「伊勢居人(いせいじん)≒異星人」。それは伊勢で暮らす特徴あるディープな人たち。そんな伊勢居人の方々の伊勢の暮らしや仕事に迫ろう!というコンセプトの基、お送りしています。
皆さんこんにちは。チシマです。僕は伊勢居人を通して、OTONAMIE読者の皆さまに「伊勢のまちってこんなに色んな人がいるんだ」ということを知ってほしいです!そこで取材協力者を増やし、取材の幅を広げていきます!今回のNO.04から、伊勢やまだを盛り上げる活動をしている「伊勢やまだ大学サークル やまだみらいLab」の協力得て、より一層伊勢居人を面白くしていきます!
今回は、やまだみらいLabの落合由美子さんにご協力頂き、なんと!わたくし千島を取材して頂きました!実は僕も約2年前に伊勢に移住した伊勢移人!取材されることで、自分が今、何を考えているのかを改めて整理することができました。
やまだみらいLabの落合といいます。さて、今回の伊勢居人は、このOTONAMIE記者である千島さんです。なんだか不思議な感じになっていますが、お手伝いさせていただきますよっ!
伊勢に移住してきた方「伊勢移人」第2弾です!
伊勢移人NO.04千島孝弘(ちしま たかひろ)
よそ者、若者、馬鹿者のタウンマネージャー
Q01 タウンマネージャーってなに?(落合)
一言でいえば「まちを元気にする仕事人」です。僕は千葉県からやってきた若造です。よそ者であり、若者であり、しがらみのない馬鹿者が、まちを元気にできる3要素と言われていますが、馬鹿者になりきることが、難しいと感じています。(千島)
Q02 一体今どんなふうにまちを元気にしているんですか?最近の伊勢のまちの動きを教えてください。(落合)
2013年の式年遷宮以降、いつもは静かになっていくのが伊勢の特徴とのことですが、今まちは徐々にですが、盛り上がってきています。昨年、三交イン伊勢市駅前がオープンし、今年はコンフォートホテルも完成するので、観光客の賑わいも期待されます。でも、やまだの商店街はシャッターが数多く閉まっている、街なかには空き家がたくさんある、伊勢市の人口が減っている等、まだまだまちとして課題がたくさんあります。
伊勢銀座新道商店街の風景 伊勢市空き家バンク制度
そこで、伊勢市は2016年に「伊勢市中心市街地活性化基本計画」を作成し、街なかを元気にしていく活動が始まりました。この計画を進める人材として、伊勢商工会議所がタウンマネージャーの全国公募を行った結果、採用となって伊勢にやってきました。(千島)
Q03 そもそも千島さんってどんな人?(落合)
出身は千葉県の市川市です。今年で32歳になりました。2016年5月から伊勢市の『タウンマネージャー』という仕事をしています。
趣味はジムで運動することです。大学・大学院では建築学科にいたので、建築とかデザインが好きですね。(千島)
Q04 伊勢市のタウンマネージャーはどんなことをするの?(落合)
伊勢市の『中心市街地活性化基本計画』が進むよう、マネジメントしていきます。一言で言うなら「外宮周辺のまちを元気にすること」。外宮周辺(やまだ)のまちを元気にするために働いています。
この1〜2年目は商店街の活動に力を入れて協力してきました。商店街の賑わいにはまだまだ皆さんと頑張っていかないといけませんが、組合の方々が、商店街の将来について検討し、これから自分たちがどうしていきたいのか、皆さん真剣に話し合っています。
伊勢市駅前商店街 伊勢銀座新道商店街
伊勢河崎本通り活性化会議
最近新たに始まった活動は「空き家対策」です。伊勢市は空き家バンクを立ち上げました。また、自治会でも空き家の活用について研究が始まっています。伊勢市には「まちづくり協議会」という小学校学区単位で構成された自治体連合があります。「厚生地区まちづくりの会 空き家対策研究チーム KOUSEIすみか」に参加しながら、行政との連携や自治体として行える活動について研究を重ねています。
厚生地区まちづくりの会 空き家対策研究チーム KOUSEIすみか
商店街や自治会には「どうにかしたい」という気持ちの強い人が多いけれど、どうしたらいいかがわからないという人も多い。それをどうするか一緒に解決していく仕事で、人と人とを繋げたり、パズルのピースをくっつけていくような、そんな仕事をしています。(千島)
Q05 伊勢に来た経緯は?(落合)
30歳になったら、転職しようと決めていました。以前は設計の仕事をしていたのですが、設計よりも街を元気にする、人と触れ合える仕事がしたかった。まちづくりにかかわる仕事をたくさん調べました。そして色々と探しているうちに、『タウンマネージャー』という本に出会い、その後、タウンマネージャーを伊勢市で募集していることを知ったんです。
