無機質で人工的な工場地帯。
間近で見ると、
その巨大なパイプやタンク、メタリック感に、
思わず圧倒される。
そしてそれらは
陽が落ちるとともに、
近未来を感じさせる幻想的な一帯へと変化する。
萌え風景を探して走ったフルムーンイヴ
ここは、
工場夜景の聖地とも呼ばれる四日市コンビナート。
月が真ん丸に満ちる前夜、
衝動的に車を走らせた。
美しい人工美の撮影スポットは、
インターネット上にも、
親切な地図が出ているのだけれど、
なんとなく自分の目で見て、
「ここ!」という風景を探したかった。
しかし、この日、
いまいちピンとくる場所には行き着けなかった。
王道だけど穴場だった!!うみてらす14
「そういえば、四日市港ポートビルの展望フロアって行ったことない」
意外に未訪問な王道スポットってあるけれど、
自分にとってポートビルもそうだった。
四日市港開港100周年を記念し、
誕生した四日市港ポートビル。
高さは100Mで、
三重県では1番高いビルらしい。
その14階の展望展示室「うみてらす14」は、
入場料 大人300円(中学生以下無料)
”ふーん”程度の気軽さで、
いざ入ってみたらすごかった。
四日市コンビナートの工場夜景が、
近景パノラマで楽しめるのだ。
しかも想像以上に空いてる!!
※夜間開館は土日祝日のみ
いいじゃんポイント①特等席だらけ
え!なにこれ、めっちゃいいじゃん!!!
とテンション上がったポイントを順に紹介しよう。
まず窓辺にある
ロマンチックなツーショットカウンター。
円卓も設置されており、
とにかくどれもこれも特等席。
ドリンクスペースには自販機があるので、
120円の缶コーヒー片手に
高層ビルのおされBarばりのロケーションを楽しめる。
因みに、四方に設置された双眼鏡は無料。
いいじゃんポイント②暗幕が借りられる
受付にて、
夜景撮影用の暗幕を無料で借りることができ、
三脚OKのスペースも多い。
暗幕を頭からかぶり、
バズーカのようなカメラを構えた人達が、
ずらり並ぶ光景は異様でちょっと面白い。
お隣同士、
情報交換やテクニカルなアドバイスが、
行われていたりもした。
いいじゃんポイント③模型やゲームが侮れない
館内には、
港の歩み・役割・働く・親しむという、
4テーマのブースが設けられている。
幕末から明治初期、
伊勢湾内最大の商業港として栄えた四日市港の歴史や産業等、
子供にもわかりやすいようにかかれているから大人も安心。
船の模型やゲームには、
夢中になってしまうはず。
いいじゃんポイント④目の前に花火!!
夏の週末に開催される、
長島温泉の花火が、
目の前で観ることが出来る。
涼しい館内から
夜景と花火のコラボレーションが楽しめるから、
超おすすめ(各日20時から約30分間)
私が行った時には、
突然始まった花火にお客さんから歓喜があがり、
カップルの距離が縮まる瞬間を間近で見た。
おめでとう!!
※花火の開催日程は長島リゾートHP参考
いいじゃんポイント⑤マジで恋する10分前
煌びやかな夜景に
更に浸れる貴重な10分間がある。
それは夜間開館日の閉館10分前。
室内がライトダウンし、
大スケールな光城が一層浮かび上がるのだ。
「まるで光の宝石箱や~!!」
思わず叫びたくなる圧倒的美しさ。
もう四日市コンビナートにキュン死にしそう。
420円…いや、プライスレス。
気軽に訪れたポートビルだったが、
なにやら目一杯魅了されてしまった素敵空間。
入場料300円と缶コーヒー120円。
そして、感動はプライスレス。
【参考までに】
四日市観光協会HPに掲載されている工場夜景マップ。
とてもわかりやすいのでおすすめです↓↓
よっかいち工場夜景マップ
Photo by y_imura
四日市港ポートビル「うみてらす14」
住所:三重県四日市市霞二丁目1-1
電話:059-366-7022
開館:10時~17時/土日祝日は21時
休館:水曜(祝日開館)/12月29日~1月3日
入場料:高校生以上 300円/中学生以下 無料
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事