ホーム 02【遊びに行く】 02イベントレポート ビジネスプラン入賞の高校生チームが企業訪問。経営者や社員からビジネスや人生観を学ぶ。

ビジネスプラン入賞の高校生チームが企業訪問。経営者や社員からビジネスや人生観を学ぶ。

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「子育て応援と、子どもたちのアイデアを生かせる社会をつくる!」

歯磨き体験ができるイベント企画や、歯の矯正費用の後払いサービスなどにより、子どもたちがたくさん笑える社会をつくります。

何だかとても気になるタイトルとサービス内容です。実はこちら、2022年2月20日に開催された三重県高校生ビジネスプランコンテストで発表されたビジネスプランのひとつ。

未来の起業家になるかもしれない高校生たちの取り組みって気になりませんか?高校生たちがどんな取り組みをしているのか、ぜひ本記事で覗いてみてください。

三重県高校生ビジネスプランコンテスト2022について

「マナビバミエ若き起業家育成事業」は、将来、起業したり、就職先で新規事業を提案する力を育むことを目的とした、三重県の事業です。

2021年6月より三重県の応募によって募った高校生33人、12チームが起業家や経営者と話し合いながら、ビジネスプラン作成に取り組んできました。

そして、高校生たちが練り上げてきたビジネスプランの最終発表の場として、2022年2月20日に三重県高校生ビジネスプランコンテストを開催。

厳正なる審査の結果、【まだ着れる制服は再利用しよう!「Revive wear (制服リサイクル事業)」】が最優秀賞に、【子育て応援と、子どもたちのアイデアを生かせる社会をつくる!「フューズ」】が優秀賞に輝きました。

高校生たちの真剣な眼差しに応える三重県の企業人。ビジネスの心得が満載な特別な2時間。

三重県高校生ビジネスプランコンテストを終えて約3週間が経った頃。優秀賞に輝いた【子育て応援と、子どもたちのアイデアを生かせる社会をつくる!「フューズ」】チームの高校生たちは、三重県を代表する企業「辻製油株式会社(以下、辻製油)」を訪れていました。

辻製油のテーマは「きれいと健康、そしておいしさ。」

辻製油株式会社 会議室にて。

高校生たちを温かく迎えいれたのは、辻製油 辻会長、経営企画本部 総務部の瀧澤さん、アグリ事業本部 営業部の浅沼さん。高校生は現地訪問3名、オンラインで1名の計4名が参加しました。

ビジネスプランを実現するための心構えや姿勢などを学ぶ貴重な機会に、高校生たちは少し緊張しながらも表情は真剣そのもの。

まずは双方で挨拶を交わした後、15分の会社紹介映像で辻製油について学びます。

辻製油では、天然素材からコアテクノロジー「搾油・抽出・酵素技術」によって

  • とうもろこしから、コーン油やセラミド
  • 菜の花から、なたね油
  • 大豆から、レシチン
  • 魚のウロコから、コラーゲン

を開発。製油事業・機能性事業・アグリ事業の大きく3つの事業を中心に、多様なニーズに応える高品質な製品を安定供給されています。また、最先端テクノロジーを取り入れたミニトマト栽培やバイオマス熱利用といった、農業や環境分野などで社会課題にも取り組まれています。

人マネをせずチャレンジ!副産物からオンリーワン製品 誕生秘話。

こちらが、辻製油の辻会長

ー高校生「レシチンのことをあまり聞いたことがないので、どんなものかお聞きしたいです。」

普段、日常生活をしていて聞きなれないレシチン。質疑応答タイムで、高校生から辻会長に質問が飛びました。

ー辻会長「レシチン知らなかった?レシチンをあなた達はたくさん食べていますよ。チョコレートって好き?チョコレートには必ずレシチンが入っています。」

レシチンがなかったら、チョコレートは作れないというお話に驚く高校生たち。ペンを握りしめてしっかりメモをとります。レシチンとは、ものすごく簡単な言葉で表すと、水と油を混ぜる役割を持つもの。食品では「乳化剤」、洗剤や化粧品においては「界面活性剤」と呼ばれています。

ー辻会長「僕もね、ひとつの経営理念があるんです。人マネをしない。誰もやらないことにチャレンジしたい。」

辻製油株式会社が大豆レシチンの研究開発を開始したのは、今から約53年前に遡ります。油を搾る過程によって得た副産物「レシチン」。手間暇がかかる上に臭いもあり、誰も見向きもしなかったそうです。そんな中で、辻会長はレシチンの可能性に注目しました。

そして、約3年の月日をかけて最初の「高純度レシチン」が完成します。「高純度レシチン」は、天然の乳化剤として注目を集め、化粧品メーカーをはじめ全国各社から注文が殺到。今では工業用品から医薬品まで、幅広く使われるようになりました。また、研究開発によって有効成分だけを取り出す技術を確立。どんどんと新しい機能が見つかっています。

ー辻会長「ここまでくるのに、約50年かかってるんですよ。僕は発想しただけで、社員がコツコツコツコツと研究開発を進めてくれています。」

商品パッケージを包むのは、近所のおばあちゃん。

オンライン参加の高校生からの商品パッケージについての質問!

