ホーム 04【知る】 美しさはつま先から・・・。靴業界では珍しい女性職人の方にお会いしました。

美しさはつま先から・・・。靴業界では珍しい女性職人の方にお会いしました。

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洋服のコーディネートは簡単なようで難しいのは周知の事実で・・・。
こーでねーと!とか言ってる場合じゃなくてね、割と本当に切実に思うわけです。
たまに上手いこと着飾ってみたものの、下駄箱の靴を確認してがっかりしたことも何度か・・・。服にあわないものばかりで!
足元も大事だなぁ、と思う次第なのです。

さて、知人から靴の展示会に行きたいとの話がありまして。
どうも、以前、お話を伺おうと思っていたものの、お時間の都合で望みかなわなかったBelpassoのオーナー様がいらっしゃってるとのこと。
ようやくお会いできるとあって同行させてもらい、はやる気持ちを抑えて会場へ!

今回は女性靴職人の捧 恭子さんにお会いして、お話を聞かせていただきました。

  

<Q1>
早速ですが、靴を作るきっかけや職人暦を教えていただけますか?

<A1>
靴を作り始めて30年くらいになります。
もともとは美大で工芸科に進みました。工芸科は生活を心地よいものにするための、陶芸や漆とかの品を作る科で、私は染め物を専攻し、染め屏風とか着物とかを作っていました。
卒業後はヨーガン・レールに就職したのですが、入社後二年くらいして母がリウマチ性の外反母趾に。自分も外反母趾になってきて、既存の靴では足が痛いし、気持ちよくはける靴がないことから、靴の世界に入りました。
服飾とは全く違う世界にはいったので、最初は凄くびっくりしたのを覚えてます。

<Q2>
靴を作る作業って、大変ですか?

<A2>
凄く力のいる仕事です。革靴に釘を刺したりとか作業をするのに強い力が必要になるんです。男性と違って、力の入り方が違うので凄く力がいります。その際に、歯をかみ締め過ぎて、歯が割れたり皹が入ったり。
なので、歯科に診療して貰った時、先生に「アスリートですか?」と聞かれたことがあります(笑)。

  

<Q3>
靴を作る上で意識していることってなんでしょうか?

<A3>
かかとの中心とヒールの中心が揃って、しっかり重心が下に落ちる。また、靴のアーチが足裏全体にかかりるような、体を支えれるようなアーチにするようにしています。
ヒールが高い靴によっては前のめりになったり、足が滑りやすくなってしまうので、そうならないように工夫しながら作っています。
靴のかかと部分に葉っぱをあしらっているものがあるのですが、デザインとして以外に「靴べら」として活用できるようにしています。

 

<Q4>
前回の展示会では山桜をイメージした作品を展示されていましたが、今回のコンセプトは何でしょうか?

<A4>
森をイメージしています。
ギャラリーに森をイメージした展示を相談したところ、ブライダルでも可愛い雰囲気ではなく、木の枝をつかったナチュラルな感じの空間演出をされるデザイナーの方をご紹介いただきました。その時に見せていただいたお写真が非常にイメージに合っていることを伝えたら、この樹木を作ってくださって。
この木から発生している感じで靴の配置レイアウトを決めました。
正面の大きな樹木のオブジェの左側に菖蒲をイメージしたショートブーツやサンダルを展示して、湿地帯の雰囲気を。
枝から伸びる葉っぱとか、風に吹かれた葉っぱとか花弁をイメージした靴は、アトランダムに壁に展示しています。
あとは、草の中だったり、ケヤキの落ち葉、蔦とか、リンゴとかの植物をテーマにしたものを展示しています。

<Q5>
リンゴの可愛い靴を見つけました。凄く小さい靴ですけど、お子様ようですか?

<A5>
これは、ファーストシューズです。大きくなっても、記念の品としても残しておけるように作ってあります。
靴の裏側に、赤ちゃんのお名前とお誕生日を刻印します。
おばあちゃんが買ったり、職場で皆様が出産祝いのプレゼントとして購入したりされています。

<Q6>
片足だけの空飛ぶ靴がありましたが、あれはどういう意味があってのことでしょうか?

<A6>
妖精をイメージして展示しています。
実は、ウェディング用の靴として制作したもので、ミラノでウェディングのオートクチュールデザイナーさんが靴を見てくださることになりました。スケジュールが立て込んでいたために、片足しか作れませんでしたが、凄く誉めて頂けました。
今回、森をイメージした展示なので、森には花だけではなく妖精だっているだろうという発想で、翔んでるいる妖精に見立てて展示させて貰っています。

<Q7>
一番の思い入れがある靴はありますか?

<A7>
「朝露」という靴、一番最初の頃から作っているデザインの靴です。
前々回、VOLVOXさんで開催した際、25年前に三重県で靴の展示をした時に購入してくださった方が、その時の靴を履いて来場して下さいました。丁寧にメンテナンスをして下さって、本当に嬉しかったです。

Belpasso 公式URL:http://belpasso-acs.info/

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