ホーム 01【食べに行く】 もっと知ってほしい、松阪生まれの中華そば3選!

もっと知ってほしい、松阪生まれの中華そば3選!

中華そばとラーメンの違いって?

チキンラーメンが登場した昭和33年以降、ラーメンという言葉が世間に定着したが、中華そばとラーメンに明確な違いは無いのだとか。今回は、いわゆるラーメンチェーン店で出されるラーメンとは違った「松阪生まれの中華そば3選」をハシゴしてご紹介!

松阪のソウルフードといえば、この中華そば|中華そばの不二屋

地元民に愛され続けている不二屋の中華そばは、あっさりしたスープに野菜がたっぷり。この中華そばのおかげで野菜が食べられるようになった松阪っ子も、きっといるはず。

昭和4年、初代の野口榮一さんが「うどんの不二屋」を創業。その後、関西を中心に食べ歩きを始めて研究に時間をかけ、不二屋独自の「中華そば」が誕生したという。お話を伺ったのは、三代目の野口克己さん。

▲三代目の野口克己さん

野口さん:元々はうどん屋だったので、不二屋の中華そばのスープは和風だしで割っています。全国的に中華そばといえば、シナチクや海苔がちょこっとのったイメージですが、松阪の中華そばって、野菜がたっぷりなんですよ。

▲中華そば

 魚介系のスープは、鰹節、鯖節、イワシ、サッパなどを秘伝の割合で絶妙にブレンド。だしの旨味が優しいあっさりとしたスープは、飲み干しても罪悪感が無いのが嬉しい。シャキシャキした野菜は、たまねぎの甘味がよいアクセントに!「たまねぎが甘かったでしょ?こだわりの淡路産です」とにっこりの野口さん。

そういえば松阪で食べる中華そばは、あっさりとした和風だしのスープに野菜がたっぷり入ったものが多い。そんな松阪独自の中華そば文化は、ここ不二屋から始まった。

野口さん:当時、松阪には無かった中華そばを始める時、地元の人に受け入れられなかったら話にならないからと、初代は近所の人たちに中華そばを振る舞って「どうや?」と感想を聞いていたそうです。今で言う、リサーチですね。中華そばを出すようになってからは、お豆腐屋さんみたいに近所の人が鍋を持って来て「これに入れて」っていう時代もありましたね。(笑)

▲三代目はテイクアウトやネット通販にも注力している

地元民に受け入れられた不二屋の中華そばは、庶民の味として不動の存在に。市内には中華そばを提供する店舗が増えていった。

野口さん:連休やお盆、正月の里帰りとかね、不二屋の中華そばを家族揃って食べる。有難いことに、それを楽しみにしてくれているお客さんがいらっしゃるので、小さい頃から慣れ親しんだ味を変えないようにしています。

▲店内の様子

ー材料費や光熱費が高騰していますが、同じ味や同じボリュームを守り続けるのは、大変なのではないでしょうか。

野口さん:同じものを作り続けるのは簡単でいいやと、若い頃は思いましたけどね。(笑)味を守り続けるのはやっぱり大変ですね。それでも、子供の頃に家族で中華そばを食べに来て、大きくなって結婚して、今度は子連れで食べに来てくれる。何世代にもわたって来店されるお客さんもいらっしゃるので、この味を無くしてはいけないなと思っています。

ほっとするいつもの味。松阪のソウルフードは変わらずここにあります。

 

 

地産地消で地元民に絶品中華そばを|麺屋はな華

紅葉など四季折々の景色が広がる景勝地。2軒目は、松阪インターから車で約40分、道の駅飯高駅の向かいにある「麺屋はな華」へ。

▲自然豊かな国道166沿いに店を構える
▲店内の様子

店主の中野晋也さんは、大阪の心斎橋で和食の板前修行をした後、津市の料理屋で9年、松阪市内のラーメン屋で8年程働き、麺屋はな華をオープン。さっそく、おすすめを注文してみた。

中野さん:おすすめは限定30食の中華そばですね。鶏ガラのあっさりした澄んだスープに野菜が入っています。中華そばに野菜が入ってるのって「まっさか」特有なんですよ。

▲店主の中野晋也さん
▲中華

こちらの中華そばも、松阪独自の野菜たっぷりスタイル。そして「まっさか」というワードがなんだか嬉しい。松阪のことを「まっさか」や「まっつぁか」と呼ぶ中野さんは、生まれも育ちも松阪市飯高町。生まれ育った地元に貢献したいと、この地に中華そば屋をオープンさせた。余談だが、この地域の方たちは市街地へ行くことを「まっさか(まっつぁか)へ行く」という。市町村合併前のクセがまだ残っているらしい。

 

和風だしが香る、きれいに透き通った鶏ガラスープ!もちもち食感の喉越しの良い麺とよく合います!

