「サーフィンが好きで、高校生くらいのときからよく国府の浜(三重県志摩市)に来ていました。」
そう語るのは、大阪府出身で三重県鳥羽市に移住し、カフェMUSEAを奥様と一緒に営む遠藤隆宏さん。
最近、都市部から地方へ所謂、積極的移住が増えている。
時代が求める価値観の変化によって、都市型だけでなく地方型のライフスタイルが見直され、受け入れられてきている。
遠藤さんが営むカフェは、肩肘張らない感じのスタイリッシュさ。
大阪で、アンティークのお仕事をしている友人から買い求めたインテリアやオブジェが映える。
鳥羽駅から程近い場所にあるので、海も近い。
海とお店の相性が心地良い。
何気なく飾ってある昔の水上スキーが、とてもかっこよかったです。
珈琲は1kgずつ、お店のロースターで自家焙煎。
サンドウィッチやスイーツもある。
ランチのメニューはこだわりのカレー。
遠藤さんは、仕事としてDJをしていた時期もあり、機会は減ったが現在でもターンテーブルを回すという。
そして奥様はスタイリストとして、東京や大阪で働いていた職歴を持つ。
でも正直、都市部から三重県へ移住し、地方の暮らしはどうなのだろうか。
遠藤さん:鳥羽がとても気に入っています。地元の人は、よそ者の私たちにも優しいです。あと、けっこう大阪からの移住者は近くにいて、いまアルバイトに来てくれている3名も大阪からの移住者です。
店内で、生の芸術と評されるアウトサイダーアートの、アトリエ・エレマン・プレザンのグッズも販売。
絵画も飾ってある。
今回は他の仕事の打ち合わせで、偶然カフェMUSEAさんにお伺いした。
少しの時間だったが、サーファー、DJ、スタイリスト、そしてアートにも通じている遠藤夫妻にお会いして、好奇心を持って地方で暮らす楽しさを感じた。
地元の方でも移住者でも、好奇心を持って地方の暮らしを楽しむ人が増えれば、きっと街はすこしずつ明るくなって、いろいろと、そういろいろと楽しさが廻って循環し、自然と良い方向に変わっていくのでは、とおいしい珈琲を頂きながら感じたりもした。
取材中、店内には続々とお客さんが入ってきていた。
観光地ということもあり、旅客も多い印象だった。
旅客にとってMUSEAさんのようなカフェがあるのは、休息したり、地元情報を入手したり、きっと必要なお店なのだと思った。
MUSEA(ミュゼア)
GENERALSTORE & CAFE
tel:0599-37-7211
add:三重県鳥羽市鳥羽3-5-24
hp:http://www.mu-sea.com
fb:https://www.facebook.com/museamusea/
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事