六華苑に併設され、春秋限定で公開される旧諸戸氏庭園。
江戸時代、豪商山田彦左衛門の隠居所として造園され、
明治時代には初代諸戸清六が買い取り、増築した庭園。
秋の一般公開は、10月31日~11月29日。
とにかく素晴らしいお庭なので、昨年の様子をご紹介。
立派なけやきで造られている。今、ここまで立派なけやきは、入手困難だそう。
木目は、当時、富の象徴。表面に石灰を塗り、木目を目立たせている。
諸戸氏は、この水路を使い、米の取引を行っていた。
ボランティアガイドさんがいらしたらお願いするのがおススメ。
一歩入ると・・・・
名勝として、国の重要文化財に指定されている。
当時はお米を保管していたのだろうね。
樹齢300年の木1本で成り立っているからすごい。
江戸時代、桑名の藩主も、藤を愛でるために立ち寄ったそう。
聞こえるのは、鳥のさえずりと、葉が揺れる音だけ。とても静か。
景色を楽しむためだけに造られた茶屋。
どのような想いで刻まれたのかな。
選りすぐりの花菖蒲が集められ、揖斐川の、海水(潮入り)混じりの水が引かれる。
足場になっている石は、甲殻類が、長年かけ圧縮され出来上がったチャート石。
今でも、顕微鏡で見ると、海老や蟹が見えるそう。
米取引で財を得た諸戸さんの洒落。この園内には、色々な形の灯篭が80以上ある。
木が煉瓦を突き破っている。生命力を感じるわぁ。
じっくり考えたい時に、使われていた空間で、 月を眺めながら、詩歌を推敲されていたとか。
う~ん・・幽玄・・・。
ガイド付きの散策は約1時間半。
時間がゆったりと流れる空間で、美しき秋の情緒を満喫できます。
旧諸戸氏庭園(秋の一般公開) 日程:平成27年10月31日~11月29日 時間:10時から17時(入園16時まで) 休園:月曜 (月曜が祝祭日の場合は翌日休園です) 入園料:大人五百円・小人(小学生以下)二百円・幼児(三歳以下)無料
福田ミキ。OTONAMIEアドバイザー/みえDXアドバイザーズ。東京都出身桑名市在住。仕事は社会との関係性づくりを大切にしたPR(パブリックリレーションズ)。
2014年に元夫の都合で東京から三重に移住。涙したのも束の間、新境地に疼く好奇心。外から来たからこそ感じるその土地の魅力にはまる。
都内の企業のPR業務を請け負いながら、地域こそPRの重要性を感じてローカル特化PRへとシフト。多種多様なプロジェクトを加速させている。
組織にPR視点を増やすローカルPRカレッジや、仕事好きが集まる場「ニカイ」も展開中。
桑名で部室ニカイという拠点も運営している。この記者が登場する記事