とある某日・・・
懇意にさせてもらっている鳥羽市のゲストハウス「かもめnb.」に僕はふらっと顔を出しました。
そこでたまたまの再会があって色々と盛り上がり
「いいですよー」の二つ返事でトントン拍子で話が進んでいきました。
・・・・まさか僕が
YouTubeデビューをして、苦手意識があった牡蠣を好きになるなんて・・・
〜回想
ことの発端はこんな会話から
※.若干イメージ。大体合っているはず。
【登場人物】勝手に命名
Aさん:牡蠣の伝道師
Bさん:ゲストハウス運営 兼 鳥羽ライター
Cさん:コンテンツクリエーター
+HAMAJI
Aさん「もっと三重県の牡蠣のことを知ってもらいたいなぁ。動画なんて良いと思うんだ。」
Bさん「それ絶対面白いと思うよ。」
Cさん「機材ならありますし、僕も協力します。」
Aさん「ほんとに!?実は大体こんな感じで撮りたいっていうのは決めてるんだよね。ただ・・・」
B・Cさん「ただ?・・・」
Aさん「出演者をどうするかなんだよなぁ。ちなみに俺はNG。」
Cさん「僕もNGっす。」
Bさん「俺もどうだろうな・・・」
A・B・Cさん「・・・んーーー」
HAMAJI「こんばんわー、あれAさんお久しぶりです。みなさんどうしたんですか?」
Cさん「HAMAJIさんでいいんじゃないですか?」
Bさん「良いと思うよ。」
Aさん「HAMAJIさん三重県の牡蠣をPRする動画に出ません?」
HAMAJI「え?(なんの話だろう、まぁいいか) 面白そうですね。いいですよ。」
Aさん「ほんとに!じゃあ、早速今度撮ろうよ♪」
・・・という感じです。
色々考えていても仕方ないので、早速完成した動画を紹介しましょう。
動画は全部で3本ありまして、
第1回 「産地別に三重県産牡蠣を食べ比べてみる」
→Q.三重県産の牡蠣って色々あるけど、それぞれどんな特徴があるの?
第2回 「美味しく食べるための簡単レシピの紹介」
→Q.牡蠣は自宅でどう調理したらいいの?食べ方のオススメは?
第3回 「牡蠣を綺麗にむく方法の紹介」
→Q.生の牡蠣ってどうやったら綺麗に開けられるの?
という疑問を解決する内容になっています。
第1回 「産地別に三重県産牡蠣を食べ比べてみる」
食べ比べる三重県4地域の牡蠣をご紹介
今回ご用意いただいたのは、
- 安楽島産の牡蠣
- 浦村産の牡蠣
- 桃取産の牡蠣(桃こまち)
- 的矢湾産の牡蠣
の4つの地域。
ちなみに1〜3は鳥羽市産の牡蠣で、4は志摩市産の牡蠣です。
それぞれの牡蠣の特徴をざっと紹介すると
安楽島産牡蠣の特徴
殻付きでお目にかかることはほとんどない牡蠣で、その理由はほとんど剥き身で出荷されているからです。東京の築地では“安楽島の剥き身”といえばで名が知れているそうですよ。
浦村産の牡蠣の特徴
牡蠣小屋や牡蠣食べ放題でおなじみの浦村で育った牡蠣です。浦村が三重県内牡蠣生産量No.1!!
