何年か前に取材させて頂いた紀北町矢口にある、稲米舎。その時に「後何年出来るかわからない。だれかいい方が…」というお話を伺っていたので、その後どうなっていたか気になっていたところ、後継者が稲米舎を引き継いでいると、聞きつけお店まで行ってきました!
現在の稲米舎
久しぶりに訪れた矢口ですが、変わりない潮の香りにホッと癒されます。お店の雰囲気も以前と変わらず優しい雰囲気はそのまま。
おしぼり一つにしても、おもてなしの心が伝わってきます。
稲米舎の後継者、上野さんが突然の申し出にもかかわらず、お話を聞かせて下さいました。その前に、一緒にお料理を食べに行った母が奥様に根掘り葉掘り聞いていましたが…奥様のお話はお店で聞いてみて下さい。
●何故Uターンして稲米舎をすることになったのか、しようと思ったんですか?
紀北町矢口は、三重県の南に位置する田舎町。よく言えば周りを自然に囲まれた静かな街ですが、都会からは距離があり不便な場所。都会で料理の修業をしていた上野さんがわざわざUターンしてきた理由がなんであったのか、凄く興味を持ち聞いてみると、
「炭を使った料理を出したいと、炭の知識を深めていく中で(伊勢の矢持町で実際黒炭作りも経験)、地元に紀州備長炭を作っている人はいないかと探し、津村さんという方に炭窯見学を申し込みました。
運命の出逢いで出会った稲米舎。
●稲米舎で出す料理へのこだわり、大事にしていること
最後に尾鷲、紀北のいいところを教えて下さい。
カボチャ(大きさによるが約半分)又はじゃがいも(大きさによるので数個)500㌘
人参半分から1本(お好みで)
玉ねぎ1/4から半分(お好みで)
市販のレーズン トップ○リューのはお買い得。100㌘(お好みでOK)少なめより多め・まずカボチャの皮の汚れている所だけ落として基本全部剥かなくていい。じゃがいもは皮付きのまま。
・メインのカボチャ(じゃがいも)は蒸し器等で、蒸す。蒸すと裏ごししたかのようになめらかになる。
串がスッと通れば、取り出してじゃがいもの場合はここで皮をスッと剥く。熱くてきつい方はゴム手袋をするか布巾で。そして潰します!
・玉ねぎは薄くスライスして
生のまま熱いうちの潰したカボチャ(じゃがいも)に入れるとほどよく熱が入り美味しい玉ねぎに。
・人参は細かく切ってカボチャ(じゃがいも)と一緒に蒸して潰してもOK。
もしくは長さ2~3㎝で厚さ2㎜ほどの短冊切りに。
お好みに合わせて他の切り方でも。
レンジで柔らかくなるまで。
・人参もカボチャ(じゃがいも)の中に入れて
塩、コショウ、酸味の少ないマヨネーズ(ピュア○レクトマヨネーズ等)で和える。
・最後にレーズンを合わせて甘味を出す。お好みで砂糖を一掴み。
レモンやすだちの果汁を入れると爽やかになる。・ご飯を炊く際、炊飯器にお米とお水を入れた後、備長炭を入れて炊く。すると炭の赤外線で芯までふっくらと仕上がり、土鍋や釜で炊いた様な美味しいご飯になります。
「紀州備長炭で焼いた食材は、余分な油などは落ち、いい所だけが残って、とにかく美味しいです。」とおっしゃってました。
先代から受け継がれた味と想い、新しく加わった味と想い。たくさんの方に味わって頂きたいと感じながら帰路につきました。
稲米舎
三重県北牟婁郡紀北町矢口浦439-3
TEL/0597-39-1280
営業時間
12:00~14:00(要予約)
18:00~21:00(要予約)
座敷数
20席 個室
駐車場
入口突き当たり(奥)
10台完備
ご予算に応じたお任せコース。
※建物内は、完全禁煙となります。
岡田聖子。Otona記者。NPO法人shining理事長、ママそらみえ支部代表、介護支援専門員、心理カウンセラー、ゆめのたね放送局パーソナリティ。得意ジャンルはグルメ、お出かけ。