「眠たいな〜。ハァ〜、やることがいっぱい…。ストレスで胃が痛い…キリキリ…。」と、ある事業の資料を、やる気5%でまとめていた。
「え!ええっ!」思わず読み返す。
「いやいや!おいおい!江戸時代の節分儀式やり過ぎじゃない。おぉ〜マジか…。」
津観音は日本三大観音にも選ばれ、津に暮らす方々は「観音さん」と愛着をこめて呼ぶ。津に産まれ育った私もそうだが、津観音は常にそこにあり絶対的に心が落ち着く場所だ。
時代背景や歴史はとても不思議だ。江戸時代、病気や悪いことが起こると鬼の仕業と考えられていたのだから、節分行事も今とは違い、人々の想いも相当なものだったのだと思う。
ちなみに、その儀式は「鬼押さえ」という。
津観音に行ってきた。
岩鶴 密伝 副住職
高野山6年、その後京都で修行。5年前に津へ戻り、津を盛り上げたいとの想いから様々な地域行事に参画。
「鬼押さえ」は西暦1700年以前から続く儀式で、今でも津観音では行われている。勿論、江戸時代のような事はないが…。途中残忍すぎて中止になったりしながら、現在「寸劇」というカタチで残っている。
【キャスト】
鬼役・・・地元の青年実業家団体や青年経済人など
姫役・・・ミス津の方々など
武士役・・地元の年男の方々(経済人・財界人など)
【ストーリー】
津観音の本尊を鬼が奪いにくる。鬼が姫や見物客を威嚇する。その鬼を武士が成敗する。といったシンプルなストーリー。(詳細は略させていただきます。)
岩鶴副住職に境内の資料館にて、お話しを伺いました。
お香は独自にブレンドされている。
お香をブレンドするって、なんだかお洒落!
こちらの伽羅(キャラ)はかなり高額(聞いてびっくり!)。気になる方は観音さんに行って聞いてみよう!
“本堂にはご本尊の聖観音菩薩の他に「国府 阿弥陀如来」と称し「阿弥陀に詣らねば片参宮」と伝えられた伊勢天照大神のご本地仏をお祀りしてあります。 江戸時代には、幕府や朝廷の後援により大規模な江戸出開帳を行い、「伊勢参宮名所図会」・「東海道中膝栗毛」にも記載されました。全国的にも有名になり多数の参拝者が訪れ「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ」と唄われました。”(津観音様HPより)
なるほど、よく昔に「伊勢は津でもつ。津は伊勢でもつ。」と聞いたが、そのことだったのか。
改めて地元の観音さんを知ることで、その有難さや重要さを認識することができました。これから年を重ねるごとに、地元の観音さんへの想いも深まって行きそうです。
今は、江戸時代のように本気で鬼を成敗する時代ではないです。
しかし「ストレス」という大敵がつきまとう現代社会。こんな時代こそ、観音さんのような存在や場所が必要なのかもしれません。
皆様も「心の鬼」を払いに、津観音へぜひどうぞ!
心が安まり、忙しい毎日で荒れ気味の心と頭をリセットできる何かがここにはあります。
恵日山観音寺大宝院(津観音)
住所:津市大門32番19号
電話:059-225-4013
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村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事