桑名、四日市、津などで撮影した映画『アイミタガイ』を観てきました。
原作は、三重県在住の小説家・中條ていさんの連作短編集です。
もうそろそろ劇場公開も終わるというこのタイミングでのご紹介。申し訳ない・・・。
何を隠そう(?)当時の私の職場近くもロケ地(でも残念ながら私はその時いなかった)。予告編にもバッチリ出てくるので、こっぱずかしい気持ちもありつつ楽しみにしていました。
その「こっぱずかしさ」を簡単に言うと、
ウチはそんな映画のロケ地になるようなたいした場所じゃないんですよおおおおおお・・・!!!!
というもの。
謙遜ではなく、かと言って卑下でもなく、そう思っていたのです。
けれどいざ観てみたら、確かによく見知った場所や風景がいくつか出てきて「あそこだ!」とは思うものの、全然こっぱずかしくなくて。
「普通の人々」の「普通の出来事」の繋がりの中で生まれる、大切な人との別れや日々の迷いや喜びは誰にでもあるものだから、しかもそれが自分の「日常の場所」で繰り広げられているから、スクリーンの「向こう」と「こっち」に距離を感じなかったのかも。
それに客観的に見ると、雰囲気のある場所が点在していてなかなか良い街じゃないか?
いなべ在住の人間としてはいなべプリン店さんのプリンが出てきたことも特筆したいところ。
あとやっぱりキャストの皆さん、特に主人公の梓を演じる黒木華さんが、とっても良かった!!
生意気な物言いであることを承知で言うと、可愛らしくも派手ではない、身近にいそうな雰囲気で、
「こんな有名な女優が桑名にいるわけねぇじゃねーか」(←口が悪くてすみません)
などと思わせることもなく、そして何より心の動きをとても細やかに自然に演じられる方なので、梓の感情をスッと理解できたり、共感できたり。
私は連続ドラマをほとんど観ないし、映画もなかなか観に行けないし、だからあまり詳しくないのだけど、好きな女優さんです。『下剋上球児』の山住先生もよかったよなぁ(これは観た。白山高校がモデルだったし野球好きなので)。
・・・普通の映画レビューにならないようにロケ地のあれやこれやを書きたかったけれど(そこはほらオトナミエなので)、やっぱり上手くいかなかったな。
とにかくとても素敵な“made in MIE”の映画。
ぜひ観てください。
三重県生まれ三重県育ち。
半径30キロの(?)グルメや「実はすごい」をご紹介します。
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