ホーム 02【遊びに行く】 えっ?ちょんまげ時代の「Martin」大紀町に?

えっ?ちょんまげ時代の「Martin」大紀町に?

アコースティックギター好きにはたまらない話をしましょう!

 三重の真ん中、度会郡大紀町にある『楽器のお店ラモシオン』に以前からショーケースに保管管理されているギターがる、それは1860年代に制作されたアコースティックギター(Martin 1-28)だ、その時代日本では桜田門外の変から大政奉還といった激動の時代、現行の形と変わらないギターが当時から存在している、それが三重の真ん中にあるとは!_IMU0852 2

この存在に気がついたのはこの楽器店が松阪から大紀町に引っ越してしばらくの事、店内に飾られているギターひとつひとつを見ていくうちにこのMartinがショーケースに入っているのをみつけたのだ、聞くと持ち主の依頼で店内で大切に保管管理していると店長(垣内さん)が話していたのを記憶していた

今回このギターの音を聴く機会があるとの事、すかさず写真と動画を撮らせてくださいとお願し、取材させていただいたのだ。

 

この話は店長が『ギター自慢大会
があるんですけどギターを持ってきませ_IMU0858 2んか?と誘われ「じゃあのMartinも出るんですか?」っと即質問をした事からはじまり、今回音を聞くだけではなく所有者さんと話す事ができたり、実際に弾かせて頂いたりする事ができました。

さてこのギターのヘッドには表にロゴはなくバックスタンプが入っているモデル、現行のMartinギターのロゴには1833とありニューヨークに工房を構えた初代マーティン記念の年がきざまれている、その初代Martinの彼が没する1873年にまでに作られたギターというだけでギターファンはまずその年代に圧倒されます、私も歴史年表をみながら想いを巡らせ当日を楽しみしていました_IMU0855

「このギターを所有するN氏に気になる所有するまでのいきさつを聞く事ができました」

それは世の中がビンテージギターブームになる以前の事、このギターは愛知県豊橋近郊で色が塗られブリッジが破損された状態で見つかりました、塗られていた色を丁寧に剥がし必要な部分を修理し弾ける状態にしたと聞きました、ブリッジの破損はしかたなく交換したが、あとはオリジナルのままを維持していて今でも演奏できる状態になっているとの事、そして自宅で管理するにはとても難しいと考え保管をこの楽器店に委託しているという事だ

現行機種でいうならニューヨーカーの先駆け的なイメージでちょうど女性が持ちやすいパーラーギターとも言われるサイズでナイロン弦が張られている、やがてMartinはこのタイプにスチィール弦を使ったタイプを1920年代に量産する事になっていきます、ちなみに値段にすると1920年代で安くても70万前後、高いと値段はもうわからないが答えとなっているようです

_IMU0931 2実際このギターの音は現代の人にどう受け止められるのか、興味はありませんか?

今回ギター自慢大会という事で15本のこれぞと言うギターが並び、そのギターを会場にいるギターマニアたちが自ら試奏と聴き比べをし、まず5本が選ばれます、それを「guitarist 池山敦」さんが試奏しその音に票を入れ優劣をつけると言うなんともマニアックな展開となっていきます。

はたしてその5本にこのギターは入っていくでしょうか?

ではその試奏の動画、そしてこのMartinが演奏される動画をお楽しみください!

 


今回集まったギターマニアの中ではこのMartinは5本の中に入ってきませんでしたが、歴史を感じさせる音と風格は会場の人を感動させました。

そしてギター自慢大会の結果グランプリはどうなっていくでしょうか、この記事に興味を持たれた方が多ければその結果や演奏のレポートもさせていただきます。

 

場所:楽器のお店ラモシオンhttp://www.ma.mctv.ne.jp/~yoshi_h/HINOKIYA/ramoshion.html

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