自然破壊と聞くとまず森林破壊を思い描く方が多いのではないでしょうか?
しかし、山と同様、海でも同じことが起こっていることをご存知でしょうか?
私たちが暮らす三重県は南北に海に面しており、伊勢湾で育った美味しい魚介がたくさん獲れます。
伊勢海老をはじめ、牡蠣、河豚、いろんな魚…
しかし、ここ20〜30年の間で、三重県沿岸地域でもそんな魚たちの暮らす環境が悪化しています。
そんな海の環境を元に戻し、未来へ届けようと活動している団体。
一般社団法人海っ子の森を少し紹介します。
そもそも海の森って?
海の森とは、海中に生い茂る海藻のこと。海藻が生い茂る姿はまさに海中の森。
この海の森は、魚やサザエ、伊勢海老やアワビたちにとって大切な場所なんです。
魚にとっての餌になったり、産卵場所であったり、時には小魚の隠れ家にもなります。
海の森は海の生物を守る大切な自然資源なのです。
海の森が無くなるとどうなるの?
海藻が育たなくなり、海底がむき出しになる状態を磯焼けと言います。
海の森が無くなると、海の魚たちが生きる場所を失います。
そうなると、将来的には三重の美味しい魚介が頂けなくなります…
これは他人事ではありません。
磯焼けは年々その範囲を広げています。
海の森づくりについて
何とかこの状況を食い止め、この海の森を未来へ残す。美味しい海産物を未来へ残すことはできないだろうか?
そんな考えで始めたのが海の森づくり。
アラメやカジメなどの苗を針金を取り付けた天然石に固定。
陸地で木の植林ををして森を作るのと同じように、海にも海藻を自分たちの手で1本1本植林し、海の森を作ります。
三重の海を愛する人たちの努力で少しづつですが、昔の海が戻ってきている気がします。
この活動を今後も応援していきたいと思います。
一般社団法人 海っ子の森
http://www.umikko.jp/
nari_bow。OTONAMIEアドバイザー。三重県津市出身。
〝三重のいいもんを世界へ〟を目標に日々瞑想中…
休日はなるべく県外へ遊びに行くよう心がけている。
太りやすい体質。
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