宮川左岸の堤防沿いを走っていると、今までなかったところに屋台の灯りが。こんなトコにあったっけ?とクルマを寄せると、見覚えのある赤提灯。ん、あれは丸金?いや待て。あの店はかなり前に閉めたはず。これは確かめるしかない!
やっぱり丸金やった!と、同時に、最後に丸金で食べたときの「しょっぱ!」な味を思い出した。そういや、あまりのしょっぱさに行くのを止めたんやった。とはいえ、せっかく復活したんやし、まずは食べてみやな!そうやそうしよう、とワタクシは店へと入りましたよ。
軽トラを厨房にして、ストーブを中心に折り畳みの机椅子を置いて周りをブルーシートで囲った店内は、昭和以外のなにものでもない雰囲気です。メニューもこれだけ。
まずは塩ラーメンを頼み、待ってる間に大将と世間話。「前もやってましたよね?」から聞き始めると、家族の看病のためにテナントを閉めたことや屋台の時の思い出話などを聞かせてくれました。その間数分。そして「お待ちどう!」の声とともに、およそ10年ぶりに丸金ラーメンがやって来ました。
なんか思ってたのと違う!しかもこれはいい方向に違ってる!思ってた以上にスッキリしてそう。でも前はしょっぱかったしなぁ…と、期待と不安が複雑に入り交じった一口め。ん、何もしょっぱくない。見た目のとおり上品!澄みきったスープは想像以上にあっさりしてて、人によっては物足りなさを感じるかもですが、コクもしっかりあります。あっという間にたいらげて、これならひょっとして、と醤油ラーメンを追加。僕、醤油ラーメンが苦手なんです。醤油の味しかせえへんラーメンが多すぎて。でも、このスープなら美味しい気がする!
醤油ラーメンを待つ間は、すっきり透きとおったスープですね、とスープ談義を。鶏ガラメインで、濁らさないように気をつかっているそうですよ!味つけもかなり変わりましたね、と聞いたら、今はこれが美味しいんさ~、と。そして、
出てきました。醤油ラーメン!こちらもスープが透きとおってます。おいしい。でも正直な話、こんなに上品な味やと、飲んだ後には物足りない。よし、聞いてみよ。大将、こんだけアッサリしとったら、夜より昼の方がええんちゃう?
「夜の方が、おもしゃい(面白い)やん」
さぞやいろんな場面に出くわしてきたんでしょうね、大将!
そうこうしていると、お客さんが二組入ってきて大将が忙しそうにし始めました。一本売りのチャーシューのこととかもっといろいろ聞きたかったんですが、またの機会にしよう、とお店を出ることにしました。ごちそうさまでした!
金丸ラーメン
住所:宮川左岸の堤防沿い
どんべりめし。OTONAMIE公式記者。酒を誰よりも愛しているが、飲むと誰よりも早く寝てしまう残念さ。気になる事は追求しないと気がすまない性格。趣味はクルマ、焚火、音楽。あれ?しょっちゅう釣り行っとるやん?釣りは人生です!得意ジャンルは海のルアー釣り、タナゴ釣り、食べること。