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「新たな可能性を追い求める!JAZZ DUO 『KAWAI & JUDY』

JAZZ DUO『KAWAI & JUDY』

ベーシスト 川合 進

ボーカリスト JUDY(山路 由美子)

ご縁あって知り合った事業者仲間のJUDYさんが、私の地元である多気町でコンサートを開催されるということで、三重県各地の様々なライブスポットやイベントなどでデュオライブ活動を行っている、JAZZ DUO KAWAI & JUDY(ジャズ デュオ カワイ アンド ジュディ)のお二人に、ジャズデュオ結成のきっかけや今後の展望などを取材しました。

1. 「KAWAI & JUDY」デュオ結成のきっかけ

毎週木曜日、松阪市ジャズ茶房サライ(https://www.jazzserai.com/)で開催されるジャムセッションに参加したことがきっかけです。ジャムセッションとは、ジャズ愛好家たちが集まって楽譜やアレンジに囚われず、即興演奏を楽しむことを指します。

JUDYさんが自分の楽譜を持ってジャムセッションに飛び入り参加した日のホストが川合さんでした。ホストとは、セッションの進行をする人で、演奏をしたり、お客さんをサポートしたり、時にはアドバイスもするセッションのリーダーのことを言います。

川合さんは大ベテランのベーシストで、みんなが胸を借りにくる存在です。JUDYさんは最初からDUOを組むことを目的としていたわけではなかったそうですが、共通の知り合いの方から「川合さんとデュオを組んでみたら?」という一言があり、川合さんに頼んでみると、二つ返事で快諾してもらえたそうです。

人生の転機はどこに転がっているかわかりません。チャンスを掴みにいく行動が、人生を変えるのですね!

2. お互いの第一印象は?

お互いの第一印象について聞いてみました。

川合さんから見たJUDYさんは、「ボサノバ、ラテン系の音楽が合う方だな」というのが第一印象。川合さんもボサノバ、ラテン系音楽を演奏するのが好きで、そういう音楽が一緒にやれるなら面白いだろうなと思われていたそうです。

一方でJUDYさんからみた川合さんは「寡黙なのに、ものすごい存在感」というのが第一印象。ベーシストさんは沢山いらっしゃいますが、その中でも川合さんの演奏は特別で、ラテンやボサノバを歌っているとベースが後押しをしてくれて、とても気持ちが乗ってくるそうです。

3. 音楽を始めたきっかけは何ですか?

川合さんが音楽を始めたきっかけは、中学生の時に同級生がギターを始めたことから「よし、自分もやってやろう!」と自宅にあったお姉さんのギターを借りてコードや奏法を独自で学び覚えたことがきっかけ。

その後、川合さんは高校で陸上部に入り、音楽活動からは離れますが、いつかちゃんとやりたいなと思い続け、大学生になって入部したのがジャズの音楽クラブで、たまたまベースの後継者を探しているということでベースを担当することに。

大学時代に、そのビッグバンドオーケストラをやりながら、大学のクラブ以外でも音楽活動を続け、色々な音楽のジャンルを経験し、ベースの魅力にハマっていった川合さん。特に師事した先生はなく、有名な演奏家のレコードを聴いたり、先輩方の演奏を見聞きしながら、ベース演奏を身につけてきたそうです。

独自の感性で音楽仲間から一目置かれる存在となっていった川合さん。たまたまが重なりフリーのベーシストになられたわけですが、運命的なものを感じますね。

JUDYさんが音楽を始めたきっかけは、高校生の時に「バンド活動をするのでキーボードを弾いてくれないか?」と誘われたことがきっかけ。ボーカルとしての活動は、短大を卒業して地元に帰ってきた頃、音楽がやりたい!という気持ちが再び湧き上がった時に、行きつけのブティックのオーナーさんがジャズサックス奏者で、ラテンバンドのボーカルが足りないからと誘われて、最初はコーラスを主に担当していたそうです。

JUDYさんがボーカルとして本格的に活動をし始めた当初は、大ベテランの先輩方から可愛がられ、沢山アドバイスをいただいたそうですが、今はその経験が自分の音楽活動に活かされているとのことです。

4. ジャズに魅了された理由を教えてください。

最初は、JUDYさんも、川合さんもすでに生活の一部になってしまっているので、何と言って良いかわからないということでしたが、しばらく考えた後、JUDYさんは『自分の個性や想いで自由自在に演奏できる面白さ』『即興のスリル・醍醐味がある』という点が魅力的とのこと。

ジャズは決まったパターンをどんどん自分流に崩したり、即興的に演奏したり、歌ったりしていくので、全てがどうやっても表現する人の持ち味で独自の演奏スタイルが生まれるそうです。

川合さんもジャズの魅力は、POP、ロックは元歌があって、みんなそのイメージで聞いている。それを完全コピーでやっても上手だなという印象に過ぎない。しかし、ジャズは元を辿れば1940年代くらいの曲を演奏しているが、オリジナルを知っている人なんてほとんどいない。だからみんな『自分流に自由にアレンジして演奏できる』という点とのこと。

ベースはパターンが決まっていると思われがちですが、人によっても全然違うそうです。川合さんは演奏されていて「今の音、カッコよかったな!」と思われる瞬間があるそうですが、皆さんも仕事でもスポーツでも同様のご経験があると思います。

音楽とは「自由」であり「自分流にアレンジ」できるため、どれだけ勉強しても、どれだけ演奏を重ねてもゴールがなく、自分をどんどん高みへと近づけていけるところに音楽の魅力があるのだなと、お二人の話を聞き、そう感じました。

5. 演奏する曲はどのように選んでいますか?