限定30食しか提供できないのは、他のスープとは別仕込みという手間暇かけたスープだから。松阪の中華そば文化に、だしの存在は欠かせないということがよくわかる。

ー中華そばのスープに、和食の技が効いているんですね!

中野さん:和食の修行でだしの勉強をさせてもらったので、和食の技が生きてると思いますよ。

厳選された素材を18時間煮出した極上の動物系スープや、全国各地から取り寄せた昆布・煮干し等を使い、高級料理店で使用される和風だしと合わせたスープ。飯高駅が向かいにあるので、地元の採れたての農産物を飯高駅で仕入れ、なるべく地産地消で地域に還元することを心がけているという中野さん。

飲食店の少ないこの地域で、地元民に愛されている麵屋はな華。店の向かいには道の駅の温泉がある。温泉の後に中華そばか、中華そばの後に温泉か。あなたはどっち派?

老舗そば屋が作る、話題のカレー中華|生そば更科

3軒目は大正4年から続く、老舗そば屋の「生そば更科」へ。

▲店内の様子

今日はすでに中華そばを二杯頂いたが、店内にほんのりと漂うカレーの香りが食欲を刺激する。「カレー中華、来い!」とばかりにカーディガンを脱いでスタンバイ。熱々とろとろのカレー中華が目の前に届くやいなや、ゴクリと喉が鳴る。

▲カレー中華

天かす付き!これはテンション上がります!

天かす、全部入れちゃう!

麺をリフトする時の重厚感。だしたっぷりのカレーが、しっかりと麺に絡まっている。

いつもより多めにフーフーして頂いたカレー中華は、時間が経っても熱々のうまうま!だしと野菜の旨みがたっぷりのマイルドなカレーなので、万人ウケしそうな納得の味。そうだ鰹、うるめ、いわしなど…なんと、7種の素材からだしをとっているのだとか!実はとても贅沢な一品なのです。

デザートに蕎麦の実のアイスを頂きながら、更科の若き四代目、神田大輝さんにお話を伺った。

▲香ばしくてクセになる、蕎麦の実のアイス

ー蕎麦屋さんのカレーは美味しいとよく聞きますが、なぜカレー中華が生まれたのでしょうか。

神田さん:そば屋のカレーが美味しいと言われる理由は、やっぱりだしが美味しいからですね。先にカレーうどん、カレーそばを店で出していたのですが、ある時お客さんからカレー中華も作って欲しいという声を頂いたそうです。以前は裏メニューで作っていたのですが、店の移転を機に正式にメニュー化したと聞いています。

大阪の専門学校に通った後、東京で日本食の板前をしていた神田さんは、一年程前に松阪に戻り、父である三代目の秀一さんから更科を受け継いだ。

▲写真左:四代目の神田大輝さん 写真右:三代目の神田秀一さん

現在29歳の四代目。老舗そば屋を受け継ぐには、相当の覚悟が必要だっただろう。

▲店内に飾られた創業当時の写真

神田さん:お客さんは年配の方や家族連れが多いですが、もっと若い方にも来て頂けるように新しいメニューも始めました。お魚も面白いかなって。

日本食の板前だった神田さんは、若い客層にも気軽に来てもらいやすいように、お酒のお供になるお造りや、海鮮丼とそばのセットなど、精力的に新メニューを打ち出している。

神田さん:三代目である父とは、意見がぶつかることもありますけど、三代目も新しいことをやってみようというタイプなんで、やりたいことをやらせてくれるのが本当に有難いですね。

これからどんどん楽しくなりそうな生そば更科。インスタグラムで積極的に情報発信をされているので要チェックです。

▲男気あふれる更科親子がかっこいい!

松阪で至福の一杯を!

良い意味でちょっと独特な、松阪の中華そば。松阪にはかつてうどん屋が多くあったと聞いている。その名残で、和風だしの効いたスープを出すお店が多いのかもしれない。野菜がたっぷり入った上品な味わいの中華そばは、私たちの胃袋をやさしく満たしてくれる。あなたも松阪で至福の一杯を味わってみませんか。

 


【取材協力】

中華そばの不二屋
松阪市中町1900
TEL:0598-23-9605
https://www.e-228.com/

麵屋はな華
松阪市飯高町宮前253-3
TEL:0598-46-0305
https://r.goope.jp/sr-24-242042s0096/

生そば更科
松阪市外五曲町84-6
TEL:0598-21-1168
https://www.instagram.com/matsusaka_sarashina/

 

【タイアップ】

松阪市 観光交流課
松阪市殿町1340番地1
tel 0598-53-4196
松阪市hp https://www.city.matsusaka.mie.jp
松阪市観光hp https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/
松阪市観光インフォメーションサイト https://matsusaka-info.jp/

 取材:2023年11月24日



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