約900頭の命を救い、里子へと送った人がいる。
その人は飼育放棄や迷子犬の保護、飼い主探し、飼い主が現れなかった場合は里親探しを行う『一般非営利ボランティア団体 伊勢志摩ラッキーグループ』を平成5年に立ち上げ、代表を務める大形君子さんだ。
グループ立ち上げ以前は君子さん一人で活動をしていて、その動機は「動物たちの命を助けたい」という一心だったという。今ではリーダーの大山智加子さんを始め10名のボランティアスタッフと共に奮闘している。
君子さん:里子に送ったあともその子が幸せに暮らせるように、その後のケアや見回りをして生涯を見守っています。
今回取材で君子さんのご自宅にお邪魔した。
そしてコリーちゃんという犬の写真を見せてくれた。
君子さん:18年前、子犬の頃に公園で保護して素敵な里親さんの元に届けました。今では老犬になって足も弱くなったけど、幸せに里親さんの元で暮らしているんですよ。
写真を眺めながら笑顔になる君子さんは、18年間もの間、保護したコリー犬の幸せを見届けている。そして次から次へと保護して幸せに暮らしている子たちの写真を嬉しそうに見せてくれた。
君子さんは志摩市磯部町坂崎で『わんわんケアホーム たんぽぽ』という動物のトリミングサロンを経営しながら老犬ホームも共用してラッキーグループ活動の代表を務める。そのトリミングサロンの中にも数匹の子達がいるのでご案内いただいた。
私:この子達はトリミング待ちの子ですか?
君子さん:いいえ、この子達は老犬や老猫、また病気があったりして里親を探すことのできない子達なんです。
保護された子達が、みんな里親さんの元で幸せに暮らせるわけではないのだ。
トリミングサロンの入り口には肝硬変でもがんばって生きているというリュウくん。
トリミングサロンの中に入ると目が見えず心臓も悪いけど、まだまだ甘えん坊のラッキーくん。
フィラリアの為里子に行けない、人懐っこいクッキーちゃん。
20年生きているハハちゃん。
8年になるトラジくん。
君子さんのご自宅にも、肝臓癌の末期にて腫瘍が大きくなってお尻が大きく膨れたリンネちゃんや、原因不明の血液の病を持つライトくん、心臓、肺、気管支の病を持つチコちゃんも暮らしている。
どの子も身体にハンディのある子。
生きようするする姿に胸が締め付けらると同時に、この子達の強さを感じた。
この子達を想うが故の、新たな挑戦。
君子さん:この子達が今より気持ちよく、落ち着いた生涯を過ごせる別部屋の保護施設が欲しいんです。
そんな想いを込めた保護環境づくりのため君子さんは立ち上がり、クラウドファンディングを行う為の審査を受け、無事に通過した。
私は、まず多くの人にペットとして変われていた犬や猫にこのような現実があること、そして想い持って行動している君子さんのような方がいることを伝えたく記事を書きました。
クラウドファンディングで、この子達が心地よく過ごせる保護施設の実現が叶いますように。
心を寄せていただいた皆様からの、応援をよろしくお願いします。
保護犬と言う選択肢
繋いで飼っているだけで、散歩も行かない、犬小屋もない、お水も空っぽなど、虐待とも取れる飼い方のお宅を見かけます。猛暑も極寒も、来る日も来る日も繋げられて動けない犬はまさに生き地獄です。 どうかお願いです。 犬も猫も、ほかの動物達にも、人と同じく感情があります。 痛し、悲しいし、辛いし、寒いし、暑いのです。 ただ、言葉に出せないのと、我慢強いだけなのです。いいえ、我慢するしかほかに道がないだけのこと。 人と同じ大切な命。 飼うときは、最後まで一緒にいられるか。きちんとお世話が出来るか。今一度、ご家族で考えてください。 そして、保護犬と言う選択肢もお考え頂ければと切に願います。 お迎えしたら家族として生涯を幸せにご一緒に暮らしてください。 犬も猫も、沢山の幸せを私たちに与えてくれます。心からこの子達にありがとうを伝えたくなりますから。
伊勢志摩ラッキーグループ
HP http://isesima-luckygroup.strikingly.com
IN https://www.instagram.com/wanwan5130/
西根麻里。OTONAMIE公式記者。現在…ラジオパーソナリティ、スポーツリポーター、石鹸教室講師(HSAハンドメイド石けんマイスター)。
これまでもグルメ、釣り、トライアスロンなど、様々なリポートを経験。その経験を活かして三重の魅力をお届けします。
得意ジャンル:グルメ、旅、スポーツ、競輪、釣り、手作り発酵食品、オーガニック無添加食品、手作り石鹸、環境、ペット等々…。