ホーム 04【知る】 三重の県民性が大人力のルーツ!?大人力の発案者、コラムニスト石原壮一郎さん。

三重の県民性が大人力のルーツ!?大人力の発案者、コラムニスト石原壮一郎さん。

大人力、足りてる!?

例えば、大切なお客様が何らかの勘違いでこちらに対して怒っている。
こちらのせいではないのだけど、何とか丸くスルッと収めなければ・・。

私:それはこちらの責任ではありません!
そんなこと、思っていてもとても言えない。なので

私:●●さん、そういうコトってありますよね。もしあれだったら、私からその方にお伝えしましょうか。

そう!大人力。
大人になると仕事やプライベートで
“誰にも教えてもらっていないけど、何となくその場を上手く、何事もなかったかのように丸く収める”
という、技術が必要な場面があります。

 

大人力の発案者にお会いした

任天堂DSのソフトにもなった、大人力検定。

写真:石原さん公式サイト大人マガジンより

その発案者であり三重県出身コラムニスト石原壮一郎さん。
帰省中にお会いできることになった。

津駅東口にある、大人な純喫茶いま川(過去記事はこちら)で待ち合わせ。

私:石原さん、どうもはじめまして!

石原さん:あー!どうもどうも、はじめまして!

やっぱり着ていらっしゃる・・

伊勢うどんTシャツ(笑)。

石原さんはコラムニストやライターとして、著書や有名雑誌等に執筆されている。
その他に、伊勢うどん友の会を誰に頼まれるでもなく立ち上げ、伊勢うどんの普及にご尽力されています。

「伊勢うどんを食べながら、伊勢うどんのように、ふんわりと絡み合うひとときが、世界平和への第一歩」と語る、石原さん。
伊勢うどん愛はヒシヒシと伝わるのですが、世界平和・・。
ちょっとわからないので、後で詳しくお聞きします。

で、大人力の発案にはどのような経緯があったのでしょうか。

 

良い意味で白黒つけない県民性

三重県人の方なら経験があると思うのですが、
「三重って東海地方ですよね!?」
「三重って近畿地方ですよね!?」
と、聞かれること。

「そうです」
筆者の場合、どちらも否定はしません。
どちらも間違いではなく、厳密に言えば教科書的には近畿なのですが・・。
「東海地方と中部地方は別物で・・・」
説明が面倒なので「そうです」で終わらせるようにしている。
白黒つけない。ハッキリさせない。
正直どっちでもいいと思ってしまう。

仮にその辺りを正確に説明したとしても、相手が
「あ、そーなんですね・・。なんかすみません・・。」
みたいな変な空気になるのは避けたい。丸く平和でいたい。
そんな方もいらっしゃるのでは。

「なんで東京の人は、あんなにハッキリと物事を言うのだろう・・。」
と、石原さんは上京したときに感じたという。

よく三重県人の県民性は、答えを出さず、ことをあいまいにしてしまう、みたいに言われる。
実はそれは良いことかも知れない。
どうでもいいことでも答えを求めてくる現代。
そんな時代に必要な大人力。

東京生活が長くなった石原さん。
いつの間にか白黒ハッキリつける習慣になった自分に気が付き、伊勢うどんを食べて地元である三重県を、三重県人の県民性を思い出していたという。

三重県を離れ、東京の生活で気が付いた三重県の県民性が持つ大人力。
そして、始めた伊勢うどん友の会の活動。
世界平和!?のため、海外でも伊勢うどん普及活動。
先日もオーストリアで伊勢うどんを広めていました。

写真:石原さんFacebookより
写真:石原さんFacebookより

石原さん:しかしすでにオーストリアはとても平和でした・・。

 

人気報道番組バンキシャを外された理由がマンモスかなピー・・。

任天堂DSにもなった大人力検定。
ゲームソフトになるってとてもお金が入るのではないか、と下世話ながら失礼を承知でお聞きしてみました。

石原さん:これで大金が入る!と、内心ウハウハだったのですが・・。いやー、働いた分はね・・。

期待したような大金は入らなかったみたいです。

石原さん:でも、任天堂DSのソフトになっただけでも嬉しいです。

さすが、大人力のあるコメント。

石原さんはコラムニストだけではなく、コメンテーターとして全国区のテレビ番組にもご出演されています。
全国版人気報道番組にも10年くらい前によくゲスト出演していた石原さん。
とあるタレントの逮捕事件。逮捕直後の生放送。
緊迫していたスタジオの空気。
そして、ゲスト出演していた石原さんに、司会の方からコメントが求められた。

石原さん:マンモスかなピーですね・・。

凍るスタジオ。固まる司会者は、返すコメントが見つからない・・。
その後、この番組から出演依頼がなくなったという石原さんは語る。
「大人力のあるコメントは “よし!ここで爪痕を残そう!” みたいに使っちゃうとケガしますね・・。」

 

石原さんにとって、伊勢うどんとは!?

話を戻して、伊勢うどん。

伊勢うどんの普及活動を始めたのが、伊勢神宮式年遷宮の前の年。
当時東京では、うどん=腰がある、が評価の基準でした。
“腰がないのが売りの伊勢うどんにとってあまりにも不憫” と石原さんは感じていたという。
その後、稲庭うどんや博多うどん、そして石原さん押しの伊勢うどん等、ご当地うどんの到来により ”うどん=腰がある” だけで判断するのではなく、うどんの多様性が評価される時代になってきたという。

そこで再度問います。
伊勢うどんとは何ですか!?

石原さん:ネットで罵りあったりする、ギスギスした世の中。ふんわりとすべてを包み込み、絡み合う柔らかい伊勢うどん。そんな伊勢うどんの丼の中のような平和な状態を、みんなで伊勢うどんを食べて感じ、世界平和の第一歩的を。

伊勢うどんグッズを紹介してくれる石原さん。
My伊勢うどんグッズ入れ。

腰を抜いて柔らかく周りと絡み合い、固定観念に囚われない石原さん。
まるで伊勢うどんのようなお方でした。

 


 

伊勢うどん友の会
HP:http://iseudontk.exblog.jp
FB:https://www.facebook.com/otonaryoku

石原壮一郎「大人マガジン」(公式)
HP:https://twitter.com/otonaryoku
TW:https://twitter.com/otonaryoku

 


 

—おまけのお話し

私:そういえば石原さん。先日、志摩市宇賀多神社のお祭りを取材したときに、驚きの伊勢うどんスタイルに出会いました。

ベビースターが伊勢うどんにトッピング。

石原:志摩の一部ではこうやって食べるみたいですね。他にもメカブを入れる地方もあります。伊勢ではネギのみが人気みたいです。次は生タマゴで、その次はトロロが人気かな。カレー伊勢うどんもありますよ。

伊勢うどん愛・・・脱帽であります!

 

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