ライブで演奏する曲はJUDYさんが主に選んでいて、季節感や演奏する場の雰囲気で曲を選び、後は川合さんに選曲を伝えると、どんな曲でも対応してくださるので、アップテンポでいくのか、ラテン調でいくのか、ゆったりしたテンポでいくのかをお二人で相談されるそうです。川合さんからJUDYさんの個性に合う曲を提案されることもあるそうです。

「のんびりしたい時に、ゆったりとした曲が流れてくると気持ちいいですよね?」とJUDYさんに尋ねられ、確かにそうだなと思いました。音楽ってその人の気持ちを豊かにしてくれたり、落ち着かせてくれたりと、人生の様々な場面でとても大切なものですよね。

6. 既存の曲をどのように自分たちのスタイルに合わせていますか?

JUDYさんも川合さんも「自由な中でも、二人とも目標とする人がいて、その人の曲を研究し、応用して使う。真似はしたけれども、自分のものになっていく。経験を重ねていくことで熟成されていく」とのことです。

最近、JUDYさんは、川合さんとのデュオの経験を重ねる度に耳が鍛えられ、以前は聞こえていなかった音が聞こえてくるようになったそうです。去年聞いていた曲と同じ曲でも違う聞こえ方になり、その時に合ったニュアンスで、川合さんはベースラインに変化をつけてくださいます。

7. 演奏する時、どんなことを一番大切にしていますか?

川合さんもJUDYさんも共通して、お客様には楽しんで演奏を聴いて欲しいから、いつもお客さんの顔を見ながら演奏することを大切にされています。また、JUDYさんが、体が揺れているかどうかも見ていて、音楽が相手に伝わると自然に肩が揺れてくるのがわかると言うと、川合さんも、笑顔で「演奏中に寝ている人をみると、一発かましてやろう!と思う」とのことでした。演奏が心地よくて、つい眠くなっても、眠らずにちゃんと聞きたいですね笑

そして、お二人は演奏中にお互いアイコンタクトで伝え合い、即興のアレンジやテンポの変化にも柔軟に対応できるようにしているそうです。これにより、ライブごとに異なる一体感を生み出し、観客に新鮮な驚きや感動を提供しています。

2024年1月28日(日) 三重県津市大門18−7「Bar Bran」でのライブの模様

JUDYさんは「常に調和やバランスを意識し続けてきたら、この動画当時より一年弱で、演奏に反応する可聴域と気持ちの余裕が増した気がします。」とのこと。

8. お二人の普段の生活において、音楽はどのような役割を果たしていますか?

音楽は生活の一部であるお二人ですが、JUDYさんにとっては自分を整え、高めるもの。

川合さんは、現在週に2〜3回音楽以外の仕事をしていて、自分をリセットしてくれるものだそうです。

お二人にとってJAZZなどの音楽は、自己実現の手段であり、心の安らぎをもたらす大切な存在なのだと思います。

9. 音楽以外で情熱を注がれるものは?

川合さんは家族旅行。川合さんは、家族との時間を大切にされていて、特に家族旅行は楽しみの一つ。新しい場所を訪れることで、リフレッシュし、新たなインスピレーションを得ることができるそうです。

また、JUDYさんは、家族のために家事をこなしつつも、自分一人の時間を作ることで、心身のリフレッシュを図っています。一人になる時間を通じてリラックスし、音楽活動に向けてのエネルギーを蓄えることができるとの事でした。

10. 二人の音楽活動において、今後挑戦したいことは何ですか?将来的に達成したいものは?

ジャズフェスにデュオで出演すること。レコーディングをすること。

ピアノとボーカル、ギターとボーカルはよくあるデュオですが、ウッドベースとボーカルのデュオは珍しく、「この二人ならこんなデュオができるんだ!」と思ってもらえるようなデュオとなっていくことが目標。その為に、いろんな事に挑戦していきたいそうです。

そして、川合さんは、「あちこちで演奏の機会に恵まれ、コアなジャズファンからベースソロ曲のリクエストを頂くなど、ますます可能性が広がっていくのを感じています。そのように活動していく中で、ひとりでも多くの人がFunになってくれることを期待しています」とのこと。

ウッドベースとは、ジャズやポップスなどでエレキベースと区別して一般的に呼ばれている和製英語で、世界共通の名称はコントラバスなのですが、実際にウッドベースの演奏を間近でみて、川合さんの所作のカッコ良さに惹かれる女性 fanの声があちこちで聞かれるそうで、これからますます注目度が増しそうですね。

また、JUDYさんは「オリジナル曲の作詞・作曲の構想を実現させたり、機会があれば将来はビッグバンドでも歌ってみたいです」とのことでした。

川合さんの奥さんの提案で撮影された写真。力強い書ですね!

