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それぞれ好きなスタイルで【キモノ女子会 @nabari】

着物を楽しむきっかけになってもらえたら嬉しいな

「今日は着物DAY? 綺麗やなぁ、やっぱり。」

古書からすうりへ納品に来た近くの八百屋さんが、うっとりと そう漏らした。

桃の節句の翌日。

艶やかな和装を身に纏ったキモノ女子たちが周囲の目を引いた。

この日「着物着付け教室つむじ」の“うっちゃん”先生と生徒さんたちが、古書からすうりでランチ会をすると聞きつけ 私もお邪魔させてもらった。

満席で賑わう店内。
取材までの時間を古書スペースで過ごさせてもらうことに。

あいかわらず稀有な品々がそぞろ立ち“迎え人待つ”といったおももち。
訪れる度に、知らなかったシーンに出会えるとあって、私もしばしば発掘しに来させてもらっています。

カフェスペースの手前、脱靴場にはハイセンスな草履や 色違いで上品な草履。
…が、着物女性の人数に対して草履の数が少ないことにふと気付きました。

しばらくすると、うっちゃん先生が下りて来られて判明。

ヴィンテージのパンプスに真っ赤なタイツとアンティーク着物とは独創的!

基本的な形式美を備えたうえで、それぞれが自由な解釈で楽しむ、そんな型にはまらない着こなしが今の着物のルールなのかもしれないですね。

お着物のジャンルも、アンティーク・エレガント・作家物と、着る人それぞれの好みによって違い、
テーマもコーディネートも多岐にわたって個性豊かな装い。
それでいて、色とりどりの華麗な世界観が見事に調和しています。

この日は三重県内と奈良県在住の生徒さんらが参加。
着付け教室には、三重県全域や奈良県、ときに兵庫県からも生徒さんが通われるそうです。

食後の生徒さんたちに お話を伺いました。

「常に着物の事を考えています(笑)。
おもしろいアイテムを見つける為に手芸屋さんに立ち寄り、レースやチロリアンテープを胸元に合わせるのはいつものこと。
夏になると、100均で売っている可愛い手ぬぐいを半襟に合わせたりしていますよ。
使えるものは何でも使います!」

お子さん連れのママさんは、

「子供を抱っこしたときや、不意な汚れにも対応できるように洗濯できるものを購入するようにしています。ポリエステル素材のものもあるんですよ。」

オシャレを楽しみたい母親にとって 気軽に洗える着物はとっても心強い。

工夫を凝らして遊び心いっぱいの オリジナルの着方を創作している様子は、見ている此方をも楽しませてくれます。

皆が集えば、小物アクセサリーや美しい着こなしテクニックなど とりわけお着物にまつわる情報交換。

話は尽きない様子です。

さて、ランチでお腹も満たされ 和やかなムードになったところで撮影会へ出かけるため、次なる目的地へ。

この日は、からすうりのイベント『乱読夜話』など名張のイメージフォトを手掛ける赤井さんがカメラマンとして参戦。

旧市街の町屋風情に お着物姿がとけこみます。

格子戸を背に、ここでいったん記念撮影。

サンロードから上本町の路地を歩き、蛭子神社のほうへ。
「もう少し先に回転遊具のある公園があるよ。」と赤井さん。

いまや懐かしいグローブジャングル!
一同「わぁーーー!まわりたい!」

冗談かと思いきや、本当に着物姿で回る無邪気な乙女たち(笑)

「酔う~~~~~……」

とうなだれるうっちゃん先生。

最後はお茶目なポーズで記念撮影。

ランチ×撮影会と、楽しい時間はあっという間。
気がつけば西日が差していました。

長い歴史の中で実用性を得てきた和装。
今では、節目ごとの伝統行事にふさわしいフォーマルウェアのイメージですが、
そんな古き良き着物文化を、ぐっと身近な存在に引き寄せてくれるキモノ女子たち。

「着物を楽しむきっかけになってもらえたら嬉しいな。」

自分で着られるようになれれば、
気軽なファッションアイテムとして より一層 着物の虜になりそうです。

着物着付け教室つむじtsumujitsumujitsumuji@gmail.com

                        instagram : utchan264

古書からすうり  →  〒518-0717 三重県名張市中町363  ℡0595-41-1578

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