ホーム 01【食べに行く】 横綱顔負け!波乱万丈の人生を送る女将が営む、金色スープのちゃんこ鍋。

横綱顔負け!波乱万丈の人生を送る女将が営む、金色スープのちゃんこ鍋。

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閑静な住宅街で、どすこい!と言わんばかりのお相撲さんの看板が私たちを出迎えてくれました。
ここは『力士料理 金鍋』。

女将の平松さんが元力士の料理人と共に営業している創業36年のちゃんこ鍋屋さんです。

相撲で勝負に勝つことを金星と言います。
お店の名前はこの金星の「金」とちゃんこ鍋の「鍋」にちなんで付けられたのだとか。

お店のお隣には、女将さんのご両親の代から営業しているみかさ旅館があります。
旅館は1泊にちゃんこ鍋や津ぎょうざなどのお料理が付いて、なんと4,500円!と、今でもお客様に喜ばれています。

また金鍋では、現役の力士を招き、ちゃんこ鍋を囲みながら地元のお客さんとお相撲さんが親睦を深めるイベントを年に数回開催しています。過去にはあの横綱白鵬関も訪れたようです。

カウンターには女将さんとのツーショット写真が。

さらに壁には、女将さんのお兄さんが趣味で描いたという歴代横綱力士の絵画が何枚も掛けられています。

見上げると天井にもお相撲さん。
四方八方お相撲さんに囲まれた店内が落ち着きます。

取り皿はすり鉢で、胡麻を擦りながらちゃんこ鍋が煮えるのを待ちます。

とても気さくな女将さんのお話を聞いていたら、ちゃんこ鍋の完成はあっという間でした。

笑顔が素敵な女将さん

ちゃんこ鍋には、白菜や豆腐、きのこなど、具材は二十種類以上と盛りだくさん!

金色に輝くスープは金鍋自慢のスープ。

親しくしている友綱部屋伝統の鶏ガラスープで、野菜の成分が染み出しているため、野菜が苦手な人でもこれを飲めばしっかりと栄養を取れると教えていただきました。

力士が食べる料理は全て「ちゃんこ」と呼ばれ、力士が食べる鍋がちゃんこ鍋です。
稽古後のお昼ご飯にちゃんこ鍋を食べ、そのあとは夕方までお昼寝をするのだとか。

たくさん食べてたくさん寝ないと、あの大きな体は作れないのですね!

ちゃんこ鍋と一緒にいただいたのは津ぎょうざ。

10年ほど前に津の学校給食から誕生したこの料理は、金鍋や津市にあるいくつかの飲食店などによって津のご当地グルメへと成長。

金鍋の津餃子は、皮はサクサク食感、中には鍋のスープが使われているちゃんこ鍋と並ぶ名物料理となっています。

おいしい鍋と、素敵な女将さんの存在によって地元住民から愛される金鍋。
しかし、その裏には波乱万丈の物語があったのです。

金鍋の創業は、元力士の旦那さんが新婚まもなくして立ち上げたところから始まります。

女将さんが旦那さんの髪を結い、ちょんまげ姿の旦那さんが厨房に立つ光景が評判を呼びました。
しかし旦那さんが商売の手を広げすぎ、経営難に。
そして、借金を残したまま旦那さんは女将さんの元から姿を消しました。

女将さん:それでもかけがいのない地元の方々、お客さん、巡業の度に故郷のように金鍋にくることを楽しみにしているお相撲さんたちなど、いろんな方に支えてもらって、ようやくここまでこれたのは感謝しかないです。残された借金とお店に途方に暮れる時期もありましたが、同じ食卓を囲むことの大切さ、そして魅力ある相撲文化に触れる人を増やすことで伝統を守ることに繋げたいという想いで、金鍋の営業を続けていくのが使命と感じています。スタッフにも恵まれていて有難いです。

女将さんの真摯で温かなお人柄が、地元の人々に現在まで永く愛され続けている理由なのかもしれません。

ちゃんこ鍋はシメにうどんやおもち、乾麺を入れて食べるのが美味しいらしいのですが、時間の都合上それを味わうことはできませんでした。

残念…。

最後に、女将さんとお店の前でツーショットを撮らせていただきました。

どすこい!

 


金鍋本店
住所:三重県津市南丸之内9−43
電話:059-224-0075

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