ホーム 04【知る】 伊勢志摩サミットで三重の何が変わるのか? Vol.2 佐野 優さん

伊勢志摩サミットで三重の何が変わるのか? Vol.2 佐野 優さん

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前回の三重県産業支援センターの高垣さんへのインタビュー(こちら)に引き続き、伊勢志摩サミットで三重の何が変わるのか?Vol.2です。
今回はNPO法人ハートピア三重の理事をされている、佐野 優さんに伊勢志摩サミットについて取材させていただきました。
NPO法人ハートピア三重は日本人と外国人の交流活動を行っており、海外における世界最大級の日本文化祭りと言われる日本文化紹介イベント「ブラジル・フェスティバルドジャボン(サンパウロで今年は7月24〜26日に開催)」において、三重県ブースの出店事業所の募集やブースの主管等をされています。

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7月11日の各新聞にも掲載されていました。

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そのような経験をお持ちの佐野さんに、世界に向けて発進すべき三重県の良い物などを中心に世界から観た日本の魅了や、またサミットでのチャンスなどのお話しをインタビューさせていただきました。

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村山「今日はブラジル・フェスティバルドジャボンの準備でお忙しいなか、インタビューにご対応いただきありがとうございます。」
村山「早速ですが、ブラジル・フェスティバルドジャポンでのご経験を基に、今世界から日本の何が注目されていますか。」
佐野さん「今、向こうでどんどん流行っているのは回転寿司ね。あと寿司の移動カーで、車で移動しながら手巻き寿司を売っているスタイルも多いです。」
村山「具材を選んで注文するのですか」
佐野さん「そうです。手で持って食べられるようにね。ハンバーガーの移動販売みたいなスタイルが増えています。もちろん日本料理店もあります。でね、日本料理店だと高級なんですね。去年ジェトロの関係でブラジルから訪日した日本料理店のオーナーがね、一日15組しかお客さんを入れずに限定で営業しているんですね。それでも予約が2ヶ月先まで埋まっている状況だそうです。なるべくブラジルで一番良い食材を使っているのですが、それでもええ酒があんまりない、と嘆いてました。料理の価格は一人前のフルコースで酒別途5万円。それでも行列なんですね。その5万円の料理に対して安っぽい日本酒ではダメだと言うのですよね。だから本当にええ日本酒を手に入れたいのに、ブラジルにはないのが現状なんですね。」
村山 “この前アップした沖縄大交易会でも世界に日本食の材料が足りない話を聞いたような…”
佐野さん「ブラジルはね2億3千万人いる中の3千万人くらいは日本人よりも所得が高いんですよ。私はね、その層をターゲットにしたらいいと提言しています。だから今回のブラジル・フェスティバルドジャポンでも、日本酒でも大吟醸を、素麺でも職人が作った手延べの最高級品を、お茶でも最高級の100g=3,000円のを持って行くように手配と指示をしました。発想が違うんですね。貿易だから値段勝負で諸外国と競争して安く安くではダメだよと。安くて量の多いものは諸外国に任せてしまえばいいんです。ブラジルでも健康で長生きしたい人は日本食を食べる、という方向性ができはじめているんです。」

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三重県のMIE INFO
でも佐野さんの活動が取り上げられています。
村山「日本食が海外で根付き始めているんですね。」
佐野さん「去年、世界的ファーストフードメーカーの中国製造工場動画が流れたでしょ。あれでブラジル市場もコロッと変わった。所得に関係なく、食を通じての健康を意識するようになった。値段が高くても日本の食品は安心・安全・健康になる、そう言う気持ちで日本に目を向けているんです。そういった方向に市場が変わってきているんですね。」

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村山「佐野さんは四日市育ちと言うことで、四日市をはじめとして三重県が世界に向けて発進すべき物とは何だと思われますか。」
佐野さん「今68歳で60年近くずっと四日市です。先程も出ましたが大矢知の手延べひやむぎ・素麺、その中でも昔ながらの天日干しでやっている(機械化していない)こだわりを持っている本当の手延べひやむぎ・素麺。雨降ったらやめ、なんですよ。雨が上がったら再度天日干しする手間暇かけた商品です。市場には出回っていないんですよ。今その製法でやっているのは2軒だけですね。あと伊賀の日本酒純米吟醸 半蔵 神の穂も私はおすすめです。一般的に酒米としてよく使われている山田錦ではなく、伊賀産の酒米である神の穂を使っています。あと、四日市の南産業さんの簡単に家庭でお豆腐ができる機械も良いですね。他にも沢山ありますが、今回のブラジル・フェスティバルドジャポンを例に考えるとそのような代表例になりますね。」

村山「三重県の産品がサミットで使われることはあるのでしょうか」
佐野さん「三重県ではなく、国の事業なので障壁は高いですが、先程お話しした伊賀の日本酒純米吟醸 半蔵 神の穂をサミットで使って頂けないかと考え、働きかけはしています。三重が一位団結して総力戦で行かないと歯が立たないですね。」
村山「前回のインタビューでも、三重の物では無く、日本を代表する物がサミットで使われるのではないかとお話しを聞きました。」
佐野さん「日本の一級品ですよね。山口県の獺祭(だっさい)とうお酒がありますよね。山口県出身の首相が外国に行った時にお土産でもっていったでしょ。大統領に美味しいお酒ですって渡したんですね。そうしたら今では生産が追いつかずに工場を建ててますね。3倍の稼働率にすると聞きました。150万本の製造ラインを500万本にするらしいです。この9月に工場が完成です。世界的にヒットするということは、そういうことなんですね。
村山「なるほど。やはりハードルが高そうですね。」
佐野さん「でね、三重県の産品をサミットの晩餐会に出すのは難しくても、土産物として出すことは可能性があるのではないかと思っていますね。」

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インタビューを通じて世界でヒットするとはどういう事なのか、また日本の食に向けられている海外からの熱い視線があること、そしてサミットへの土産物として具体的な可能性を教えていただきました。

 

大変お忙しい中、インタビューに応じていただきました佐野さん、本当にありがとうございました。
また、本インタビューを実行するにあたり、佐野さんをご紹介頂きました四日市商工会議所様、津商工会議所様にも深く感謝申し上げます。

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