小さい頃からよく聞かれます。
「お父さんの職業は何?」と。
毎回上手く説明できませんでした。
「とりあえず、職人さんです」と答えていました。
コロナでおうち時間が増えたのでいい機会にお父さんの職業を深堀してみようと思いました。
みんなに説明できるように。
私のお父さんの職業
正式名称は神社仏閣屋根瓦工事業。
名称を聞いてもよく分かりませんよね (笑)
神社仏閣から民家の屋根の修復・雨漏り修理・葺き替え工事など・・・
葺き替え工事というのは古く痛んでしまった屋根材を外し、新しい屋根材を施工する工事です。
なるほど。
屋根を葺くというのはタオルで拭くということでは無さそう・・・笑
ちなみに私は、小学生の時お父さんは瓦を一枚一枚白いタオルで拭いてるだけと思っていました。
ついこないだもお寺の葺き替え工事の施工をしていました。
天候によって左右される仕事で雨の日は お仕事がお休みです。
基本的に日曜日以外は休みなく働いているパパなので、小さい頃は雨が降ると、お父さんがいる!と学校が終わると真っ先にお家に帰っていたのをよく覚えています。
素朴な疑問
①台風の時によく屋根の瓦が飛んじゃって危ないというのよく耳にしますよね?
わたしもそのイメージがありました。
それは、昔、瓦を固定する時に銅線を使っていたため、その銅線の劣化によって、瓦が飛んでしまうことがあったらしい。
今は銅線の代わりに釘を使うのでそんなリスクは減ったそうです。
②瓦屋根のコストメリット
瓦はとても耐久性に優れた製品。確かに。瓦は丈夫そう。
金属など他の屋根材のように塗装が落ちることもありません。
防水性も保たれます。そのためメンテナンス費用が少なくて済み、20年間で比較すると110万円もお得になるという試算もあります。
これはびっくりですね!
確かに初期費用は一般的な住宅の屋根に比べてかかりますが、長い目でみるとお得になる。
あとは定期的な点検をするだけで済むのなら いいかもしれませんね。
↑この写真の隅棟の曲線が満足のできだったそう・・・
マニアックすぎる(笑)
お父さんにインタビュー
Q.職業あるある
ー腰痛・・・
中腰の姿勢が多いため。(笑)
Q.屋根は瓦を何枚使うのか?
ー普通の住宅 3000枚~4000枚
お寺 15000枚~20000枚
Q.仕事の面白み
ー屋根がいつまでも残っていくこと
一枚ずつ、屋根を拭いて、出来上がった瞬間。
Q.伝統継承問題
ー最近では、金属屋根・平板屋根が多くなってきて
和型瓦を使う物件の減少により以前より仕事が減少。
後継者がますます減っていくと思う。
今年は大好きな石取祭がないので少し元気のないお父さん。
趣味は仕事とスキー、晩酌
仕事が趣味みたいなお父さん、口数は少ないけど、仕事の話はよくする。好きなことの話はしちゃいますよね。
体力勝負な仕事ですが、一日でも長く好きな仕事が続けられますように。
頑張ってね♡
↑このトラックを見かけたら 私のお父さんです。(笑)
「北勢ルーフ」
一級技能士・瓦屋根工事技師・診断技師 水谷悦夫
TEL:0594-76-2166
シンプルに毎日を楽しくしています。ランニング、食、旅、本、美容、ゴルフ好きなものありすぎて、選べない。好きな物・人・場所を投稿しようと思いまーす!