思い返せば・・・この3ヶ月は特に「美味しい卵かけご飯」のことばかり考えていた。
熱々の白いご飯に、卵かけご飯専用の醤油をかけて・・・混ぜる。
※.先に醤油をご飯にかけて混ぜておくと、ふわふわの卵かけご飯になるのだ。
新鮮な卵を割って、ご飯の上にダイブ・・・そして、かき混ぜる。
そのままでももちろん美味しいが、トッピングを加えることで、卵かけご飯の可能性は無限に広がっていく。
手軽で美味しい、おいしい卵かけご飯。
卵かけご飯にはまり、食べ続けてきた記憶が走馬灯のようによみがえる。
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ふと、記憶の中にある違和感に気が付いた。
・・・・一体なんだろう。
そうだ!
ご飯茶碗を新しく買い換えたいと思っていたのだった。
三重県の食材たちにはやはり、三重県の器が似合うはず。買いに行こう、買いに行こうと思いつつもタイミングを逃してしまっていた。
卵かけご飯を食べる度にモヤモヤとしていた日々。
それも、今日で終わりを告げる。
僕は車のエンジンを切って、外にでた。
そびえ立つ鈴鹿山脈の山々を眺めて背伸びをしてから、後ろを振り返る。
すると、可愛い「かもしかのロゴ」と目が合ったような気がした。
菰野ばんこ「かもしか道具店」で見つけたお気に入りの器
三重県菰野町にある「かもしか道具店」は萬古焼の窯元である山口陶器さんが2014年に立ち上げたブランドだ。
ブランドのコンセプトは「たのしく、しっかりとした生活文化を発信し、食卓を通じ幸せを届ける」。
かもしか道具店の商品は、特徴的でアイデア商品が多い。
例えば、この「しぼり出し急須」はお茶の2煎目を美味しく飲む工夫が施されている。
通常の急須との違いにお気付きだろうか?
そう、急須本体だけでなく、フタにも穴が空いているのだ。
急須でお茶を飲むときは、1煎目・2煎目・3煎目と味の変化を楽しむ。ただ、少しやっかいなのが2煎目や3煎目を湯のみに注ぐ時だ。
なぜなら、1煎目に比べて2煎目の茶葉は開いている。そのため、急須の注ぎ口を茶葉が塞いでしまい、お茶を最後まで絞りだすのが難しくなってしまうのだ。
お茶は絞り出した最後の一滴には、茶の成分や旨味が凝縮されている。ゴールデンドロップだ。
「しぼり出し急須」は
- 1煎目を飲む際の急須の穴からお茶を注ぐ。
- 2煎目以降は茶葉が開いているため、胴とフタの両方の穴からお茶を注ぐ
また、内部は洗いやすいように上広がりになっていたり、急須とフタがぴったりとくっつくように1点、1点ごとに削って微調整しているのだ。
かもしか道具店の器のこだわりは、細部にこそ宿っている。
また、ブランド名に関しては、菰野町にも生息している天然記念物 ニホンカモシカが関係している。
住民にとって身近な動物でもあり、三重県の県獣でもあるニホンカモシカ。山口陶器代表の山口典宏さんは、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ブランド名に取り入れたそうだ。
かもしか道具店ブランドの耐熱の器を裏返してみると「かもしかのロゴ」が浮き出ているのもとても特徴だ。
店内には目移りする器や雑貨が陳列されている。
夏の風物詩「萬古焼の蚊遣り豚」。
陶器でできた「萬古焼のなっとうバチ」。
商品を一つ一つ眺めているだけでとても楽しい。
そして、僕はついに「ある器」と出会う。
「・・・見つけた。」
今日の目的は何だったのか?そう、卵かけご飯用の茶碗を手に入れること。
僕は目の前にあった萬古焼の黒い茶碗を手にとり、レジへと向かった。
萬古焼のご飯茶碗で作る 卵かけご飯
お待たせしました。
かもしか道具店で手に入れたご飯茶碗で、冒頭で紹介した手順でふわふわの卵かけご飯を作ってみよう。
材料は
- 三重県産コシヒカリ
- 三重県の新鮮な卵
- 卵かけご飯醤油 かけたろう
- ソマカツオの塩切り オリーブオイル漬け かっちょび
- だし押味(粉鰹)
まずは、ご飯茶碗と白いご飯。
・・・・やっぱり良いな。
次にかき混ぜる前の「だし押味×かっちょび卵かけご飯」。
・・・・いやいやいや、良いな。
そして、かき混ぜた後の「だし押味×かっちょび卵かけご飯」。
・・・・求めていた卵かけご飯の姿がそこにはあった。
ふわふわの卵かけご飯を一口いただいてみる。あぁ幸せだ。これで今日も元気に過ごせる。
お気に入りの器で毎日を楽しむ
かもしか道具店で出会った萬古焼の黒いご飯茶碗は、僕の卵かけご飯ライフをより楽しいものへと変えてくれた。
これからも僕は、美味しい卵かけご飯を求めて探求を続けていく。
人間が生きていく上で大切な「食」。
お気に入りの器があると、何気ない日常をより楽しめるのだと改めて気がついた。
あなたにはお気に入りの器はあるだろうか?
もし無いのであれば、ぜひ見つけてもらいたい。
そのためには、まず最初に「かもしか道具店」に訪れてみてはいかがだろうか?
かもしか道具店の紹介
住 所 | 三重県三重郡菰野町川北2834-2 |
定 休 日 | 無休
※GW、年末年始などは公式WEBの「お知らせ」を要チェック。 |
営業時間 | 平日10:00〜17:00|土日祝10:00〜18:00 |
電話番号 | 059-327-6555 |
駐 車 場 | 5台 |
アクセス方法 | 東名阪自動車道「四日市I.C」より車で約20分 山口養豚場が目印。 |
濱地雄一朗。南伊勢生まれの伊勢育ち。三重県といっても東西南北、文化や自然・食と魅力で溢れていることに気づき、仕事もプライベートも探求する日々を過ごす。探求を続けると生まれた疑問、それが「何で◯◯が知られていないんだ」ということ。それなら、自分でも伝えていくことだと記者活動を開始。専門は物産と観光、アクティビティ体験系も好物。自身で三重県お土産観光ナビも運営中。