長年、東京のシンボルとしてあり続けていた東京タワー。
2012年には、634(ムサシ)メートルの東京スカイツリーが完成したが、東京タワーはいまも根強い人気を誇っている。
夜になると輝く東京タワー。
ライトアップにかかる電気代は、
公式サイトによると1日平均で21,000円程度らしい。
さて、そんな東京タワーの最寄り駅のひとつである、
都営大江戸線/浅草線大門駅を降り、
芝公園方面へ向かって歩くと、
ビルの合間にちょうど東京タワーが見える場所がある。
実はこの場所に、
美味しい珈琲と伊勢うどんをいただけるカフェがあるのだ。
三重県伊勢市出身のご主人が、
3年前に始めた『久緒羅珈琲 (クオラコーヒー)』である。
シンプルモダンな店内に、
ゆったりと流れるBGMと珈琲の香り。
この素敵空間のランチタイムに登場するのが、
伊勢のソウルフード”伊勢うどん”
ふわふわもっちりとした麺とタレがよく絡んでいる。
伊勢市の製麺所から仕入れているのだそう。
東京の、しかもこの素敵空間で伊勢うどん?!
と思うのだけど、意外にもしっくりくるのだ。
伊勢うどんの柔軟性にリスペクト!!
そもそも伊勢うどんは、
江戸時代以前から伊勢で食べられ、
伊勢神宮の参拝客をもてなす名物として浸透したもの。
コシがないのは、
参拝客への提供のしやすさ説や、
長旅で疲れが溜まっている人々の胃腸を気遣かった説など諸説ある。
そう考えると、
東京タワーへの観光客や、ビジネスマンが多い久緒羅珈琲の立地的に、この優しい伊勢うどんは最適かもしれない。
食後、ご主人がサイフォンで珈琲を淹れる光景をジッと眺める。
サイフォンの温かい光。
湧き上がる湯と珈琲が混ざり合う瞬間は、
何度見ても楽しい。
目の前で眺められるカウンターは特等席。
はぁ、美味しい…。
珈琲豆は三重県桑名市にある「Cafe de UN Daniels」吉良剛氏の焙煎豆を使用しているとのこと。
仕事の合間に一息つきたい人、街歩きに疲れた人に、
美味しい珈琲と伊勢うどんというおもてなしは、
きっと優しく沁みる。
久緒羅珈琲
住所:東京都港区芝公園1-7-14
電話:03-6459-0739
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事