ホーム 02【遊びに行く】 02イベントレポート 予想を超える化学反応。自分の街がもっともっと好きになる地方創生ムービー2.0というもの。

予想を超える化学反応。自分の街がもっともっと好きになる地方創生ムービー2.0というもの。

三重県を舞台にした映画「クハナ!
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いよいよ公開間近です。

映画 クハナ!は、
「アンフェア」や今話題沸騰中の「そして、誰もいなくなった」等、
数多くの大ヒット作品を手掛ける
秦建日子氏
原作・脚本・初監督を務める映画。
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何故そんな人気作家さんが
三重県桑名市で映画製作を
することになったのか。

単に地方でロケが行われただけの映画ではありません。

それはひょんなきっかけから始まりました。

 


監督のコメントをご紹介~

「あー、幸せな一生だった!」
いつか必ず来る人生最期の日。

その時、心から満足しながら死ぬためには、今、自分は何をすべきか?
40代になった頃から、そんなことを毎日考えるようになっていました。
やっぱり仕事か。
仕事だろう。
でも、それってどういう仕事だろう。
効率よくお金を稼ぐための仕事?
有名になれる仕事?
それはそれでありがたい仕事ではあるけれど、
死の間際に「幸せだった」と振り返るものとは違う気がします。
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そんな時でした。

「三重県の桑名という町を、映画を通じて活性化させたいので協力してもらえないか?」 という話が来ました。
映画製作についてはみんな素人。
お金はあまり無い。
でも、郷土愛だけはどこにも負けないという人たち。

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秦監督が初めて桑名に来た日

その瞬間、私のセンサーがビビビビッと反応しました。
自分がずっと待っていたのは、こういう仕事だったのではないか?

それから、桑名市に頻繁に通う日々が始まりました。
お金はあまりないのではなく、その時点では0円
つまり、これから頑張って集めますが、
最終的にいくら集まるかはやってみなければわからないよ……ということが、まずわかりました。
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映画製作に関する様々なリスクは桑名市では負えないし、
ボランティア活動の市民団体にも負ないので、
やるのであればリスクは秦建日子個人で負わなければいけない
という事実もわかりました。
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私の知人友人は、みんなこぞって反対しました。
「自分の故郷でもなく、暮らしたこともなく、親戚のひとりもいない町のために、そこまでやる必要がどこにあるんだ?」

でも、私はやりたかったのです。
自分の作品が、視聴率とか出版部数とか興行成績というような数字だけでなく、
一つの町に、社会に、様々な角度から貢献できるかもしれないという可能性。
その可能性に、痺れるようなやりがいを感じていました。
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「町興しムービー」と呼ばれているものを何作品か見ました。
率直に言って、すごくつまらなかった
「これ、制作に関わった地元の人しか見ませんよね?」
地元の中だけで完結する自己満足の動画。
小さなコップの中で、人とお金がぐるぐると回っているだけ。
そういうものを作ったら全てが台無しだ と思いました。
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きちんとメジャー感があり、
その町に縁もゆかりもない人が観ても楽しめる映画であること。

そして、映画を観終わった後、
その町に行ってみたくなるような気持ちになれるこ と。
それが大切だと思いました。
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そのためには、ある程度しっかりと予算を集めることが必要だと改めて感じました。
映画製作のために集まった桑名のボランティ アの人たちと一緒に、
自分自身でも営業をしお金を集める決意をしました。
と同時に、
テレビ局や新聞社に
「一緒に映画をやりませんか? 製作委員会を作りませんか?」とアプローチを始めました。
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その年、他の仕事は可能な限り断りました。
映画制作に必要最低限のお金と、
東海テレ ビ・CBCテレビ・三重テレビ・中日新聞社という
東海地方のメジャーなメディアが結集するまでに、
8ヶ月くらいかかりました。

先の見えない、精神的にも体力的にもとても辛い日々でしたが、
今振り返ると、
たかだか8ヶ月で
映画のクランクインの体制を整えられたのは
奇跡に近かったと思っています。
こうして『クハナ』は生まれました。
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オーディションには全国から2000人の応募がありました。
普段は東京で活躍する人気俳優たちと、
芸能界の事なぞ全く知らない地元の子供達のコラボレーション。
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地方創生を謳いつつ、全国区のメジャー感をキープすること。
その目標を、きちんとクリアした作品に仕上がったと自負しております。
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『クハナ!』がきっかけとなり、
低予算でありながらハイ・クオリティな映画がもっともっと量産され、
これから少子化に向かう今の日本の活性化の一助となる流れが
本格化して欲しいと願っております。
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続いて、
桑名市を、そして三重県を盛り上げたいと結成された
オールボランティアの地元映画部を取り纏めていた林部長

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林部長は和食屋のママさん


部長のコメントをご紹介~

きっと皆さんは
「秦監督がどうして桑名で映画を撮ることになったのか」と思ってますよね?

