蔵前の「ダンデライオン・チョコレート」に行った目的は、単なる好奇心だけではありません。
その頃の私は転職を控えていて、長年お世話になった職場の人たちに贈る何かを探していました。
「ダンデライオン・チョコレート」を通じて、東京から伊勢に移る私なりのメッセージが込められると考えたのです。
この前行ったのが日曜ということもあり、入店制限がされていました。今回は再訪となります。事前にアポイントを取って店内を見せていただきました。
お店に入るとすぐにカカオ豆の香りが漂います。
左側はスケルトンになったビーンルーム。カカオ豆が詰まった麻袋がぎっしり、この武骨で無造作な感じもテンションが上がります。
カカオ豆ってコーヒー豆と同じように麻袋に入っているのですね。
1Fの注文カウンターとその中では、各ポジションでスタッフさんがテキパキと仕事をしています。私が先日Bean to Bar チョコレートを購入した際も、とても親切に対応していただき感動しました。
そう、退職の挨拶に添えてお渡しするBean to Bar チョコレートをまとめ買いしたのです。数が揃うか不安でしたが、ギリギリでの注文にも関わらず、入手することが出来ました。ラッピングもひとつひとつ丁寧にしていただいて、本当に感謝しています。
窓に面したカウンター席のすぐ横に、2Fに上がる階段があります。
2Fのこちらのスペース、テーブルの真ん中を覗くと1Fで行われている製造の様子を上から見ることが出来ます。なんともお洒落で開放的な作り。
窓側はカフェスペースです。閉店近くにも関わらず、数名のお客様がSlowな時間を満喫しています。
(※現在とは内装が異なります。)
主軸のBean to Bar チョコレートを中心に、缶が素敵なクッキー、ホットチョコレートミックス、書籍やTシャツなど様々な商品が並んでいます。
*Bean to Bar チョコレートについて*
Bean to Bar チョコレートは、カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行うこと。1種類のカカオの産地からなる「シングルオリジン」(単一原産地)で、原材料は「カカオ豆」と「きび砂糖」の2つのみ。きび砂糖は甘さが際立たず、カカオのフレーバーを引き出します。
【Bean to Bar チョコレートの製造工程】
「BEANS」(ビーンズ)→ 「ROASTING」(ロースティング)→ 「WINNOWING」(ウィノウィング)→ 「MELANGING」(メランジング)→「BLOCKING」(ブロッキング)→ 「TEMPERING」(テンパリング)→ 「WRAPPING」(ラッピング)→ 「BARS」(バー)
(※「BEAN to BAR ダンデライオン・チョコレートができるまで」より抜粋)
Bean to Bar チョコレートが出来るまで、カカオ豆の選定から焙煎の条件、テイスティング、様々な工程を経てチョコレートのフレーバーはパッケージに記載され、開発者の名前が入ります。
初めてのチョイスは自分の好みで「カアボン,グアテマラ 70%」を購入しました。
食べるとそのシンプルさと香りに驚かされます。本当にこれがカカオ豆ときび砂糖だけで出来ているのかと思うほど、カカオのフレーバーが贅沢に漂います。
大量生産され市場に出回るチョコレートとは全く違い、手間をかけて作られたそれは風味豊かで香ばしく、新たな発見でもありました。
職場の人たちへはお薦めの「ワンプゥ,ホンジュラス 70%」をたくさん購入しました。
ひとりずつ挨拶とともに丁寧にラッピングされたBean to Bar チョコレートを手渡ししましたが、お世話になった上司には特別感を出したくて、「eギフト」を利用しました。
相手の住所を知らなくても、LINEかメールで気軽にギフトを贈れます。相手が望むタイミングで受け取ることが出来て、メッセージも添えられます。このサービス、目からウロコで本当に素晴らしいなと思ったのですが、私が知らないだけで皆さんはご存知でしたか?
見学が終わると外はすっかり暗くなっていました。
オレンジ色の温かい照明が浮かび上がるお店を後にし、あと少しの東京を感じながらゆっくりと自転車を漕ぎ始めました。
*はじめての方へ-Dandelion Chocolate公式サイト*
https://dandelionchocolate.jp/pages/welcome
*ファクトリー&カフェ蔵前*
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-14-6
Tel 03-5833-7270
Open 10:00~19:00(季節などにより変更の可能性があります。)
※店舗には駐車スペースがございません。お近くの駐車場をご利用ください。
35年の東京生活にピリオドを打ち、2023年春に伊勢市に引越しました。両親は共に三重県出身、親戚もほぼ三重県在住です。仕事で東京と伊勢を行き来するので、キラリと輝く東京の三重ネタや、もちろん伊勢からも定期的に発信していけたらと思います。