出会ってしまった、
野菜がいくらでもイケちゃう神ドレッシング。
出会った場所は田部の家。
四日市といえば的な店。とにかくランチだ、ランチへ行くんだ。
四日市近辺で、
打ち合わせができる店情報を求め、
生粋の四日市っこに尋ねた。
友人:『田部の家は行った?』
―行ってない
友人:『四日市といえば的な店。とにかくランチ』
―ランチというか打ち合わせの場所なんだけど
友人:『とにかくランチだ、ランチへ行くんだ』
ゴリ推しを受け、
近鉄四日市駅の商店街裏にあるカーサ・タベへ。
なるほど、日本語で田部の家である。
ランチ帯ぎりぎりにお邪魔したところ、
食事を終えたお客さんたちがゆるりくつろいでいた。
恐らくみんな常連だ。
にわかではない雰囲気を醸し出している。
男女比は同じくらい。
友人からの事前情報によると、
ここには四日市市民がこよなく愛し、
ソウルフードコンビとも言えるセットメニューがあるらしい。
それが鉄板イタリアンとモカソフト。
まず出てきたセットのサラダ。
これが、このドレッシングってば、
めちゃ美味しくていきなり心掴まれた。
主張はさほど強くなく、
だからこそ野菜たちを引き立てるというか、
これじゃん!!って思えるお味。
すかさずレジ横をチェック。
…よし、売っている…買える…!
続いて、鉄板イタリアンも登場。
フォークを入れた瞬間、
ふぁぁ!ってなるふゎふゎ踊るたまご。
たまごはふわっと柔らかくなるよう水分を入れて、
スパゲティの上から回しかけるのだそう。
もう絶対美味しい予感がしていたから、
Lサイズを注文していた自分を褒めたい。
神ドレッシングサラダ+鉄板イタリアン。
このコンビネーションに、
充分満足していたのだけど、
モカソフトを食べたら、
こっちかー!!というコンビネーションを魅せられた。
甘ずっぱしょっぱな濃厚イタリアンの余韻を、
タベオリジナル配合のさっぱり冷たいモカソフトが、
スーッと締めてくれる感じ。
最高コンビネーションをありがとう。
そしてゴリ推ししてくれた友人、ありがとう。
コンビネーションのコンビネーション
最高コンビネーションのベースにあるのは、
厨房に立つ2代目兄弟によるコンビネーション。
1972年にオープンした「スパゲティの店たべ」は、
2007年におきた商店街の火災にて店舗を焼失し休業。
復活を願うファンの声も多く、
約2年ほど同級生の営む居酒屋を借りてランチ営業を行い、
2010年に現在の本格イタリアン「カーサタベ」として再出発した。
鉄板イタリアンとモカソフトについては、
お父様の修行先が提供していたセットだったそう。
「スパゲティの店たべ」の時代、
土日ともなるとお客さんの8割は女子高校生。
今はその頃から3世代に渡って、
通いつめるファンも多い。
-鉄板イタリアンのレシピは創業時から変わらずですか??
『変わってないですね。申し訳ないくらい何も変えていません』
『よくこだわりを教えてくださいと聞かれるのですが、こだわらないところがこだわりというか、なんか旨いんだよなーと言われるのが嬉しいですね』
-ご兄弟でお店をされる難しさはないですか?
『なんだろう。昔から家族でやっていたし、特に。うちは役割分担ができているというか、経営は兄に丸投げですね(笑)』
-ところで、鉄板イタリアンのイタリアンとナポリタンの違いってなんですか??
『なんだろう。イタリアンは名古屋の喫茶店生まれで、太い麺や全体のバランスかな。一緒だけど違うよね』
-スパゲティとパスタの違いみたいな感じですかね?
『うーん、わからないけどうちに通ってくれているお客さんは、スパゲティって言う方7割、パスタって言う方3割って感じかなぁ』
やりとりに表れるお二人のお人柄。
素敵だ。
ランチが有名なカーサタベだが、
ディナータイムには、
ワインと本格イタリアンが愉しめる。
かつては四日市の駅付近へ出ることを、
”街に行く”という時代があった。
今は街というと名古屋だったり、
車に乗るようになると、
駅付近にはあまり行かなくなる。
そんな中、
ディナータイムも充実なカーサタベが出来たことで、
当時学生だった世代が、
飲み会などで戻ってきているのだそう。
(おじサン会というおじさん達が集まれるパーティーも定期的に開催されている)
-最後に、お店が商店街裏にあることでの特徴ってありますか?
『なんですかねぇ。なにか足りなくなった時の買い物が楽ってくらいかな』
あーやっぱりいいなーと思う、このテンポ。
帰りにはしっかり神ドレッシングを購入。
これこれ!という飽きのこない美味しさで、
もう野菜いくらでもイケる。
くぅ、たまらん!!
ありがとう、カーサタベ。
casa Tabe(カーサタベ)
住所:三重県四日市市諏訪栄町19−5
電話:059-351-4495
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事