近鉄江戸橋駅から徒歩数分、国道23号線から1本西に入った通りにある居酒屋「PORTO」
以前の通りは商店街で賑やかだったそうだが、今では夜になると暗く、
灯りのついたお店は目立つ。
中に入ると外のように目立って明るくなく、木の温もりが感じられるような内装になっている。
「PORTO」とは、イタリア語で「港」という意味。
お店の名前を考える際に、イタリア語は日本人が感覚的に好むらしいということと、
港は出発の前に休む場所でもあり、このお店に来る人も安らぐことができればと命名されたが、
津市の「津」も港に関わる語だったと後々分かったとのことだった。
そんな訳で「通りの港」である。
取ると指が熱い、でも我慢してかぶりつく、美味い!
甘辛いタレと肉の旨味の組み合わせが良い。
ビールと交互にいただくと熱い手羽先と冷たいビールのすっきり感のコンビがなお良し。
次。
僕の知り合いにもPORTOに通う方がいて、
聞くとおすすめはスペアリブのおろしソースだった。
柔らかく、噛むとジューシーで、旨味が口の中に一気に広がる。
が、それでいて、脂っこくなく、おろしソースもさっぱりと相まって美味しい。
直後に飲むビールも格別に美味い。
ビールを美味しくするのは美味しい料理だけど、料理を美味しくするのはビールだとも思う。
手羽先もスペアリブも、そしてビールも美味しい。
フライドポテトだが、PORTOのフライドポテトはすごい。
僕は個人的にフライドポテトが大好物なのだが、
フライドポテトのことでよく話されるのが、
「細くてカリッとしたフライドポテト」VS.「太くてジャガイモの食感が楽しめるフライドポテト」
という対決だと思う。(そこまで仰々しくフライドポテトを語る人はいないのかもしれないが)
しかし、このPORTOのフライドポテトは外側はサクッ、カリッと食感を楽しみつつ、
中はホクホクしたジャガイモそのものも味わうことができる。
食事も一段落したところでお話を聞いてみると、
PORTOのメニューは地元の食材、地産地消にこだわっているとのこと。
以前、海外の食材の食品偽装、残留農薬といった問題が話題になったが、
PORTOではお客さんに安心して食事してほしい、
そのような思いが地元食材へのこだわりにつながっている。
また、食材もできるだけ旬の、その時美味しいものを使う。
居酒屋というと枝豆は定番メニューだが、
ここPORTOでは6月~10月辺りしか提供していない。
その時期が美味しく食べられるからだ。
もちろん長期で冷凍されているもの、旬の時期でなくとも作られているものもあるが、
やはり一番美味しいものは旬のものを旬な時に食すものである。
気になったフライドポテトについても聞いてみると、
生のジャガイモに水溶きの唐揚げ粉を使うとのこと。
作り方まで教えてもらっていいんですか、と聞くと、
それで皆が地元の食材に興味をもって使ってくれるなら喜んで!とのこと。
そして真似をしてもPORTOで食べるものには敵わない、ということだった。
…… 人も料理も、あたたかい。
今回は大学のサークル活動ということで、
仲間と一緒にいきましたが、
1人で来てくれても大歓迎、話し相手にもなってくれるということなので、
今度は1人で行ってみようかと思う。
~ 地産地消 創作家庭料理 PORTO ~
・住所 – 三重県津市上浜町2丁目114
・電話番号 – 059-222-0007
・取材日 – 2018年11月3日