2016年の1月に書類選考を経て、2月に面接を受けた結果、採用となりました。面接の前に、伊勢の地元について知しりたいと思い、伊勢の街なかを歩いたのですが、伊勢河崎にある『河崎蔵』というカフェで面白いことがありました。「伊勢のまちについて知りたい」と店主さんにお話したら、近所の物知りの方を呼んで頂き、地元の人がどんどん集まってきてくれて、伊勢について語り合えました。河崎の人とディープな話ができたことが伊勢に来ることに繋がったし、街なかの方々と仲良くなるきっかけになりました。(千島)
Q06 建築に興味を持った理由は?(落合)
元々家族が大工の家系で、父が工務店を経営していたので、家業を継ぐつもりで設計を勉強しようと大学の建築学科に入りました。でも、建築について勉強するうちに、設計やデザインが面白いと思うようになり、さらにまちづくりや都市計画に興味を持つようになりました。(千島)
Q07 自分の人生で影響を受けた人はいますか?(落合)
建築家の谷口吉生さん、重松象平さんです。谷口さんのデザイン、重松さんの静かに世界で戦う姿から、デザインやまちづくりに取り組む姿勢を参考にしています。
また、中田英寿さんからも影響を受けています。フットボール選手の引退後の中田さんの活動がとても面白くて「好きなことを真剣にすると、それが仕事になる」っていう考え方を参考にしています。何か事業をするときは「それをして楽しいか?面白いか?」ということをいつも考えています。(千島)
Q08 伊勢に来て約2年が経ちますが、今思っていることや感じていることは?(落合)
伊勢の人はとても温かいと思いました。なんというか、外から来た人を受け入れてくれる雰囲気があります。そして、まちの団体のリーダーは熱い信念を持たれている方が多いです。もっとこうしたほうがいい、◯◯が必要だ等、たくさんの意見を頂きます。とてもまちに愛情を持つ方が多い。少しでも、力になりたいと感じています。(千島)
Q09 伊勢でお気に入りの場所は?(落合)
外宮はもちろんですが、休日に一番通っている伊勢市図書館です。地域の情報が歴史情報がたくさんあるし、色々な本があってまちづくりの勉強にもなります。
それと、まちなかにある世古道(路地のこと。伊勢では世古と呼ぶ)がある空間も好きですね。(千島)
Q10 伊勢やまだ大学で立ち上げたサークルって何?(落合)
伊勢で1年半ほど暮らしてみたら、「自分も新たな伊勢市民として、深遠な歴史あるこのまちを、もっと知って、たくさんアピールしたい。」と思いました。
そこで「伊勢やまだの良さを語り合える場」として「やまだみらLab」を作りました。立ち上げてみたら、面白いことに移住者が多く集まりました。社会人だけでなく皇學館大学の学生もいます。現在、外から見た伊勢の魅力についてゼミを行ったりしていますが、まちづくりに興味がある学生や地元の方もどんどん気軽に参加してほしいと思っています。(千島)
伊勢やまだ大学サークル やまだみらLab
[コンセプト]
伊勢やまだを「楽しむ」
伊勢やまだを「発信する」
伊勢やまだで「面白いことやってみる」
ことで、伊勢やまだのまちを盛り上げていくサークルです。
[活動内容]
①トークテーマに沿ったゼミ(談話会)
②まちなかイベントへの参加
③OTONAMIE「伊勢居人」による取材・情報発信
④しゃべらNIGHTの企画実施(市民参加型ワークショップ、シンポジウム)
[場所]
主にAmamiliving(伊勢市駅前商店街)
[連絡先]
やまだみらいLab
サークル代表 千島 まで
y.mirailab@gmail.com
落合さん、ありがとうございました!こうやって自分を取材してもらうと、自分の気持ちや目標などが整理されて面白かったですし、自分に対しての新たな発見がありました。改めて、何故今自分は伊勢にいるのかを意識しながら、これからの伊勢移人から伊勢居人として認めてもらえるように努力していきたいと思います。
それでは、次回の第5号も、是非、ご期待ください!
チシマタカヒロ
協力:やまだみらいLab 落合
千葉県出身。採用につき伊勢市に平成28年に伊勢に移住。現在、伊勢市中心市街地活性化協議会タウンマネージャー。やまだみらいLab代表。伊勢市の外宮周辺を楽しく元気にするお仕事。元設計事務所で、デザインやアートが趣味。サッカー観戦も好き。 得意ジャンル:伊勢市、まちづくり、建築、アート