名前から勝手に
”シュールスポット”と思っていたが、
実際は、弛みのユの字もない
物凄いストイックな場所だった
エスカルゴといえば、
フランス料理の高級食材。
が、今やフランスでは絶滅寸前。
そのエスカルゴの完全養殖を
世界初で成功させた方こそが
この牧場の主、高瀬社長
高瀬社長は、
松阪市で鉄工所を経営されており、
”不死身の超人”の異名も持つ。
お話を伺っていて思った。
えらいこっちゃ、私、凄い人に会ってしまった・・・
これは大げさでなく
国家プロジェクトにも成り得る話だ!!・・と・・・。
そもそも本物の「エスカルゴ」とは??
3種類ある。
『ブルゴーニュ種』
これぞ本物。
ポマティアという種を指し、
保護育成種の為、
日本に入ってくることはない。
『トルコ種』
ブルゴーニュ種の代用種。
『プティ・グリ種』
加工品 (缶詰・冷凍)
生態はアサリと近いそう。
カタツムリも同じらしいが
左巻きは10万個に1個の突然変異だそう。
幻の「エスカルゴ(ポマティア)」とご対面
絶滅危惧種なので、
私達が「エスカルゴ」と呼んで食べているのは、
外来種による代替品
世界中みても
未だ本物のエスカルゴの完全養殖には、
成功していない。
世界初の完全養殖を成功させた高瀬社長
高瀬社長は、
31年前に輸出入の正規承認を得た。
承認を得るまでなんと7年
そこから私財を投じ、
独学で研究を重ねて、
完全養殖に成功
※完全養殖:生殖から親になるまでの一連を人工的に養殖すること
書けないけれど、
その金額たるやマジで驚く。
通常、エスカルゴは
大人になるまで3年かかるところ、
独自ノウハウにより3~4ヶ月で成長させる
世界中の研究者が
不可能としていたことを成し得たのだ
これがエスカルゴの卵だ
エスカルゴは1匹で
雄雌の両機能を持っている。
産卵時、親はドリルのように頭を使い、
土に穴を開ける。
産卵数は、1匹平均60個程。
1個あたり約30分、
合計30時間をかけて産み、
産卵後に息絶えるそう。
では早速本物のエスカルゴを頂きます
パクっ・・・・。
わわわわ・・・美味しいぃぃ
なんだこの食感と旨み。
ガーリックソースも
さっぱりしていて美味し過ぎる!!!!!
「一体、今まで私が食べていたエスカルゴは何だったの?!」
と思わず。
「だからあんたが食っとたのはエスカルゴじゃなくてただの外来種!!何度もゆーとるやろ!!」
と社長すかさず。
本来は深く綺麗な森に生きるエスカルゴ
フランスの森を再現すべく、土づくりには3年かける。
酸性からアルカリ性に変え、
社長が自分で建てた
独自エスカルゴハウスにセッティング。
ハウス内は撮影禁止だが、見学はOKなので是非
ガーリックソースにも超こだわっている
レシピは、文献を基に徹底研究。
パセリもエシャロットもニンニクも
再現土を使って全て手作り。
当時、エシャロットは
フランスのリヨンにしか無かった為、
育てるのに15年かかったそう。
エスカルゴの餌は??
食事は2日に1回。
夜行性の為、21時頃に起きてきて、
モソモソ食べるらしい。
因みに、
若かりし頃の社長の睡眠時間も
2日に1回で3時間・・・さすが超人ス。
20年研究して行き着いた成合。
少し食べさせて頂くと、
大豆が香るきな粉のようなもの。
美味しいじゃないか。
餌を盛る器は、
清潔さが重要な為、
毎日手洗いし、天日干しを行うのだそう
大変
泣けるほどの想い
ここまでくるのにどれだけのご苦労をされたのか
私には計り知れない。。
鉄工所を営み、
不動産、建築も行い、
エスカルゴも研究し農業もやる・・・
一つ一つに対し、
深く、根気強く、徹底的に追及する。
高瀬社長は
自らを「俺は頭がおかしいんだと思う」
と仰っていたけれど、
諦めずに何度も何度も何度も
ナニクソ!と努力し続けられる
執念とバイタリティが天才と思った。
更には、
エスカルゴの病気を治す
免疫を発見するまで
高瀬社長の挑戦は続く。
世界の一流どころから熱烈アプローチ
今まで、
世界中の一流シェフ、某大手商社やメーカー、
名だたる学者達、
極め付けには教科書にも載るほどの某国の大富豪から
熱烈アプローチを受けている。
メールのやり取りを
色々と読ませてもらったが、
すごい・・・としか言いようがない。
エスカルゴ牧場の今後・・
社長の思いをしっかり理解し、
手を組める機関とは、まだ出会えていない模様
なので今、この研究にあたっているのは社長のみ。
後継者はいない。
「勿体ない・・」と安易に呟いたら、社長に怒られた
無責任なのは重々承知なのだけど・・
だってだってなんだもん(>_<)。。
難しいのは
社長のやりたいことが広いからかな。
もっと研究したい。
単に研究がしたいのではなく、
ビジネスとしても成立させなくてはならない。
日本人にはあまり馴染みがないエスカルゴだけれど、
世界に需要があることはわかっている。
もし成功したら、
三重と言ったらエスカルゴ、
日本と言ったらエスカルゴという
国を挙げて取り組む市場となる。
そうなれば、
観光地として地域が活性され、
雇用創出にも繋がる。
未来ある子供達になにが残せるか・・
熱い社長の想い。
約3時間強・・・
熱い話にすっかりのめり込んだ時間。
帰った後も
もやもやが冷めなかった
”天才とは、1%のひらめきと99%の努力である”
BYトーマス・エジソン
県庁職員さんに聞いてみた
エスカルゴ牧場の存在は把握されていた。
すごいという事も認知はされていた。
だた松阪市は「肉」。
日本にはエスカルゴを食べる文化が
あまりないということが
難しいと認識している模様。
是非!!
わぁ、エスカルゴヽ(*’∀’*)/ !!という方も
え~、エスカルゴ~(-_-)??という方も
是非一度、牧場へ遊びに行ってみて下さい。
きっと衝撃を受けるはず。
せめて走れ。
エスカルゴ牧場
住所:三重県松阪市曲町78番地
電話:0598-21-6417(要予約)
時間:9:00~17:00
URL:http://www.mie-escargots.com/index.htm
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事