以前、伊賀の長谷園さんにお邪魔した時に、
もらっていた「伊賀焼 陶器まつり」の案内はがき。
この日をずっと、楽しみにしていたんです。
期間は、9月22(金)23(土)24(日) の3日間。
これは、離れた地に住む兄ちゃんを呼ばねばと思い、電話したのです。
もしもし、兄ちゃん?
てなわけで。はるばる、兵庫からやって来ました、兄ちゃんが。
「久しぶりだな、弟よ。」
兄と弟、久しぶりの再会。
50の窯元や陶芸作家が100ブース集まる、伊賀焼 陶器まつり。
昭和53年に、青年陶器研究会が伊賀に点在する各窯元の作品を集めてきて行った「蔵ざらえ大売出し」が伊賀焼陶器まつりのはじまりだそうです。
年々お客の数は増加し、近年では2万人もの方が全国から訪れるそう!
自分の住む県に、こんな大きな器の祭典があるなんて。
器好きになった私には(そうでなくても!)最高のイベントです!!
会場の広さに、興奮します。
最終日は、終了の時間も少し早くなるので、
全部のブースを見きれるだろうか…欲しいものを見つけることができるだろうか…と気持ちは焦るばかり。こりゃ、ミイラ達を撮ってる場合じゃないぞ。
・・・と早速、現れましたーーーーー!!!!
長谷園!!!
この夏、窯元を訪れたばかりですが、
器や土鍋やそれはもう… 魅力満載の窯元です。
そして、目に飛び込んで来たのは、
土鍋 2,500円!!!
私が、まさにいつか買おうと思ってたやつ!
三重に住んでいる間に、土鍋は、絶対に伊賀で、
そして長谷園さんのものを欲しいと思っていたのです。
普段は、定価7,000円ですよ。それが、なんと2,500円。
買いです。即決です。
また別の、ヘルシー蒸し鍋機能付きの土鍋(白色がまた素敵!)
に目移りしましたが・・・(10,000円のものが、4,000円なり!)
決めました。迷いを吹っ切って
自分が当初思い描いていた、この飴色の美しい土鍋に!
釉薬のかかり具合など、なにかしら理由があってアウトレット価格になっているのですが、ほとんど気になりません。
もうこれだけでも、満足気分。
来てまだ数十分ですが、ここで帰ってもいいくらい。
・・・でも、帰れないですね。
まだまだ素敵な器、探しに行きます!どん欲に!
なんだか、気になる器、発見。柄違いで並べるとお洒落かも。
小皿でありながら、なかなかのボリューミーな厚み。1cm近くの厚みが。
好きです。なかなかないぞ、この厚み。そして重さ。1枚500円。
どうやら、作家の方にお聞きすると・・・
厚み、間違ったそうです。(ありゃ)
本当なら、もう一回り大きなお皿に使用するはずだった素地を、小皿に使用してしまい、それがまた後になって気付いたらしい。(あれま)
本来なら出回るはずのない器が、ここでは、化学反応を起こして、それを好むお客の元にへと、手渡っていくのです。おもしろいですね。
作家さんと直接、会話しながら、楽しみながら購入できる。
それが、このイベントの醍醐味だなと感じます。
厚み間違っちゃった、ひさご屋さん。
快く一緒に写真、撮ってくれました。ありがとう。
ひさご屋
「シンプルで日常に溶け込んでいくような器を作っています。」
お次は・・・
やっぱり、ここの器、気になる。
この会場に着いたばかりのとき、吸い寄せられるように、一番始めにこの窯元さんのブースを見ていました。
伊賀焼き、とひと口に言っても窯元ごとに少しずつ「味」は違う。
その中で、ここの窯元は、私の中でどんぴしゃ!だったな、とひと回りを終えて気付くのです。
荒々しく力強さがあって、均整とれた美しさではなく、
うねるような勢いのある器。
器の底に溜まる、湖のような碧(あお)色。
大地と湖かのように感じられる(私の解釈ですが)これらの器に、心掴まれました。
この湖部分、ガラス質に感じられるので、てっきり、ガラスを素材として使用しているものかと思いきや。窯元の方にお聞きすると、これは、松など木材の「灰」を1250度で燃やすとガラス質に変わるのだそう!実際にガラスを使う安い食器もあるけれど。とのこと。かなりの驚きです。木の種類によって、灰を燃やした色も変わるそうです。
焼き魚を盛るのに、ちょうどいい器があり、気になっていたのですが
1枚4,000円。2枚買うと8,000円か!!…と、あきらめていたのですが、なんと「最終日やし、2枚で4,000円でいいよ 」と、ささやき声が。
即決。買います!!