全体の3分2が浦村で生産されています。
桃取産の牡蠣(桃こまち)の特徴
鳥羽の離島 答志島で育った牡蠣です。三重県内で唯一離島で育った牡蠣です。桃こまちって名前も可愛くて覚えやすいですね。
的矢湾産の牡蠣の特徴
三重ブランドに認定されている「的矢かき」と同じ湾で育った牡蠣です。安楽島や浦村、桃取は伊勢湾の栄養を受けて育つのに対して、的矢は的矢湾の栄養を受けて育ちます。
となります。それでは、早速・・・
実際に三重県産の牡蠣を食べ比べてみた
お気づきでしょうが今回はゲストハウスの外でこたつに入って食べるという“山口県のいろり山賊”を彷彿とさせるスタイルです。外の気温は・・5度でした。なので「温かい蒸し牡蠣」でいただきました。
噛むと甘みが 「安楽島産の牡蠣の味わい」
噛み締めると甘みが出てきます。ホルモンのように、しばらく噛み続けて食感を楽しみながら味わえる牡蠣です。
ビールとよく合うかも 「浦村産の牡蠣の味わい」
塩っ気があって歯ごたえもシャキシャキしています。出来立てを口で頬張ってグビッとビールを飲む、なんていうスタイルが合いそうな牡蠣です。
とっても食べやすい 「桃取産の牡蠣(桃こまち)」
ふわっとしていて舌触りも良いです。とっても食べやすくて牡蠣に苦手意識がある人はまず”桃こまち”を試されるのが良いと思います。
とろける食感 「的矢湾産の牡蠣の味わい」
口に入れたらとけていくそんな感覚です。いつの間にかなくなっていて飲み込んでしまいました。
牡蠣・・・美味しいな
食べ比べた4種類の三重県産の牡蠣には、それぞれ特徴があることに驚きました。そして何よりも、牡蠣ってこんなに美味しかったのかという事実・・・
「生臭くて貝は独特の苦味があったり」というような先入観が僕の目を曇らせていたのでしょうか。牡蠣をパクパク食べる僕を見たら、きっと親は驚くと思います(※.後日「あんた、牡蠣食べれるん?」と実際に驚いてました)。
第2回 「美味しく食べるための簡単レシピの紹介」
簡単レンジで蒸し牡蠣の調理方法
「タララッタタタタ♪タララッタタタタ♪・・・簡単レンジで蒸し牡蠣クッキングのお時間がはじまりましたー」
と文字では饒舌になってみます。
ご家庭で牡蠣を美味しく食べるためにはどうしたらいいか・・・
それは、文明の利器 「電子レンジ」で調理する方法がオススメなんです。
用意するのは
・電子レンジ
・耐熱性のある大きめのお皿
・食品用ラップフィルム
です。もちろん新鮮な牡蠣もご用意ください。
まず、「耐熱性のある大きめのお皿」に牡蠣を5個以上入れてふんわりラップをかけます。
電子レンジは500Wで1個あたり1分~1分半の計算で時間を設定します。5個であれば5分から6分半です。電子レンジの種類によって時間の差があるので、1分から1分半の幅を持ちましょう。
身がプリッとしていて、貝柱が白くなっていたら火が通ってます。貝柱が透明で水っぽければまだ生なので、様子を見ながら1分ずつ加熱してください。
※.1個だと火が通りにくいので最低5個からレンジで調理してください。不思議と牡蠣の5個未満だと実際にうまく仕上がりませんでした。
※.ちなみにご家庭の魚焼きグリルで焼き牡蠣を調理すると火加減が難しくて失敗しやすいそうです。なので電子レンジを使った蒸しがき調理をおすすめしてます。
出来上がりがこちら。
※.動画では専用の容器を使っています。もちろん、耐熱の大きめのお皿でも問題はないです。
湯気がとてもいい感じです。蒸しあがった牡蠣は殻がぱかっと開いています。怪我に気をつけて殻を取り外しましょう。
蒸し牡蠣の食べ方は無限の可能性 オススメの調味料のご紹介
牡蠣をそのまま生でジュルッと食べる・・・・
蒸したての牡蠣をそのままパクッと食べる・・・
もちろん、どちらも牡蠣の美味しい食べ方です。
しかし牡蠣の食べ方にはまだまだ無限の可能性があります。牡蠣の食べ方の幅が広がるオススメの調味料がこちらです。
THE 王道 ポン酢とレモン
美味しい。もう1枚!とさっぱりといただけます。
意外な調味料 生わさびと柚子コショウ
辛味を入れることで、牡蠣の臭みが消えて甘みが増すんです。
ユッケ風に ごま油+ねぎ
プリッとした牡蠣の旨味と香ばしいごま油とねぎのシャキシャキ感がたまりません。
蒸したものをアレンジ マヨネーズとチーズ
グラタン風になってお子さまでも大好きな味わいになりますよ。
ピリッと中華風に 食べるラー油
食欲をそそるコントラスト、もちろん味もラー油が牡蠣にからまって・・・たまりません。
蒸したものをアレンジ バターと香辛料でスパイシーに
少々のブラックペッパーとバターの風味が牡蠣を引き立てます。
牡蠣・・・美味しすぎる!
