ホーム 04【知る】 限界集落で日本の伝統を堪能する。@津市美杉町

限界集落で日本の伝統を堪能する。@津市美杉町

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「不可能」とは、自らの力で世界を切り拓くことを放棄した臆病者の言葉だ。「不可能」とは現状に甘んじるための言い訳に過ぎない。「不可能」とは単なる「通過点」に過ぎない。

この言葉は、世界を代表するプロボクサー モハメド・アリ の言葉ですね。最近、苦難に立ち向かう時に、私を勇気づけてくれる言葉で、とても気に入っています。

さて、私の住む津市美杉町は、津市中心部から車で約1時間。奈良県との県境にあり、人口の減少に伴い高齢化が進み、人口の半分以上が65歳以上の高齢者で、典型的な限界集落とされています。

そんな田舎に、わざわざ町から引っ越してくれて、陶芸をされている方がいます。

金重 元朗さん。岡山県備前市の生まれで、大手企業退職後、本格的に陶芸に打ち込むために美杉に移り住んで頂いたそうです。

「なんでこんな不便なところに来られたのだろう?」

かなり気になったので、焼き物には無頓着な私ですが、早速お話を伺いに行ってきました。

ご自宅兼ギャラリーは、津市美杉町の中心部にある小高い山の上にあります。

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到着すると、奥様が優しく出迎えてくださいました。

暖かいお茶と、お菓子を頂きながら少しばかり世間話を交わした後に、陶器のことについてお聞きしました。

金重元朗さんのお父様は、「備前焼中興の祖」と称され、人間国宝である金重陶陽さんで、家の中には陶器が所狭しと並んでいて、幼い頃から自然と土に触れ、お父さんの手伝いをしていたそうです。

両親が自動車の鈑金修理工場を営んでいた自分の育った環境と似ていてよく理解ができました。

お父様は備前焼なのに対し、元朗さんは伊賀焼きの作品が中心ということで、技術的な違いよりも、外観の違いを教えていただきました。

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(↑右の黒い物が備前焼で左の明るい色のものが伊賀焼。比べてみると全然違いますね)

元朗さんに、「作品を作る時に気を付けている事」についてもお聞きすると、「真似をしない事」新しい作品を考え、「作るたびに新たな取り組みをする事」を心がけているそうです。

金重元朗さんの作品は、小さな子供用の食器から横幅60センチもある花器など、色も手触りも様々で、どれも個性的な作品でした。

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そして、一番気になっていた事について尋ねました。

ーーー「こんな田舎に住んでみて、不便さを感じませんか?」

元朗さん「不便だなんて、全然感じやしない。車で10分も走ればコンビニもあるし、もう少し先に行けばスーパーだってあるじゃないか」

ーーー「そうですね、美杉町にもコンビニができましたし(笑)」

元朗さん「小学校や中学も、生徒の人数が少ない方が先生も良くしてくれるでしょう」

ーーー「そうですね、小学校は全校生徒は70人程度ですし」

元朗さん「そうそう、最近ハマってるものがあって・・・」

ーーー「ハマってるものって、なんですか??」

元朗さん「あまぞん」

ーーー「アマゾン?」

元朗さん「あれで注文すると、翌日届くし、種類も豊富でしょう。だから田舎での不自由さは感じない」

ーーー「そうですね、僕も本を買ったり、人に送ったりします。とても便利ですね♪」

元朗さん「とにかくさ、美杉はいいところだ、山菜だって取れるし、近くには温泉だってある。地元の人は、そんな良いところを、当たり前すぎて見失っているのではないかな、自分の住んでいる町に、もっと誇りを持たないといけないよ。働く場所だって、企業を誘致したり、そのための取り組みをすればいいじゃないか」

IMG_0094陶芸家 金重元朗さんのお話を通して、自分自身、そして住民一人一人が、故郷を誇れるように思うことができれば、そしてそれを人に伝えることができれば、何かが変わるのではないかと、

「限界集落」も限界ではなく「通過点」に過ぎないのではないかと改めて感じることができました。

そんな意欲的で素晴らしい感性を持つ陶芸家金重元朗さんの作品を、間近で見られるチャンスです!

今月末までの間、とね菓子館2Fのギャラリーにて作品展示されます。

土曜日・日曜日と20日(月)は金重元朗氏にもお会いできますよ♪

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重元朗作陶展

期間:6月2日(木)〜6月30日(木)※水曜休み
展示時間:9:00〜19:00(最終日:10:00〜17:00)
作家在廊予定日:初日、土曜日、日曜日及び20日(月)
開催場所:三重県津市本町26−20 とね菓子館(2F)ギャラリー
お問い合わせ:金重 元朗
URL:刀根菓子館

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