読者の皆さんは、儀間太久実(ぎま たくみ)さんという方をご存じでしょうか?
なんと儀間さんは、2007年に日本人初の口笛の世界チャンピオンとなった方です。
今年28歳になられる儀間さんは大阪出身ですが、祖父は沖縄の文化や戦争を描いた絵本作家で知られる儀間比呂志さんで、そのルーツは沖縄です。縁あって近年は三重県にも頻繁に来られており、今回、多気町立図書館で公演があり、お話を伺うことができました。
――口笛を吹くようになったきっかけを教えてください。
小学生の頃、兄が吹いていた口笛に憧れたのがきっかけです。道具は一切使わずに体から音を出す事がかっこいいと思いました。それ以来口笛の中毒のようになり、吹けない状態がものすごくストレスで。学校の授業中は口笛をずっと我慢していて、授業が終わればすぐ口笛を吹き出すような子供でした。周りからうるさいと言われても吹き続けましたね(笑)。
――そして大会に出場されたと。
高校生の頃に、中学校時代の担任から大会出場を進められました。それが第一回全日本口笛音楽コンクール(2006年)で、いきなり準優勝。翌年アメリカで行われる第34回国際口笛大会に出場し、ティーンの部(13~19歳)でグランプリをいただきました。口笛を吹く事、聞いてもらえる事が本当に大好きで、それ以来いろんなところで演奏させていただいています。
――三重県に来られるようになったきっかけは?
2012年にとあるイベントで、同じ大阪出身で三重県在住の高尾さんと知り合いました。それがきっかけで、三重県に呼んでいただけるようになりました。柿野小学校、柿野神社、やまなみ保育園等、主に松阪とその近辺で公演をさせていただいています。機会があれば是非、津、鈴鹿、四日市等にも行ってみたいですね。
儀間さんと高尾さん。人と人のつながりが人と地域のつながりにもなっていきます。
――三重県の好きなところを教えてください。
食ですね。三重県といえば松阪牛や伊勢海老のイメージでしたが、実際に三重県に来るようになって、その他にもいろいろ美味しいものがある事を知りました。玄丈の館(多気郡多気町)でいただいた薬草の天ぷらも美味しかったし、椎茸せんべいも大好物です。また、ラーメンが好きで自分で作ったりもするんですが、いただいた松阪豚で作ったチャーシューも絶品でした。
今回の演目は、国際大会で優勝した時の曲「トルコ行進曲」をはじめ、「情熱大陸」、「Let It Go」、「黄昏のワルツ」等9曲。3オクターブの音域があるという儀間さんの口笛は、とても口から出しているとは思えないほど、非常に鮮やかで美しい音色です。今回はソロでの演奏でしたが、ピアノやボイスパーカッション等、様々なミュージシャンと共演もされています。
なお、今後の三重県での公演予定は以下のとおり。
4月16日 松阪市保母さん会 10月9日 柿野神社 10月16日 多気町10周年記念式 11月27日 外城田小学校
興味のある方は儀間さんの世界一の口笛を是非とも聴きに行ってみてください!
儀間 太久実
口笛奏者
2006年 第1回全日本口笛音楽コンクール 準グランプリ
2007年 第34回国際口笛大会 ティーン部門 グランプリ
Newsweek日本版 世界が尊敬する日本人100人
2013年 第6回おおさか国際口笛コンクール 最優秀賞
他「とくダネ!」「目覚ましテレビ」「スッキリ!!」「たけしの誰でもピカソ」「学校へ行こう!MAX」「笑っていいとも!」等TV番組多数出演
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tochi。OTONAMIE公式記者。松阪生まれ。趣味は食べ歩き&お店の方と喋る事。お店の方々から生の情報を引き出します。得意ジャンルはグルメ全般(特にラーメン・インド料理・ケーキ)。