三重弁の魅力について、熱く妄想を膨らませるコーナー。三重県の言葉は、関西弁、三河弁など各地の言葉が融合した暖かい言葉。昔の言葉である古語も、今なお、生きて使われている。お伊勢さん参りや神宮奉納に訪れた人が持ち込んだ言葉なのか、逆に、各地に持って帰ったのか?そんな不思議な三重の方言を毎回ひとつピックアップしてお話に。みんなもこれを読んで、スマートに三重弁を使いこなそう!そして、生きた三重弁を聞きに、三重県においない!
※【解説】おいない:動詞。おいで、いらっしゃいの意味。言われると、マジほっこりするんだけどぉー。
オトナミエ非公式キャラクター「音ナミエ」 非公式だけど、何か問題でも?
◆前回のあらすじ
川に洗濯に行ったナミエちゃん。欲望にまみれて桃と共に底なし沼に沈んだよ。(前回記事はこちら)
三重弁ももたろう2話「ずつないの巻」
うん…
むにゃむにゃ…
そんなに食べれやんさ…
はっ!こ、ここは…!?
ナミエが目を覚ますと、目の前には躍り狂う鯛やヒラメ。そして、一面に広がる豪華な食事。マグロにアワビ、伊勢エビにさざえ、うに…
いや、待て。全部、共食いやん。
ブツブツつぶやくナミエに、乙姫がにこやかに話しかける
「この度はウチの亀を助けていただき、ありがとうございます。」
え?
ええっ!?
か…カメ???
えっと…カメ、カメ??
……。
あ。
三重弁ももたろう第1話「ふんごむの巻」はこちら
あれ、亀だったのね…
葉っぱ的なアレ…後ろ足だったのね…
ピンクのアレ…尾っぽだったのね…
画力がひどすぎる…
ま、まぁ、こんなご馳走を目の前にして、
そんな些細なことどうでもいいわ!
よく分かんないけど、いただきまっす!
ムシャムシャムシャムシャ…
うまーーーーーーー!!!!
志摩の海産の宝石箱的やぁーーーー!!!!
松阪肉の霜降りの雪解けやぁーーーー!!!!
くっはぁーーーーーーー!!!!
美味しかった〜♩思わず、動転して、彦〇呂みたいなセリフを口走っちゃったわ。なんだかよく分からないけど、ご馳走いただいちゃって、間違いでしたとか言われてお代を取られる前に帰ろうかしら?
よいせっ!
…。
ほいせっ!
…。
こらしょい!
…。
…あ、あれ?
…。
どっこいせー!
…。
身体が重い…
とてつもなく重い…
うーん。マジ動けやん…
ず
ず
ず
ずつないっ!!!!!
くふーーーーーーーん。
とりあえず、もうひと眠りしようかしら?
【解説】ずつない:お腹いっぱいの意味。古語。「術がない、じゅつない、ずつない」と変化したと思われる。播州弁、土佐弁でもある。本来は「何ともならない」の意味のはずだが、何故か、お腹いっぱいの意味で使われることがほとんど。大盛りが無料だからと、イキって大盛りにした結果、食べきれずに残す、というみっともなさMAXな状況下で使うのがオススメ!レッツ、トライ!
2話目にして、ももたろう関係なしのひどい展開。果たして、次回こそ、桃太郎は出てくるのか?むしろ、浦島太郎か?もう赤ずきんちゃんでもいいんじゃねぇ?さてさて、ナミエの運命はいかに…!?
つづくかも
いや〜♩方言っていいなぁ…♩(*´∀`)
つちだ。OTONAMIE公式記者。三重を中心に音楽活動をする、男女ダブルボーカルユニット「モジプール」のボーカルの1人。音楽と漫画と飲み放題をこよなく愛する。得意ジャンルは音楽、マンガ、美味しいもの、方言、妄想。この記者が登場する映像