このインタビューを行なった日は、多気町丹生の神宮寺(丹生大師)で満月を迎えるトワイライト ヒーリングライブに夫婦でお招きいただき、ヨガティーチャーでもある JUDYさんによる、川合さんの演奏に乗せた、満月の誘導瞑想でリラックスしたあと、デュオでの楽曲演奏を聴かせていただきました。

私は、学生の頃からボサノバやラテンが好きでCDを持っていたり、奥さんともジャズライブに行きたいねと話をしていましたが、これまで音楽活動をしている知人はいませんでした。

お寺の中での生ジャズ ライブも初めての経験でしたが、外は小雨が降っている中、JUDYさんが話されていた通り、その場所と外の雰囲気にぴったりの穏やかでゆっくりした曲調の音楽が奏でられ、とても心地良い時間を過ごすことができました。

また、8月11日(日)には、私が主催している「津田っこ夏祭り」にもKAWAI & JUDYのお二人にご出演いただきました。夏の夕暮れの晴れた空の下、櫓(やぐら)の上でアップテンポの曲を中心に演奏してくださり、来場者が肩を揺らして聴いていたのがとても印象に残っています。

津田っこ夏祭りでは、様々なイベントで司会経験をお持ちのJUDYさんがMCとしてトークでも盛り上げてくれたお陰もあり、来場者の皆さんから「とっても楽しかった!開催してくれてありがとう!」大好評を頂く夏祭りを開催できました。

JUDYさんへのイベント司会依頼はこちら▷▶︎▷https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/04132264321000?t=3&Ino=000011412300

この夏祭りも、多くの皆さんのご協力のもとに開催でき、成功裏に終える事が出来ました。

企画から運営まで、今年の夏祭りを共に作り上げてくれた夏祭り実行委員会の皆さん、竹燈籠作りや盆踊りの開催に向けて、協力者してくださった多くの方々、運営資金や景品提供などにご協力いただいた協賛者(スポンサー)の皆様、ブースの運営を手伝ってくださった津田地区スポーツ協会の皆さん、素敵な花火を打ち上げてくれた辻傳煙火店様など、あたたかいご支援をくださった皆さん、ありがとうございました!

また、お忙しい中、東京や名古屋、松阪市、玉城町や大台町など、遠方から駆けつけてくれ、夏祭り実行委員会のメンバーと共にカラオケで歌声を披露してくれた方や、一緒にメルマガ登録を手伝ってくれた方など、夏祭りを盛り上げてくれた仲間もいました。これから地元に限らず、多くの仲間たちが集う夏祭りにしていきたいと思っています。

一度長い間途絶えていたところを、有志と共に復活させたこの津田っこ夏祭りが、ますます笑顔に溢れ、これから100年先も続く夏祭りとなる様に頑張りますので、ぜひご協力よろしくお願いたします。

2025年度 津田っこ夏祭りの特設ページのURLはこちら▷▶︎▷https://home.tsuku2.jp/f/3einformationmarche/tudanatsumatsuri/tudanatsumatsuri2024

今回の取材やコンサートを通して、音楽の世界にはパフォーマーたちが即興で音楽を演奏したり歌ったり、みんなで参加型で楽しめるコミュニティの場があることを知りました。

神宮寺での落ち着いた音楽と、津田っこ夏祭りでのアップテンポの音楽を聴く観客の表情の違いをみて、また、私も夏祭りのカラオケコーナーで歌う機会があり、自分もパフォーマー側としてオーディエンスとの一体感を経験できたこともあって、音楽はその場の雰囲気を作り、人々の気持ちを様々に変えてしまう不思議な力を持っているのを感じました。

これからのお二人の音楽活動を近くから応援する楽しみもできました。これを機に、私も音楽にもっと親しんでいきたいと思います。

皆さんも、ぜひ、KAWAIさんとJUDYさんの活動をチェックしてみてくださいね!

◇JAZZ DUO KAWAI & JUDY

◇今後の活動予定

・会場:三重県津市島崎町9(津駅から徒歩15分)

「PIZZAハウス TOWER−Z(タワーズ)」

・予約電話番号:059-222-7239

・駐車場あり

・会場:度会郡南伊勢町五ヶ所浦3917 町民文化会館 大ホール(伊勢自動車道 玉城ICより30分)

・予約不要

・駐車場あり

 

◇この記事の記者 澁谷のホームページやメルマガ、Instagramはこちらです。

三重インフォmarcheホームページ:https://tsuku2.jp/3emarche

三重インフォマルシェメルマガ:https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000211301

三重インフォmarcheインスタグラム:https://www.instagram.com/mie.informationmarche?igsh=MnEyZHhsbGNsM3ho&utm_source=qr

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