風の島、菅島。
昨年12月から、私は三重県鳥羽市の離島、菅島を取材で追っている。
菅島には、近鉄鳥羽駅から徒歩約10分。鳥羽マリンターミナルから定期船で15分くらいで到着する。
菅島は人口約600人の漁村だ。
日本の灯台50選に選ばれた菅島灯台がある。
答志島、神島、坂手島、菅島。
どの島もそうだが、名古屋から電車と船で約2時間ちょっとで、まったく違う世界観のある離島に行けることに驚く。
島を散策しているだけでも島の暮らしが垣間見られ、楽しい。
シャッターを切れば島独特の世界観。フォトジェニック。
島の家も住民の方のご厚意で拝見させていただいた。
そこにも島独自の風習があった。
菅島の産業
菅島は天然魚の漁に加え、海苔、ワカメ、最近話題のアカモクなど海藻の生産も盛んだ。
伺った12月、海苔の加工場では黙々と出荷作業をしていた。
近々、このような個々の加工場はなくなる。
そして個々の海苔加工場が共同で委託する新たな加工施設を建設中だった。
島は産業活性のために、前へ向いている。
冒頭に風の島、菅島と書いた。
島を歩いていると、いろんな干物に出会う。
伊勢海老の干物もあった。
島に唯一ある菅島小学校
島に唯一ある菅島小学校も取材させていただいた。
G7伊勢志摩サミットが開催されたこともあり、給食を通じてサミットを学習しているようだ。
またこの日が、秘密の献立 “ミステリー給食” の日だった。
こども達からワクワクしている感じが伝わってくる。
写真からもわかるように、全校生徒数が少ない。
以前、答志中学校の廃校問題(記事はこちら)も記事に書かせていただいたが、菅島小学校も廃校問題が迫っている。
廃校は島の暮らしへの影響が大きい。
学校がなくなると島に暮らす理由が減る。
島に暮らす人が減るということは、島の産業や伝統にも影響がでる。
そういった事例は日本の各地にある。
私は島民ではない。
果たして、島民の方は廃校に反対なのだろうか。それとも鳥羽の本島に統合されることに賛成なのだろうか。
島に暮らす方にお聞きしたが、やはり島としても廃校に反対とのことだ。
離島の廃校問題は、基本的に何らかの手段で学校に通うこどもの数を増やすことが課題だ。
となると、移住者を増やすことが重要になる。
島はとても魅力的な場所だと、島外に暮らす私は感じている。
そこで、想う。
外目線で島の魅力を発見し、伝えていくことの重要性。
そして伝えるの次にあるコト。
始めは小さな小さなアクションかも知れない。
いま、OTONAMIEの外目線と、島に暮らす記者という内目線で、島の暮らす方にも相談しながら新たなアクションを模索している。
まずは、風の島菅島に廃校問題があることをお伝えしたかった。
また、大変厚かましいと承知の上で、課題解決に向けたアイデアやアドバイスを記者や読者の方からいただけると大変ありがたく思います。
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Voice. そこにあるリアルな声を届けたい。
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事