身近なところに仕事があること。当たり前のようで、実はとても幸せなことなのかもしれません。

ー 浅沼さん「(辻さん家の新感覚調味料の)商品パッケージを作ってくれているのは、会社近所の72歳のおばあちゃんなんですよ。」

商品在庫が少なくなってきたら、おばあちゃんに連絡。すると、「わかりました。」と商品パッケージを作りにきていただけるそうです。

近所のおばあちゃんに仕事をお願いできることは、ひとつの地域貢献だと思います、と浅沼さんは話します。

辻さん家のかおる柚子
お土産用には、和紙で包まれたパッケージが人気。
汁ものなどにサッとかければ、フワッと柚子の香りが広がります。

辻さん家の新感覚調味料シリーズをお店で見かけた時、商品を包んでくれている72歳のおばあちゃんの姿が浮かんできそうです。

高校生のビジネスプランに、エールを贈る。

高校生たちが考えたビジネスプラン【子育て応援と、子どもたちのアイデアを生かせる社会をつくる!「フューズ」】では、「子どもの声を主張できる平等な社会」をビジョンに掲げています。

高校生たちは、日常生活の中で困ること、不便なことをチームメンバーで挙げて、いくつか候補のある中で歯磨き粉に着目。最初は容器の形を改善するところから始まり、歯磨き粉に関する調査も実施してきました。小さなお子様を持つ家族から「子どもが歯磨きをしてくれない。」という生の声を拾い、どうしたら子どもに歯磨きを楽しんでもらえるか?というテーマにたどり着きました。

また、「歯の矯正」にも着目。金銭面などで、子どもが歯の矯正ができない問題に対して、後払いシステムのプランを考えたり、消費者へのインタビューを元にした企画提案や、オリジナルの歯磨き粉の製造委託などを、ビジネスプランに落とし込んでいます。

自分たちのビジネスプランを理路整然かつ端的に説明をする高校生に、素晴らしいと辻会長が一言。

ー辻会長「人生なんて一瞬。その時にちゃんとやっておかないといけない。歯磨きもそう。虫歯になって歯が抜けてしまったら、もう生えてきません。これは大人になって分かることです。結局、人間は積み上げ。大人になってから後悔しないようにどうしたらいいかって言うのを、これからも子どもたちに教えていくのも大切かなって、今の意見聞いて思いました。」

約1時間30分、ビジネスや人生観、素朴な疑問まで、他にも記事では語り尽くせないほど、辻製油株式会社のお三方に何でもお応えいただきました。

ー高校生たち「本当に貴重がお話をありがとうございました!」

人と人で繋がるご縁。未来の令和に向けて。

再生エネルギーを活用してトマトを栽培するハウスを見学。
うれし野アグリとうれし野ラボ工場内も見学。

会議室での交流後は、瀧澤さんと浅沼さんに工場をご案内いただきました。

うれしのアグリのトマトハウス、うれし野ラボの工場を見学します。原料庫やわさびオイルを充填する作業、黒にんにくドレッシングの調理作業など、商品製造の一部の工程をご案内いただきました。

初めて見る商品製造の現場に、白衣を身にまとった高校生たちは興味津々。会議室でも工場内でも、目を輝かせながらしっかりメモをとっていました。

●訪問後の高校生の感想抜粋

  • 「辻製油さんの企業理念である「人真似はしない」というのが、新しい事業を生み出していってるんだなと思いました。」
  • 「質問させていただいた時、いっぱい「縁」という言葉が出てきたので、いつも両親から言われていたけど、やっぱり人との繋がりは社会でもすっごく大切なものになるんだなと改めて思いました。」
  • 「話を聞いていくと、いろんな商品は人とのつながりで生まれてるというようなことを言っていて、人とのつながりはビジネスにおいて必要不可欠なんだなと思いました。」
  • 「私が1番印象に残った言葉が「本気度があるかないかで決まる」です。これは何に対しても言えることだと思います。私も本当に叶えたい夢は何なのか、その夢が見つかって、それは本気でやりたいことなのか、それをきちんと考えて将来を決めようと思いました!」

ビジネスプランを考えて、コンテストで優秀賞を受賞し、そして辻製油さんを訪問することになったのもご縁です。

辻会長の経営者としての考え方や人生観、瀧澤さんや浅沼さんのお仕事に取り組む生の声をお伺いしたことは、高校生たちはとても刺激的だったことは間違いありません。

5年、10年、20年後・・・成長した高校生たちが活躍する未来。想像すると、何だかとてもワクワクしてきます。

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