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対決!鉄道模型のカリスマ VS ジオラマ写真 @ 宇治山田駅

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近鉄宇治山田駅構内には、模型の電車を走らせる事のできるジオラマが展示されている。そこは時間待ちをする人たちの憩いの場でもあり、子ども達の遊び場でもある。

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宇治山田駅の完成度は近づいてのぞきたくなる。

今回そのジオラマ製作者が作る新作の伊勢市駅・宇治山田駅のジオラマに対して、どこまで実物を撮影したジオラマ写真で迫れるか挑んでみた!

 

 

鉄道模型のカリスマ

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彼はコンデジを手に持っている、ジオラマを撮るには被写体深度が深い撮影をしたいからだ。

少し前に「JR伊勢市駅の転車台を残したい」という記事を目にした。伊勢市駅の風景がまたひとつ変わっていくのかと感じていた。その記事で熱く鉄道の夢を語っていたのが巽 慎吾さんだ。

 

 

 

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サブカル発信をする宇治山田、地元以外からも注目されつつある。

そもそも彼と出会ったのは、宇治山田駅近くで路上演奏をしている時だった。ガタンゴトンと響く鉄道の高架下は、心地よい街の音とギターの音がブレンドされる癒しの空間となっていた。そこに時々現れる彼は、鉄道模型のカリスマであった。

 

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一見ゲームだと思ってしまいますが、無料で模型を動かす事ができる。夜6時以降は動かせない。

昨年宇治山田駅構内に、彼のジオラマ作品がまるで大きなUFOキャッチャーの様に設置された。彼の作り出す作品に多くの人が笑顔になっている。この日も親子が訪れたが、夜6時以降は模型列車を走らせない事を知り、残念そうにしていた。

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河崎町にある(和,なごみ)看板のとおりご自由に入れます!
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これだけの模型を作り上げる精神力、まさに彼はクリエイターです。

2015年末、彼は伊勢市河崎町に一軒家を借り入れ、基地をつくった。それが「伊勢河崎いこい処 和(なごみ)」だ。 そこには、今なお制作中かと思われるジオラマ作品がある。今回、そのジオラマ作品が見える角度と同じ角度で、ジオラマ写真が撮れるのか挑戦してみたのだ。

まず、写真を撮るには高いところから見下ろさなければならない。そこでカメラを持って駅周辺を散策する事にした。だが理想とする高いビルは無い。次に目を付けたのは、駅周辺から見える山だ!そこで私は朝熊山、鼓ヶ岳、虎尾山を登ることにした。

 

 

 

鼓ヶ岳へ

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麓から山頂まで約1時間で登る事ができる。木々が多いので綺麗にパノラマを臨める場所は限られている。

ここ鼓ヶ岳は北に宇治山田、南におはらい町を臨むビュースポットがある事を期待して登頂した。だが、そこは林の間から宇治山田駅をわずかにかすめる景色だった。

 

 

気をとりなおして、次は朝熊山へ

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今回学生の時代に登った以来であったが、登山道が綺麗に整備されているのには感心した。

登山道を歩く自分の前を、ジョギングで駆け上る人、また40名ほどで下山していく団体。登山が人気であることを伺わせる。

 

朝熊山には昔、「朝熊登山鉄道」と呼ばれるケーブルカーがあった。

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ケーブルカーの跡であるが、こうして何十年横たわってきた鉄柱はきっとこれからもこのままであろう。
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見下ろした先は五十鈴川みえている。

昭和39年に姿を消し、今では記録として写真が残っている程度だ。さて朝熊山山頂からは伊勢湾がよく見えるが、残念ながら宇治山田駅は見えなかった。

最後に虎尾山

自分としては一番期待していた場所である。ここには、通称「ニャロメの塔」と呼ばれる、日露戦争の記念碑が建っている

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虎尾山の塔をも再現するあたりは、作者の地元文化に対する愛情を感じさせる。

_IMY3874-2見晴台からは宇治山田駅周辺を見渡せることができた。ほどよく鉄道の音や駅の音も遠くから聞こえてきた。山頂まで10分程の山の頂が一番のビュースポットだった。

 

 

 

 

 

撮影開始

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のどかな町並みを眺めていると時間を忘れてしまう。

いよいよジオラマに挑戦するための撮影にとりかかった。「微速度撮影」で挑む事とし、撮影時間は1時間とした。この微速度撮影で1秒間間隔でシャッターを切っていった。そして、一通り撮影を終え、後日次の場所をさがした。次に狙いを付けたのが、ジオラマでも表現されている踏切のある場所。

梅花堂の踏切

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地元民にすれば踏切の開かない時間帯のあのJRとか言いたくなるが、ミニチュアとなると可愛いものだ。

その踏切は伊勢市駅周辺に新道商店街があるが、その入り口の歩道橋からわずかに見下ろせるスポットがある。

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遠くに朝熊山、そして梅花堂の踏切。ある意味伊勢を象徴する場所でもある。

撮影中、カメラで一体何を撮っているのだろうかという目線を感じながら、2時間ほどで撮影は終わった。
今回、その撮影画像と巽さんのジオラマ作品とをコラボし、宇治山田周辺で親しまれている曲をBGMにして動画にしてみた。

【鉄道模型のカリスマ VS ジオラマ写真】

 

 

 

 

人の営みが見える景色はいろいろな事を考えさせてくれる

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時代が変わっていっても変わらない場所がある。そんな場所だから人の想いも集まってくるのだろう。
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あなたの車窓からみた人生の景色、いったい何を思い出しますか?

鉄道の魅力はたくさんあり、乗り鉄、撮り鉄、音鉄など、利用客以外にこうした人を惹きつけていく文化だ。
時々「ひかれたレールの上を歩いている」などの例えを使うが、ある意味誰もが命のレールに乗っかる車両と言えるかもしれない。そう考えると、今まで車窓から見えた景色でどこを思い出すことができるだろうかとか考えさせられる。
人の営みがあるからこそ見える景色。伊勢にあった登山鉄道が姿を消した様に時代に伴って、その景色も変わっていくことは必然なのかもしれない。でも誰もが自分の想いの中にしっかりと残していきたい景色がある。そして人も車両だと思うなら、この模型車両が走る姿も可愛くみえてくる。

 

 

 

 

消えていく転車台

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今では真ん中にある転車台だけが現存している状態だ。
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この転車台は撤去されるのか、はたして残されるだろうか。

最後に冒頭で紹介した転車台の模型は実物に肉薄する凄みを感じさせる彼の作品になっている。それは「JR伊勢市駅の転車台を残したい」という彼の心が純真にそう願っているからだ。こうした駅周辺の姿が変わって行くとしても、彼は変わることのない心に映った写真をもって生きているのだろう。

 

 


たつみ技工 (巽 慎吾)

毎週土曜日の午後ミニチュア工作教室を行っている
場所:伊勢河崎〜和〜なごみ) 伊勢市河崎2-13-18
E-mail c5866ise@gmail.com

 

この子達に会いにきてね!
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y_imura
yoshitugu imura。Otona Muster 兼 記者。サーファーからフォトグラファーに、海に持っていったギターでミュージシャン活動もする(波音&Ustreet )ドブロギター奏者。伊勢市在住。
この記者が登場する映像  

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