不夜城 新宿のゴールデン街
眠らない街 東京新宿。
新宿駅東口から徒歩7分程の場所にあるのは、
怪しげな雰囲気漂う「新宿ゴールデン街」。
小さなお店が200件以上軒を連ね、
昭和感残る独特な雰囲気たるや、
一人で足を踏み入れるのもちょっと勇気がいる場所。
新宿ゴールデン街の歴史については、
ポータルサイトでも紹介されている通り、
戦後、”新宿マーケット”という闇市が開かれており、
売春斡旋の地でもあった。
以後昭和33年の売春防止法ができるまで、
”青線”と呼ばれる非合法売春地帯だったという。
建物は4戸で一つの長屋になっており
店舗は3~4.5坪程。
長屋と長屋の間に細い路地が通っている。
3階建ての建物が多く、
当時は名目上、1階が居酒屋、2・3階が布団の間だったそう。
防止法以降は居酒屋やバーとなり、
ゴールデン街の名で親しまれるようになった。
アーティストや作家など、通の文化人が訪れる場所としても有名となり、最近では若い世代による出店も増えているという。
~詳細は新宿ゴールデン街のポータルサイト参照~
また宇多田ヒカルのアルバム『DEEP RIVER』のポスターでも使われるなど、若者や外国人観光客に人気のスポットとなっているのだ。
私がウロウロしていた時も、
すれ違うのはほぼ外国人だった。
引き寄せられたキンミヤの提灯
今は安全になったというゴールデン街であるが、
それでもまだ不明朗な店もあると聞く。
チャージ料が高めのところもあるので、
初心者歓迎やノーチャージの張り紙が頼りになる模様。
そんななか視界に入ったキンミヤの提灯。
キンミヤとは、
三重県四日市市で創業170年余の宮崎本店が作っている亀甲宮焼酎「キンミヤ焼酎」のこと。
”下町の酒場を支える名脇役”として知られる焼酎で、
美味しさの秘訣は、仕込み水。
鈴鹿川の伏流水である良質な軟水なのだそう。
「キンミヤの味は水の味」という話について、
以前、OTONAMIE代表の村山が記事に記しているので、
興味ある方はぜひご一読いただきたい。
記事:水がすべてを決めるのです!三重がうまし国と言われる本当の理由とは?)
入口をくぐり、初心者かつ一人でも大丈夫かを聞き、
カウンターに座る。
頼んだのはもちろんキンミヤ。
大鍋で煮られていた牛スジ煮込みも一緒に。
とろとろの牛スジ煮込みを一口、
キンミヤハイボールをごくり。
なぜ提灯にキンミヤが掲げられているのかわからないが、
この店「ばるぼら屋」のオーナーさんはキンミヤが好きらしい。
店の看板や張り紙も眺めていて面白い
時刻は19時過ぎ。
ほろ酔いでばるぼら屋を出ると、
はしご酒を楽しむ人々の陽気な声がちらほら。
このエリアにとってまだ早い時間帯のため、
電気が付いていない店も多い。
個性的な店が集まるゴールデン街なので、
看板や張り紙をみながら歩くだけでも結構面白いのだ。
アンニュイなお店や、
ラブラブな扉。
「ブスいます」の張り紙。
「いちおうバーです」という店。
実はこの一角には、
三重県出身のマスターが営む店もある。
濃厚で刺激的な眠らない街 新宿。
今宵もきっと様々な人間ドラマが
繰り広げられるのであろう。
新宿ゴールデン街
住所:東京都新宿区歌舞伎町1
ばるぼら屋
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-8
電話: 03-5285-8188
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事