ニイハオ!
私は「ソンサン」と友人から呼ばれていますが、実は外国人ではありません。村山=ソンサンです。小学生とき、国語の授業で音読み・訓読みを習っているときに、親友だった吉田君がノリでつけたあだ名です。まさか36歳まで変なあだなで呼ばれ続けるとは思っていませんでした。今でも吉田君を恨んでいます。
「そんさーーん!!」遠くから大声で呼ばれると周りの人が振り向くので、そんな時は「むらやまくーん!」と呼んでいただけると助かります。
津から多気に用事があり、その後尾鷲のイベントへ遊びに。
イベントまで時間が空いてしまったので、尾鷲港で本を読むことにしました。
あぶない友だちが多くて幸せ者だなと思いました。
土曜日の港町。津へ日帰りの予定でしたが、何だか楽しくなってきたので泊まることにしました。
おなかが空いてきたので、あちこちを散策しながらお店を探しました。
結局、以前知り合いの方にご馳走していただいた、海鮮丼を食べることにしました。
港町で食べる海鮮丼。写真がなんか美味しそうではありませんが、とても美味しかったです。
お店の方に「お仕事ですか?」と聞かれたので、説明するのが面倒くさくなって「はい」と嘘をつきました。
イベント会場へ出発。
スマートフォンのナビアプリで目的地設定。10分くらい歩いて市役所につきました。
「目的地周辺です」と、ナビに嘘をつかれました。
気を取り直して違うナビアプリで設定して目的地に向かいました。
ぜんぜん違う方向に10分くらい歩いて着きました!
ステキフェス。Cafe scaleというオシャレカフェでした。
OTONAMIEのショージ記者(名古屋在住)がいてビックリしました。
知り合いがチラホラ。悪そうなヤツは大体ともだちでした。
普段は夜19:00までの営業でお酒類はないとのこと。ハイボールがなかったのでジンをロックで飲んでみました。胃がキリキリしました。
以前は鉄工所だったそうです。鉄工所をされていた息子さんとご両親で経営されています。
コーヒーやケーキにこだわりを感じたので、お店の方に聞いたところ「独学です。鉄工所をしながら週末にいろんなお店を回って、学びました。」とお話しいただきました。独学って、オリジナリティがあるものが生まれそうで好きです。
お店の方「両親が朝来るので…」
私「えっ!漁師が朝来るんですか?」
お店の方「いや両親が…」
私「なんで漁師が朝来るのですか?」
お店の方「いやだから、漁師ではなく両親が…」
私「あっ両親ですね。あはは…」
お店の方から「変な人だな」と思われた瞬間を感じ取りました。
となりにはクッキーなどを売っている、オシャレショップがあります。
レンタサイクルも行っていて、独自で考えた「勝手におすすめ。尾鷲グルっと自転車マップ」も展開しています。
勝手におすすめ・・・。勝手・・・。勝手=フリーダム!ウォォォォォーーー!
ココロの中で「この息子さん、OTONAMIEの記者してくれないかな!?」と思いましたが、お酒が入った時に、そういうマジっぽいお誘いをして断られると、翌日のショックが大きくなるのでやめました。
「尾鷲のバーってどんなところなんだろう?」
お店の方に聞いてみました。ちなみに私が方向音痴であるとこを伝えると、丁寧に手書き地図を書いてくださいました。
これなら方向音痴の私でも、見知らぬ夜の港町で迷うことなく辿り着けそうです。
バーへの道中、誘惑がいっぱいありました。
着きました。コレクター。
ん?
現代美術に出会いました。
道から見えるウィンドーにオバQが。しかも微妙に顔を出しこちらを覗いているようなディスプレイ。OTONAな臭いがします。
ドキドキしました。でもOTONAは、こういったお店に入るときにドキドキしているのがバレてはいけないので、キョロキョロせずに堂々と入るつもりでした。
玄関をあけて2秒でキョロってしまいました。修行不足です。
私「OTONAMIEっていうWEBマガジンをやっていて…。写真とってもいいですか?」
マスター「ええよ」
私「悪魔君!なつかしーです!!」
マスター「バックにモネ作品集の表紙でも入れてみよか。」
私「え!?は、はい。」
マスター「バックにモネ作品集の裏表紙でも入れてみよか。」
・・・。
「楽しい夜になりそうだ♡」と直感した私は、時の流れに身を任せることにしました。
芥川賞を狙い小説を書き続けているマスター。
OTONAMIEの話をしていると、カウンターで近くに座っていた方がOTONAMIEを知っていました。東紀州でもじゎじゎっとキテいるのかなと思うと、とても嬉しくなりました。
でもその方は、他の常連さんっぽい方々に「人さらい」と呼ばれていました。
人さらいの方と、そのお仲間の方々と地方創生について、熱く語りました。あぶない夜がはじまりました。
夜も深くなってきました。頭の中は晴天です。
ラフロイグよりピーティーなスコッチを、ロックでいただきました。
マスターが「妄道。妄想を極める道を広める。」みたいなことをおっしゃっていました。この辺りから記憶が曖昧です。
誰かが何かを言う度に、みんなで爆笑するみたいな、カオスな時間を楽しみました。
四日市から来た若者は「妄道、極めます!」と、後日Facebookにコメントを残していました。FBで友だちになったので、彼の行く末を見届けたいと思います。
起きれました。昨日、バーで人さらいと呼ばれていた方は、実は人さらいではないことがわかりました。都市部に地方で働く人材を探しに行っていたみたいです。そして夢古道の支配人さんでもありました。
二日酔いを覚ましに、夢古道の湯へきました。
午前中ということもあり、人もまばらでした。
露天風呂に入り海と山を眺めていました。昨晩のことを思い出していました。すると尾鷲に住みたくなってきました。
よく話かけてくるマッサージチェアでした。
すべての設定を最強にして、痛みに耐え切りました。
尾鷲港で仕事をしてみました。
眺めは最高なのですが、日差しが強すぎてモニターが見づらかったので、「港でデスクワークは向かないな」とわかりました。いやappleの企業努力が足りないのかもしれないとも思いました。
いいかげん家族が心配するといけないので、帰ることにしました。
心撃たれました。
こんな真実っぽいことを突然突きつけられるとは・・・。目頭が熱くなるのを感じました。しばらくクルマを降りて眺めていました。
帰りの車中のBGMは、爆音でモンパチリピート。ひとりハイテンションカラオケで津まで帰りました。
尾鷲に住みたい。本気で思うようになりました。
父親の趣味が磯釣りなので、老後の楽しみとか適当な口実でスネかじりをしようと思います。
または、OTONAMIEとして住んで、東紀州の情報発信するからタダで家貸してくださいプロジェクトを立ち上げようか、迷っています。
尾鷲でお世話になったファンキーなOTONAの方々に感謝申し上げます。
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事