ホーム 03【お店へ行く】 コレがホントの『目で美味しい』 安藤食品サンプル製作所へご案内

コレがホントの『目で美味しい』 安藤食品サンプル製作所へご案内

なんか、モーレツにお腹空く時ってあるじゃないですかー。ありません?そういうことって。
で、丁度、なんか目の前に美味しそうなクッキーがある。
空気を含んでふっくら膨れた生地。
粗めの砂糖がたっぷりとまぶしてあって。
きっと、口にすればさっくりとした歯応えがあって。
口の中いっぱいに広がる素朴な甘味があって。
鼻から抜ける小麦の良い香りがして。
頭の中の八割はお腹空いたってこと。胃袋はキリキリするくらい空っぽ。
お腹と背中がくっつくカウントダウンは開始されている。
我慢出来ずに手にとって口に運ぶ。
ああ、これから至福が待っているーーー。

ーーーがぎりっ!!!

いったー!!!!
前歯、ちょーいったー!!!!
欠けた、まじで欠けた!!!

とかいう経験、皆さんも一度はしたことがあると思いますがどうですか?ありませんかそうですか。
さて、こんな長ったらしい前置きから始まりましたが、何が言いたかったと申しますとですね、桑名市に食品サンプルの製造・販売をされてる企業様があるのをご存知でしょうか。
ワタクシめ、4年ほど前にこちらで体験教室をさせて頂きました。
サンプル作るのって、もうね、すっごく面白いのー!

で、場所はこちらー、ばーん!
桑名駅前でございまーす。

本日は『安藤食品サンプル製作所』さんのご紹介させて頂きます。

桑名駅前の一番街アーケードをひょっこりひょっこり歩いていると、何やら美味しそうなお店が・・・。

さっそくお腹の空いてくる入り口です(キリッ)
白を基調にした綺麗な店内。一見、雑貨屋さんのような雰囲気。
ああ、展示されてるサンプルが美味しそうなこと、美味しそうなこと。
本物じゃないですよー。サンプルですよー。
匂いまでしてきそうなクオリティーで思いっきり眺めてしまいます。
うん、注意書きがなければ、絶対に食べてると思います。
こちらはサンプルを展示販売しているだけではありません。
左側に厨房・・・もとい、工房が御座います。
工房内からパチリ。

ここでサンプルを作ってるんですね~。
さてさて、『安藤食品サンプル製作所』の代表 安藤 恭子さんにお話を伺ってみました。

<質問1>

サンプルを作りたいと思ったきっかけは何ですか?

<安藤さん>

小さい時から物を作るのが好きで、食べ物も好きだったので、食品サンプル自体はずっと存在を知っていて、趣味で大阪や東京に買いに行ったりしていました。
20歳の時に正社員で仕事を探していて、運良く名古屋に食品サンプルを作る会社があったので応募し、採用していただき、お仕事として作り始めました。

<質問2>

サンプルの材料ってどんなものを使っているのですか?

<安藤さん>

昔はロウで作られていましたが、現在は耐久性などの点から塩化ビニール樹脂、シリコン、ウレタン樹脂など、様々な材料を使い分けている会社さんが多いと思います。
ただ、型を作る際には、今も昔も本物の食品に型取り用の材料(寒天、シリコン)を流し込んで型取りしています。


<質問3>

材料を扱う時に気を付ける事ってありますか?

<安藤さん>

塩化ビニールをオーブンで焼き固めて食品サンプルを作って行くのですが、焼き過ぎでも表面がきれいにならず、また生焼けではお客さまの元で使われている時に割れてくることがある…など、慣れるまで焼き具合の見極めが難しいです。
美味しそうで、長持ちする、お客さまのお役に立つサンプルを作るには基本が大事だと痛感します。

 

<質問4>

良い意味でも悪い意味でも、一番記憶に残ったサンプル品は何ですか?

<安藤さん>

カボチャのように固まっている、縁起物の特大サツマイモを複製させていただいたことです。お客様は美容院の方だったのですが、とても喜んで下さって、また中々ない物を見せていただきました。いい思い出です。

<質問5>

和菓子が得意分野との事ですが、どんなところに細心の注意を払って作ってますか?

<安藤さん>

食品の原材料を感じられる色、透明感に気をつけて作っています。和菓子をはじめ、洋菓子も、食品全般に言える事だと私は考えています。
たとえば同じ栗のお菓子を作っても、和栗なのか、洋酒に漬けた栗なのか、または剥いた固まりなのか、栗きんとんのようなペーストなのかで、色も透明感も全く違ってきます。
それを、言葉の説明が無くても見た目で少しでも伝わればいいなと思いながらお作りしています。

 

安藤さん、ありがとうございました。

皆さんもぜひ

 

安藤食品サンプル製作所

(写真提供:安藤食品サンプル製作所)

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