WEBマガジン合宿。行先は漁村!
全国の女性を中心に
圧倒的支持を得ている
おでかけ情報WEBマガジン『ことりっぷ』(昭文社)
と、パートナーになっている
ローカルWEBメディアにて、
1泊合宿を催行。
参加したのは下記4メディア
・ことりっぷ(東京都)
・しがトコ(滋賀県)
・おヘマガ(岐阜県恵那/中津川)
・OTONAMIE(三重県)
主旨は、
WEBメディアの未来に向けた情報交換。
行先は、
三重県南部に位置する尾鷲市九鬼町。
リアス式の静かな港湾で、
大型定置網漁を中心とした
人口約460名の漁業の町。
漁村独特の細い路地を行くと、
今宵のお宿
九鬼ゲストハウスおとやがある。
老舗の和菓子店だった家屋を
利用したゲストハウス。
「1泊朝食お母ちゃん付き」という
ユニークなプランが人気のよう。
お仏壇もそのままで、
お客さんたちは皆、
自然と手を合わせるという不思議空間。
「お邪魔します」
そんな感じかな。
そして手土産も、
まずはお仏壇にお供え。
陽が暮れるとともに
古民家らしい渋い木の温かさで
風情が一層溢れ出す。
ゲストハウスの楽しさは「交流」
WEBメディア合宿と掲げたものの、
ゲストハウスの楽しさは「交流」。
地元の人も、
他の宿泊客も、
まるっと一緒に乾杯!
この日おとやに宿泊していたのは、
イタリア人のカップル。
イタリアからわざわざ尾鷲??
九鬼の地域おこし協力隊さんに翻訳をお願いし、
伺うと、
お二人はフランスのボルドーで
ワインを手掛けているワイン醸造家なのだそう。
彼女の方は数か月前から
ボルドーからニュージーランドへ仕事で移住。
遠距離恋愛をしつつ
無事にニュージーランドでの任務を完遂。
今回、彼女はニュージランドから、
彼はフランスから、
中間地点である日本で合流。
暫しのバケーションを過ごした後、
2人でフランスのボルドーへ帰るのだそう。
なんてワールドワイドなカップル!
既に日本は、
岐阜の飛騨高山・和歌山の高野山を観光済で、
三重県は尾鷲と伊勢を巡る予定とのこと。
このゲストハウスを知ったのはAirbnb。
Airbnbやっぱりすごいね―。
ワインの「うまみ」ってなんだろう
三重県の漁村でお刺身を食べると、
大抵、醤油が甘い。
甘みと旨みが絶妙で、
非常に刺身に合うのである。
そんななか、
イタリア人カップルから、
日本人メンバーに質問があった。
美味しいワインを判断するのに、
彼らが意識するのは、
製造工程に間違いはないか、
味のバランスはとれているか、
香りや色などなど。
ところが日本人からは
ワインに「うまみ」を求められることが多々あるという。
渋みでも甘みでも深みでもなく「うまみ」
うまみってなにか。
「うーん、うまみって英語にないものね。」
「口にして感じるものだから説明出来ないな」
「醤油やだしのうまみはわかるけど、ワインのうまみってなんだろう」
「そもそもワインの利き分けが難しい」
「醤油の違いならすぐわかるのだけど」
「基準としてもたされたものが違うのだろうな」
意見は飛び交ったものの答えは出ず。
ワインのうまみってなんだろう・・・。
初めて食べるものいろいろ。
宴席には、
普段中々見掛けない食べ物が並んでいた。
意外と初食の方が多かったのは
尾鷲の「カツオの生節」
燻製の香ばしさに
ほんのり柚子で香り付けがされている。
お酒がすすむ逸品。
次に、
初めて見る人は大抵ドン引く「亀の手」
グロテスク満点!キモさ120%!実はこれ、
海の岩肌やテトラポットなどに付着している固着動物で甲殻類。
殻をもぎ、
中からピロンと出てくる身を噛む。
うん、普通においしいや。
イタリア人お二人にも、
「This Is タートルハンズ!」と説明がなされた。
「oh…」
と期待通りのリアクションをくれたが、
意外と普通に受け容れられていた。
続いて、
WEBメディアしがトコさんが持ってきてくれた
滋賀県名物の鮒寿司。現存する最古の寿司といわれる郷土料理。
数年間寝かせて発酵させるため、
強烈な臭いが伴う。
まずはOTONAMIE代表 村山が初食。
「・・・・・。」
「・・っ!!!!」
そしてこの表情。
OTONAMIE広報のともーこさんは
もともと鮒寿司が大好き。
彼女の出身地である福井県にも「なれずし」という
同様の伝統発酵食があり、
手間暇かかるなれずしはご馳走なのだそう。
ではイタリア人カップルの反応はいかに。
実食。
「・・・・・。」
「・・っ!!!」
「!!!!!!」
「美味しい!!」
「まるでチーズのようだわ」
「これはジャパニーズチーズだね!」
ワインにも合う!と大好評。
そうそう、
ワインもいいけれど、
三重県といえば日本酒。
ワイングラスでも楽しめる日本酒として
人気の「作(ざく)」はどうだろう。
日本人メンバーはその美味しさに大喜び。
イタリア人カップルからも、
「バナナのようなフルーティな香りがする」
「とてもいい香りがして素晴らしい」とこれまた高評価。
その後も勢いに乗り、
おにぎりせんべいやベビースターラーメン等々
三重県のお菓子も推しまくったチーム三重。
本来の目的は・・・
だいぶ酔いがまわってきた頃、
ふと地元の方に言われた。
「君らWEBの話一切してないな。何しに来たん?」
はっ!
目的っ!
でももう遅い。
今更、真面目に話が出来る人はいない。
この日結局わかったことは、
”鮒寿司は世界に通用するかもしれない”
ということだけ。
翌朝、船のエンジン音で目覚める。
海に向かって散歩に出ると、
道端で小アジを持ったおじいちゃまと遭遇。
着いていくと、
元理容室にて
水揚げしたばかりのシイラを
捌いているところだった。
地元の人には当たり前の風景でも、
地元以外の人にとっては、非日常の連続。
繰り返しになるが、
今回の合宿で得られた成果は
”鮒寿司は世界に通用するかもしれない”
ということだけであった。
九鬼ゲストハウスおとや
住所:三重県尾鷲市九鬼町189
電話:080-6928-9672
メール:yaen.japan@gmail.com
※原則お食事の提供はなし。共用キッチン使用可。
ことりっぷ
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福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事