全国的にも開催されている古本のイベント『一箱古本市』。
誰でも出店できて、『一箱分の古本屋さん』の店主になれます。
この一箱古本市、東紀州でも定期的に開催しております。
その名も『熊野古道一箱古本市』。
『熊野古道一箱古本市』は、毎年5月と11月の年2回のペースで開催しており、これまで5回開催しております。
来場者の目的も『本』です。
普通のマルシェやフリーマーケットは、出品内容も来場者の目的も様々なので、来場者も多種多様で、終始ごった返していますが、『一箱古本市』は、『本』を媒介にしたマルシェで、会場のロケーションの雰囲気もあいまって終始のんびりした雰囲気が流れています。
基本的に、出店者は、『持っている本の放出』なので、格安で本が出されます。
出店者同士、来場者と本を介したのコミュニケーションが、このイベントの最大のモチベーションになっています。
何よりも出店者が楽しんでいるイベントとも言えます。
キッチンカーやカフェの出店もあり、会場でゆっくりコーヒーなどを飲みながらゆっくりと過ごすこともできますし、名建築『土井見世』の内見ツアーもあり、普段見ることのない『土井見世』の中に入れるということもあって来場者に好評を博しております。
『熊野古道一箱古本市』の出店には出店料がかかります。
『熊野古道一箱古本市』の事務局は、集まったお金(出店料と寄付金)から必要経費(場所代やフライヤーの印刷代)を差し引いた金額で、新たに本を購入し、その本を尾鷲市の図書館に寄贈しています。
市立図書館は、現金で直接の支援ができないので、本の寄贈という形で支援をしていします。
特に近年、東紀州では書籍を手にとって見れる書店(実店舗)が減ってきており、『熊野古道一箱古本市』開催の需要も高まり、開催するごとに各店舗の売り上げや寄付金が増えていってます。(来場者も増えていってます)
そういう『本の需要』に応えるためにも、定期的な開催は必要だと考えています。
イベント名に『熊野古道』と付けているのは、同じフォーマットでの取り組みで、尾鷲市のみならず近隣の市町村でも実施してみたい、という想いからです。
狭い範囲で地域を限定するようなタイトルを付けず、広域で行えるように、そして、人と人が本で『繋がる』ことが、熊野古道で繋がれた他の地域でも同時発生していけばいい、という願いを込めました。
開催情報はコチラから
『熊野古道一箱古本市』HP
https://kumanokodo1hako.jimdofree.com
たかやん。OTONAMIE公式記者。三重県尾鷲市にあるカフェ「Scale」で働く茶坊主。コーヒー、本、映画、人文学、デザイン好き。趣味は園芸とウクレレとカメラ。フリーペーパー製作に関わっていた経験を活かして、尾鷲市のカフェからのんびりレポートいたします。得意ジャンルは人物紹介、お店紹介、イベント、町ネタ。