そこからお話を始めます。
2年前、桑名の町興しを常々考えている人が声を掛け合って、
月に一度集まりワークショップを開いていました。
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半年ほどして、
結婚で東京から桑名に来た女性が入会しました。

彼女は自身のブログで桑名を紹介しており、
知人だった秦監督がそのブログを見て
「桑名で映画撮るのも面白い」と言った事から、
話がとんとん拍子に進みました。
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満を持して、
昨年3月の集まりで『アンフェア』の原作者秦建日子さんが監督で、
桑名で映画を撮る事になった…
と発表した時のメンバーの歓声は、
今も耳に残っています。
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この頃は映画製作の大変さを何も知らない私たちでした。
6月のキックオフイベントでスタート。
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オーディ ション募集もキャラバン隊を作って学校でPR し、
桑名・東京・名古屋で2千人近い応募がありま した。
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8月には選考も終わり、9月から演奏の練習開始。
そして資金集めも始まりました。
後ろ盾になってくれる組織もない私たちです。
大口協賛先はなかなか見つかりません。
初めてまとまった高額の協賛をいただいた時の私たちの喜びはひとしおでした。
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時間はどんどん過ぎてゆきます。
その頃は「無理・不可能・無謀…」の周囲の声が聞こえてきました。

そんな時、心の支えになったのは、
クハナキッズのひたむきに練習に励む姿でした。

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定期練習はみかん倉庫を改装した”オレンジスタジオ”にて


そして監督と音楽担当の立石さんの情熱でした。
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人間関係がギクシャクした事もあります。
でも山を1つずつ越す度に、
結束力が強くなっていったように思います。
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桑名市民会館での最終日の撮影は
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3月31日という年度末の平日にもかかわらず、
900余名のエキストラがご参加いただき、
最後までおつきあい下さいました。
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クランクアップ後に監督の計らいで
想定外のキッズの演奏がステージ上で始まると、
会場中総立ちで手拍子です。
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感激しました。
聴きながら走馬燈のようにいろんな事が思い出されました。
でも、あのラストの演奏の中で、
すべて素敵なそして貴重な体験として心に刻まれました。

この映画のもう1つの良さは、
撮影に入るまで半年以上の練習期間があったことです。

メンバー所有の自宅に併設したスタジオを借り、
その知人が演奏の指導を申し出てくれ、
家屋の離れではキッズのお母さんや私たちが食事の用意をし、
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練習を見学に来る地元をこよなく愛する人たちとの多くの交流を経て、
撮影に入れた事もチームワークに繋がりました。

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音楽練習の合間で、地域の方々がクレープや焼きそばを作ってくれました

音楽を通じて元気になる…
がテーマのこの映画をきっかけに
音を楽しむまち・桑名」を根ざす活動を
今後も続けていく所存です。
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若い人や子どもたちが、もっと桑名を好きになる事が
街が活性化する大切な要因です。
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そのためには私たちがもっと頑張らないと…
そんな事を「クハナ!」は教えてくれました。
まさしく『子どもに元気を!大人に勇気を!街に夢を!』です。
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<以上>

 



お二人のコメントからも
如何に大変な道のりだったのかが伝わってくる。

いや、実際、とんでもなく大変だったのだ。

だったのだけれども、
完成した映画のエンドロールは異例の厚みになっていて、
それはつまり映画「クハナ!」を
応援・賛同・協力を得て、
沢山の人達が関わったということ。

大口の協賛企業やメディアが中心となるわけではなく、
かといって地元の自己満足で終わるものでもない、
この絶妙なバランスが地方創生ムービー2.0と称される所以。

製作委員会には
東海テレビ、CBC、三重テレビと
系列の違うテレビ局が並んでいる。
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系列という垣根を越え、
一つの映画を応援するのはだという。

また、東海地方を拠点とする
人気アイドルグループメンバーも出演。
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同じく、グループの垣根を越えのて出演というのは
のケースだそう。
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更に、映画の原作小説「クハナ!」は、
一流作家の作品にも関わらず、
異例の東海地区限定販売。
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これは東京では平積みされているベストセラーが
地方の書店には届かないという
配本格差を憂いた関係者たちによる挑戦・・・

地元と秦監督の情熱
多くの人たちの心にもをつけて起きた化学反応。

メジャーな映画の予算4分の1以下であるが、
変わりゆく街の”今””その時”の景色と色をしっかりとしたクオリティで記録しました
という秦監督の言葉が印象的だった。

文部科学省の選定も受けた映画「クハナ!」
是非劇場でご覧下さい。

2016年9月3日(土)   東海地区先行公開
2016年10月8日(土) 全国ロードショー

劇場情報やニュース等は、
オフィシャルホームページにて随時更新中です☆

予告編はこちら
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※映画の本編はエンドロール後にも続きます。
最後までご覧ください。

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