向開(むかい)釜
私が今回購入したのは、福島一紘さんの作品。
福島一紘 作陶展
2017年10月12日〜18日
東京(京王百貨店 新宿店)で個展あるそうです。
代わりに、福島さんにはOTONAMIEのこと、宣伝しておきました!
終了の時間も、差し迫ってきた頃。
兄「こっちに可愛い豆皿があるんや。ついてこい。」
弟「どこどこ。」
あ、かわいい!
本当、小さなお皿。豆皿。
作家さんに聞くと、すべてお菓子の型を使って作られたそう。
ゼリーやカップケーキやマドレーヌ。カヌレまで!
カヌレもひっくり返せば、小さな器に。
とっても可愛い世界。
配色も素敵。色の組み合わせも考えて選びたくなる、かわいい器たち。
兄は、ここで4つの豆皿を購入しました。
ここも、どうやらひさご屋さんでした。
作家さんは、女性の方。(ミイラ達を見て、可愛い!と言ってくれた唯一の方でした。ありがとう!)
まもなく、楽しかった祭典にも終わりのときが。
あ、蛍の光が・・・(流れていたような)
ついに、戦いが終わった。。
この数時間、楽しくもあり、自分の器を見つけるべく戦い続け、
そして、勝った(いや、買った)のだ。
もう、思い残すことは何もない。
「弟よ。帰るぞ。」
戦いに夢中で、それどころではなかった…のだけれど!
この陶器祭りには、ここ伊賀の地元特産の食を味わえるフードコーナーや、お茶席、ろくろ体験ができますよ。福引き抽選会もあって、私は、湯のみを2つゲットいたしました。
楽しいイベント盛りだくさん。
この陶器祭り、来年も秋の9月に開催される予定です。
三重に住んでるあなたも、そうじゃないあなたも!
是非、一度行かれてみてください。
それまで待てない!方には、
5月に行われる「新緑伊賀焼陶器市」にもどうぞ!
伊賀焼陶器まつり
会場 / 三重県伊賀市川合
あやまふれあい公園内「すぱーく阿山」
三重県伊賀市川合3373-1
会期 / 9月
お問い合わせ / 0595-44-1701
これぞ、戦利品。というものだ。
今回、私が勝ち取った土鍋&器たち。
帰ったらすぐ、女子は、こうやって広げてみたくなるものです。
味わい深い器は、何度も手に取って、
お家に帰っても、ずっと見入ってしまうのだ。
終了間際、駆け込んで購入できた、伊賀のもの♡
できれば、出店していたイタリア料理店の、伊賀牛煮込みソーススパとか、モクモクファームのソーセージとか色々食べたかった…。
でも、みんな店閉まいする中、唯一買うことができました。
ファーマーズキタガワさんのトマトジュース!
伊賀で育てたトマトを使用しているとのこと。
まるごとトマトをかじっているかのような、濃厚さ。
甘くてとても美味しかったです。
友情出演。ミイラ兄の持ち主は!?
はるばる、ミイラ兄とともにやって来てくれた、
兵庫県宝塚市に住む、きょうこちゃん。
今日の感想を聞いてみました。
きょうこちゃん 「たくさん出店されていて、色んな作品を一度に見ることができ、見応えがありました。窯元さん、作家さんの思いも直接聞くことができて、より陶磁器が好きになりました!飲食ブースも充実していて楽しかったです。また来年も来たいな。」
とのことでした!ありがとう、きょうこちゃん!
そして、ミイラ兄も、ありがとう!
津市在住歴4年。結婚を機に、大阪からやって参りました。元?グラフィックデザイナー。泣く泣く大阪を離れたものの、三重で暮らし始めて気付いたこの楽しさ。価値観を一変させたこの土地で、さらに伸びやかになる私。面白いことをしていきたいと、心に秘めています。