仕事を楽しめることは、幸せなことだと思う。
そんなお店にいくと、元気をもらえたりする。
好きなラーメン屋がある。
人気店なので、いつも並ぶ。
実際には並ばなくても、受付表にクルマのナンバーを書いておくと、順番がきたら店員さんがクルマまで呼びにきてくれる。
メニューは事前に手渡されるので、クルマの中で選ぶ。
いつも悩んでは、結局豚骨醤油にする。
トッピングも冒険することなく炙り叉焼、味付玉子、ガーリックチップ。
これで、私のおなかはちょうどの具合に満たされる。
カウンターだけの小さな店、らーめん也。
津市で人気のラーメン屋だ。
みんな黙々とラーメンをすすっている。
店内には軽快なメロディーのポップパンクが流れている。
席に座る前にオーダーを済ませているので、ラーメンの待ち時間は短い。
その短い待ち時間に、遊び心たっぷりの張り紙を見るのが好きだ。
店内にはもっと面白い張り紙も。
豚骨醤油ラーメンが到着。
とろみのあるスープ。じっくり煮込んだ濃厚な豚骨。
ヤミツキになる味。
話をしている余裕なんてない。
途中でニンニクオイルを足したりしながら、ズルズルとすする。
相方は担々麺をすする。
無言で水をおかわりしながら、またラーメンをすする。
先に食べ終わったので、また店内の張り紙を眺める。
張り紙から、ラーメン作りを楽しんでいるのが伝わってくる。
今度は津市産のチキンラーメンにしよう。
会計をして店を出る。
好きなごはんでおなかを満たすと、仕事をがんばろうと腹の底から力が沸いてくる。
しばらくしたら、私はまたお店に並び、悩んだあげく豚骨醤油を頼むのだろう。
いや、今度こそは冒険をして限定ラーメンを!
そんなことを考える時間は、楽しい。
らーめん也(なり)
津市庄田町2424
tel 059-256-4855
hp http://oicyo.com/nari/
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事