インバウンド増加を意識して催行されたツアー。
メンバーは韓国・アフガニスタン・インドネシアの留学生、プラス地元高校生。
※ツアー前半はこちらをご参照
観光を終えた一行は、ぞろぞろとお昼ご飯へ
夜は窓からのイルミネーションビューが最高。
文化の違いが写真の構図にも表われており、
留学生の写真には、ちゃんとストーリー設定や動きがあるものが多かった。
緑色はなばなパン
留学生にムスリム(イスラム教徒)が3名おり、食事の規制について話す。
※規制レベルは個人差あり
基本イスラムでは豚やアルコールは認められておらず、
豚以外でも一般的に流通している肉類は食べられないものが多い。
イスラムで認められているものをハラール、認められていないものをハラームという。
パンでも、乳化剤(大豆原料はOK)やコンソメ等の肉エキスが含まれていたらハラーム。
ムスリム視点で、日本にあったらいいなという場所を聞いたところ、
お祈りの場所という意見が多かった。
1日5回お祈りをするので、観光地や百貨店に小さなお祈りスペースが設けてあると、
もっと日本に来やすくなるとのこと
サミット招致も観光客誘致も、各国の文化を知るって大事
メインディッシュは、ハンバーグ・蟹クリームコロッケ・白身魚ソテー。
こちらのプレート、ハンバーグはハラーム。
野菜や白身魚も、ハラームと同じお皿に乗せたものは、食べられないのだそう
こういう感覚、日本には中々馴染みがないよね。
因みにマルセイユでは、注文時に伝えることで、盛り付けを分けることは対応可
ただ厳しくは、調理器具や食器までも、ハラール専用として区別しなければいけないという話も。
デザートも、原料が豚のゼラチンや乳化剤が入っていたらハラーム。
宗教なので、求められるレベルに個人差がある。
受入側の対応としては、ムスリムが判断するのに必要な情報提供を出来ることが、1歩になるのかな。
続いては、ムスリムに大人気のケバブ屋さん
なばなの里にあるケバブ屋は、
三重県在住ムスリムコミュニティの中で美味しいと有名で、
留学生の皆さんもとても楽しみだったとのこと
ピタパンチキンを手にしてとってもイイ笑顔
あれ??でもお肉大丈夫なの??
聞くと、こちらのケバブ屋はトルコ人がオーナーで、動物を屠殺する前にお祈りを捧げている。
イスラムの教義に従って処理したお肉はOKなのだそう
ハラール肉かどうかは、メニューにて判断ができる。
このマークが、ハラール肉使用の印だったとは、知らなかった―!!
お肉柔らか~独特の香辛料もイケル。
留学生たちが在籍している三重大学の学食でも、
日替わりでハラールラーメンやハラール唐揚げ等々、バリエーション豊富
ムスリムの人口は世界の4分の一と言われている。
日本に来たくとも、食生活に不安を感じる人も多いそうなので、
留学生誘致に力を入れている大学としては多文化対応の運営は急務だものね
最後に、
21年間桑名で愛されている『はりま四丁目のたこ焼き』
通称『よんたこ』
昔、ニュージーランド出身の子が、『好きな和食は”たこ焼き”』と言っていて、
たこ焼き=和食がいまいちピンとこなかったのをふと思い出したw
よんたこといえば、まず『素焼き』
一口サイズで、外はカリッと、中はトロッと。
生地にしっかりダシがきいていて、ウマーーー(゚∀゚)ーー
タコはお刺身用のものを使っていてプリッと
ムスリムの方々は、醤油やソースはハラーム。
美味しい素焼きがあって良かった
そもそもタコが初らしく、スマホで検索した蛸画像を見せると、
『ugh・・・・』と怪訝なリアクション(*_*;)
想像以上にビジュアルがグロテスクだったみたい☆
皆が見守るなか、いざ実食
パクっといったと同時に、沸き起こる拍手
感想は、『不思議な食感』だって( *´艸`)
日本人にとって”普通”の食材も、外国では食べる文化がないというもの。
また逆も然り。
インドネシアの留学生は、生卵を食べる習慣がなく、
日本の卵かけご飯に驚いたと話していた
今日1日だけでもとても学びが多かった。
言葉は違えど、「知りたい」「伝えたい」という想いがあれば、歩み寄ることが出来る。
その学びがインバウンド視点でのおもてなしに繋がっていくのでしょうね
有意義なツアーでした。
住所:桑名市長島町駒江270
電話:0594-41-0787
時間:9時 ~ 21時 ※曜日により22時まで
※イルミネーションは5月8日まで
住所:桑名市北別所1595-3
電話:0594-24-5825
時間:10:00~18:00頃
定休日:水曜日(但し、祝日の場合は営業)
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事