・・・お腹が空いた。
休日の昼下がり、せっかくなので何か作って食べようとキッチンへ向かう。
そこでふと、冷蔵庫や棚にあった食材を取り出し並べてみる。
- 心勢水産の「あのりさばの塩辛 」(志摩市)
- デアルケの「ミニトマト」 (紀北町)
- 紀伊ファームの「乾燥にんにく」(紀北町)
- 伊勢乾物の「あおさののり」(伊勢市)
・・・そうだパスタを作ろう。絶対に美味しい。
グゥとお腹も鳴って反応し、僕は調理の準備に取り掛かった。
みんなが主役 食材の宝庫 我らが三重県 万歳!!
実は「あのりさばの塩辛」を手に入れてから、ずっとパスタを作ろうと思っていたが、なかなかタイミングが合わずにいた。
その間にデアルケのミニトマトが手に入れ、たまたま紀北町に行った時に、紀伊ファームの石倉さんにもらったニンニクが乾燥状態を迎えた。
ちなみに「あおさのり」は常に冷蔵庫or冷凍庫に入っている。ちなみに僕の住まいは伊勢市だ。
※.冷蔵庫or冷凍庫に入れているのは、お米同様に乾燥状態を保つためだ。
この巡り合わせは、まさに奇跡といっても良いのではないだろうか?
せっかくなので各食材を眺めてみよう。
心勢水産の「あのりさばの塩辛 」(志摩市)
あのりさばの塩辛は志摩市安乗地域の郷土食。
2・3度食べたことがあり、美味しいことは以前から知っていた。
しかし知っていてもなかなか手に入らない。希少なのだ。
2019年4月末、志摩市鵜方のkanpai iseshimaを訪れた際、なんと販売しているのを知り、即購入した。
食感は濃厚、舌に発酵された鯖の旨味がからみついてくる。
もちろん、そのままでも美味しい。
デアルケの「ミニトマト」 (紀北町)
ミニトマトは食卓の大定番だろう。
食べ方としてはサラダに添えて・・・が多いのではないだろうか?
もちろんフレッシュなミニトマトを口に頬張れば、弾ける酸味と甘みの爆発が楽しめる。
しかし、僕はミニトマトは焼いたらさらに美味い!、という確信を持っている(異論は認めよう)。
その中でもデアルケのミニトマトは、一味違う。
品種は中玉トマトでありながら、ミニトマトサイズに旨味が凝縮されているのだ。
一口頬張れば、肉厚かつ甘い。
今まで食べてきたミニトマトとは一線を画した美味しさに感動する。ぜひ、食べたことない人は食べてみてほしい。
紀伊ファームの「乾燥にんにく」(紀北町)
奇跡の清流 銚子川のほとりで育てられた紀伊ファームのにんにく。
実は2018年に農業体験をさせてもらって、にんにくを種から植えさせてもらった。
にんにくの種ってどんなものか知っているだろうか?
わからない人は、まず定番のにんにくを思い描いてみてほしい。
思い描いたにんにくを、パキッと1片に割ってみよう。
はい!
その1片が「にんにくの種」なのだ。
僕たちも植えた「にんにくの種」は育ち、立派なにんにくに変貌を遂げた。
紀伊ファームのにんにくは、とにかく香りが良い。
腹の底から食欲がかきたてられる。
伊勢乾物の「あおさのり」(伊勢市)
三重県のご家庭の定番食材を一つあげるとしたら、あなたは何が浮かぶだろうか?
やはり三重県生産量No.1の「あおさのり」ははずせない。
あおさのりの魅力は芳醇な香り以外に、手軽さだと僕は思っている。
- 卵焼きを作ろう→あおさのりも入れとこっと
- 今日は天ぷらを振る舞うぞ→あおさのりの天ぷらに挑戦。腕がなるぜ
- 味噌汁の具材を買い忘れたわ・・・→あおさのりがあるじゃない
- 今日の卵かけご飯は・・・→あおさのり卵かけご飯で決まり!
三重県の万能食材「あおさのり」。
普段から当たり前過ぎて効果があるのかわかっていないが、身体にもいいらしい。
もし、僕があおさのりを食べてなかったら・・・想像すると恐ろしいかもしれない。
調理工程(割愛)と実食!「パスタの名は・・・」
調理風景は割愛する。
ざっと調理工程を箇条書きするとこうだ。
- パスタを茹でる。
- フライパンに食材ドーン、茹で上がったパスタドーン、調味料少々。
- 火加減に気をつけながら火を通して・・・完成!
こんな感じだ。
フライパンでの調理過程では、香りが破壊的だった。
食べたくなる衝動を抑えるのに必死に。
そして出来上がったのがこちら。
ちなみに器は伊賀焼にしてみた。
一口食べれば、旨味と香りが爆発する。
どの食材を食べてもパスタとからめながら、飽きることなく箸が進む。
※.パスタを食べるときは五右衛門スタイル。
素人が作ったパスタでも、想像を超える美味しさに大満足。
食べ終わり、このパスタの名前は何にしようと考えを巡らせる。
「あのりさばの塩辛パスタ デアルケミニトマトと紀伊ファームにんにく、伊勢乾物あおさのりを和えて」
・・・長い。絶対にメニュー表に採用されない。
しばらく満腹感を味わいながら・・・僕は考えるのをやめた。
どれも主役になれる食材たちなのだ。それをふんだんに使っているのだから、簡単に名付けられるものではない。
そうだな、今日のところは「三重県の美味いパスタ」でいいのではないだろうか。
関連リンク
心勢水産(志摩市)
WEB https://www.anorifugu.co.jp/
デアルケ (紀北町)
WEB http://dealkshop.com/
紀伊ファーム(紀北町)
WEB http://kii-farm.com/
伊勢乾物(伊勢市)
WEB https://www.isekanbutsu.co.jp/
濱地雄一朗。南伊勢生まれの伊勢育ち。三重県といっても東西南北、文化や自然・食と魅力で溢れていることに気づき、仕事もプライベートも探求する日々を過ごす。探求を続けると生まれた疑問、それが「何で◯◯が知られていないんだ」ということ。それなら、自分でも伝えていくことだと記者活動を開始。専門は物産と観光、アクティビティ体験系も好物。自身で三重県お土産観光ナビも運営中。