(銭○警部「牡蠣はあなたの大切なものを奪っていきました・・・・あなたの心です。」)
牡蠣にここまでハマってしまうとは思いませんでした。調味料の組み合わせで、どの一口も美味しくて牡蠣の味わいの幅広さにただただ感動です。
第3回 「牡蠣を綺麗にむく方法の紹介」
用意する道具は”ナイフと軍手”のみ
生牡蠣を食べたい。
でも、自分で牡蠣をうまく開けられる自信がない人は今日で卒業です。
お手元に用意するのは
・軍手
・オイスターナイフ/ステーキナイフなど
です。手を怪我する恐れがあるので軍手は必ず着用してください。オイスターナイフがなければ、ご家庭にあるステーキナイフなどで問題なく代用可能です。もちろん新鮮な牡蠣もご用意くださいね。
これであなたも牡蠣剥き名人!貝柱の位置がPoint♪
【STEP1】貝柱は2時の方向にあり
まず軍手をした手で牡蠣をしっかりと持ちます。蝶番(ちょうつがい)を下に見て、十字に切った2時の方向に貝柱があります。
【STEP2】キッチンバサミで活路を開け
ナイフを差し込む前にキッチンバサミでナイフが入る隙間を開けてください。そうすると、ナイフを差し込みやすくなります。
【STEP3】貝柱!いざ、参る
隙間ができたらナイフを差し込んで、2時の方向にめがけてナイフを少しずつ動かしていきます。
【STEP4】貝柱成敗・・開け玉手箱
そうすると貝柱が切れて上の平らな蓋が開いてきます。その時に隙間から貝柱の位置を確認して開けると失敗しないですよ。
【STEP5】海のミルク ここに現れり
最後に深くお皿になっている方の貝柱を切って完成です。
牡蠣の貝柱の位置を知ることが、牡蠣を綺麗に剥くポイントになります。
生牡蠣を剥く時には、
「蝶番(ちょうつがい)を下に見て、十字に切った2時の方向に貝柱がある」
この言葉を思い出してくださいね。(左頬に十字傷のようなイメージと合わせて覚えると良いと思います。)
今まで人生で食べた牡蠣の数を簡単に超えた日
撮影の日は「人生で食べた牡蠣の数を超えた記念日」となりました。撮影の次の日のHAMAJIは牡蠣で身体が構成されていたと言っても過言ではありません。
そしてもともと苦手意識のあった牡蠣が180度変わって「牡蠣好き」になるという思ってもみなかった結果に自分でも驚いています。なんでも先入観を持たずにコアなところを深掘りしていくものだなと思いました。
新米の牡蠣好きとして、これからも牡蠣の無限の可能性を開拓して伝えていきますよ。
撮影を終えて
自分で自分が出ている動画の紹介をするのはとても気恥ずかしさはあります。
でも内容も場所も撮影も映像編集も、「面白そうだから、やってみようか」で有志たちが事前打ち合わせもなしにも関わらず作り上げてしまいました。特に映像編集は大変だったと思います。その結果とても良い内容にまとめてもらいました。
この動画をきっかけに三重県の牡蠣を知ってもらって、たくさん食べてもらいたいです。
緊張しっぱなしでしたが楽しかったです。AさんとBさん、そしてCさんお疲れ様でした。また機会があれば挑戦したいものです。
最後まで呼んでくれた「牡蠣好きさん」、または「牡蠣・・・食べてみようかなと思ったあなた」!さぁ、そのうずうずをパワーにして牡蠣を食べに町へ繰り出しましょう。
※.PS.松阪木綿甚兵衛や帽子は僕の趣味です。
撮影/映像制作 by 喫茶店の部屋
撮影場所提供 by 鳥羽のゲストハウス かもめnb.
濱地雄一朗。南伊勢生まれの伊勢育ち。三重県といっても東西南北、文化や自然・食と魅力で溢れていることに気づき、仕事もプライベートも探求する日々を過ごす。探求を続けると生まれた疑問、それが「何で◯◯が知られていないんだ」ということ。それなら、自分でも伝えていくことだと記者活動を開始。専門は物産と観光、アクティビティ体験系も好物。自身で三重県お土産観光ナビも運営中。