いつでもどこでも情報が入ってくる今。
常に繋がれるし、繋げられちゃう。
本を読む時間がないと言いながら、
気が付けばいじっているスマホ。
家でも、向き合っているのは家族よりパソコン。
便利だなーと思う反面、時々思う。
「オフラインになりたい・・・」って。
そうだ、デジタル・デトックスしよう。
名古屋から電車で約1時間の
三重県菰野町湯の山にあり、
気張らず気楽に行ける温泉「希望荘」
チェックイン時、一応、聞きました。
「 Wi-Fiって飛んでますか??」
念のためです、念のため。
※ 因みにWi-Fi環境ありました。
自分でお呼び出するケーブルカー
フロントから、
温泉施設がある本館への移動手段はケーブルカー。
ボタンをポチッと押すだけなので、
「ちょっとすごいエレベーターじゃん」
と言ってしまえばそれまでですが、
結構楽しくなっちゃいます。
むりやりのんびりとさせてくれるラドンの泉
ボケーっとする時間をむりやり作ってくれるのが、
熱気浴ラドンの泉。
地下1500ⅿより湧き出る源泉を床下全面に張りめぐらせ、
気化する際に出来る低放射線のラドンを吸入することにより、
細胞が刺激を受け、
身体の免疫力や自然治癒力が高められるという熱気浴施設。
血圧を測った後、作務衣に着替え、
専用ラウンジにて、スタッフさんがくるまで待ちます。 ここでのポイントは、
スタッフさんが中々来てくれないこと。
こういう時、いじりたくなるスマホはロッカーの中。
ひたすらボケーっと窓の外を眺めます。
まずはパノラマ展望の「自助の湯」
スタッフさんから、
まずは大浴場 自助の湯にて
身体を温めてくるよう案内があります。
標高369mの菰野富士と同位置で、
目の前はパノラマ展望。
10分程浸かって身体を温まったら
また専用ラウンジへ戻ります。
とにかくボケーっと。
ラウンジに戻り、
またスタッフさんが来てくれるまでボケっとタイムです。
思う存分ボケッとタイムを堪能した頃に、
スタッフさんがラドンの泉へ案内してくれます。
落ち着く薄暗さの浴室内。
真っ裸で椅子に寝転び、
ラジウムが気化したラドンを吸いこみます(男女別室)
サウナのようなしんどさはなく、
じんわりと心地よい暑さ。
出る汗はなんだかさらっとした感じ。
ホルミシス効果を感じながら、気持ちよーく爆睡。
源泉100%とろんとろんの温泉へ
ラドンの泉を出た後は、自由行動。
ラドンの泉利用者または宿泊者のみが使える、
湯けむりの里へ。
湯けむりの里内の木漏れ日の湯は、
檜風呂で、県下で最も高いラジウム濃度を誇る源泉。
浸かった瞬間に、
あれ?石鹸つけたっけと思うほどぬるぬる。
とにかくまとわりつくようなとろみのあるお湯で、
お肌がとぅるとぅるになるのです。
湯けむりの里はまだまだ続く
雨も風もあるがままの自然を感じ、
心を癒す野天の湯溜まりとのこと。
(ここで素っ裸になる勇気はまだ持てなかった。。)
お饅頭でお腹も満たされたから
もう一回、温泉入ろうっと。
※2020年現在、菰山亭は完全予約制
この日は1泊。最近ずっとしたかったこと。
この日は希望荘に1泊。
最近ずっとしたかったこと。
だらだらごろごろしながら、
ひたすら漫画をよむこと。
漫画読んで、お饅頭食べて、ウトウトして、
身体が冷えてきたら温泉に入る。
贅沢です。
無意義かもしれないけれど、
一周回ってむしろ有意義。
夕食は囲炉裏料理を楽しむ。
夕食は、
昭和の地域食文化を伝承する
田舎料理を楽しめる菰山亭へ。
あぐらをかいて囲炉裏を囲み、
菰野会席を頂きます。
少し休憩したら、また温泉に入ろう。
月明りの温泉で、心も身体もぽかぽか
のんびり浸かっていると、
湯質の評判を聞き関西から来たという
おばあちゃまと一緒になった。
道中、ご主人と
「あと何回旅行にいけるかしらね」
と話しながら来たのだとか。
女湯と男湯は隣同士。
板で仕切られてはいるが、
少し大きな声を出せば会話ができる造りで、
男湯から「おーい、いい湯だなぁ」
とご主人と思われるおじいちゃまの声。
おばあちゃまも少し大きな声で、
「ええ。気持ち良いですねぇ」と答える。
「ふぃ~、極楽だな。」
大げさにくつろぐおじいちゃまのため息。
なんだかほっこりするその光景に、
思わずおばあちゃまと目を合わせて笑ってしまった。
また夜な夜な漫画を読みふける
部屋に戻った後は、
深夜まで漫画を読みふけり、いつのまにか寝落ち。
テーマを決めた宿籠り
情報に気を取られず、
マイペースに過ごすオフラインな1日。
観光目的で旅に行くのも楽しいけれど、
たまにはテーマを決め、ゆったりまったり宿籠り。
そんなプランも良いなと思える充実した休日。
これは癖になりそうです。
★希望荘★
住所:三重県三重郡菰野町湯の山(鈴鹿スカイライン入口)
電話:059-392-3181
※写真撮影は希望荘許可済
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事