ホーム 00春 小さいころの夢を叶えてみた件について~明和町を代表するお祭り、「斎王まつり」~

小さいころの夢を叶えてみた件について~明和町を代表するお祭り、「斎王まつり」~

 

ー斎王まつり

 

年に一度、

あでやかな平安時代の王朝絵巻の様子が目の前に現れるまつり。

 

「斎王」とは1300年前の代から存在した、都から遠く離れた斎宮で天皇の代わりとして伊勢神宮の天照大神に仕えた女性のことである。

 

明和町で毎年6月初旬に行われる斎王まつりとは、斎王がその斎宮に旅立つ群行や旅立ちの儀式を再現する、という祭りなのだ。

斎王まつりは小さい時から知っていた。小学生の時、一度和太鼓の団体で親に連れられてこの祭りに出演したことがあった。

綺麗な着物を着た斎王様を見て、「ああ、私もいつか、あんな綺麗な、人前に出られるような人間になれたらなあ」と小さいながらに思っていたのを覚えている。当時は容姿に自信を持っていなかったので、あんな綺麗な女性たちになれないのだろうなと子どもながらに思っていた。

そのまま時は過ぎ、

気が付けば私ももう大学4年生、

斎王まつりのことをふと思い出しては、「出てみたいなあ」で終わっていたが、

バイト先の方の口癖、「人生、何事も挑戦してみなさい。」

この言葉に背中を押された私は、20241月下旬、ついに斎王まつりの女性役に応募してみたのだった。

応募を考える前は美容なんて1mmも興味はなかったし、毎日食って寝るだけの大学生活を送っていた私。

女性役は書類選考ということで、「さすがに、食って寝るだけのわがままボディではいけんなあ。。。」と考え、ダイエット、スキンケアを決意。

親からも生活の変わりように「あんたどうしたん?」って言われる始末。

 

その甲斐があったのか(?)見事、女性役の書類選考に通過した。

通過したときは本当にうれしくて、家中を飛び回ったのを覚えている。

 

 

 

 

ーーー迎えた3月10日の選考会。

 

当の選考会では緊張で全く話すことができず、ボロボロで後悔が先立っているのを覚えている。(就活の5倍は緊張していた)

実行委員会の皆様にはとっても暖かく接していただき、

参加者の皆様もとっても優しい方ばかり。参加者の方の中には大学で文学を学んでいたり、人々に歴史を伝えるお仕事をされていたり、何回も斎王まつりに出演されていたり、自分の人生に新たな発見をもたらしてくれるような、とても素敵な方が多かった。

 

ちなみに私が務めることになったのは、「命婦」

斎王の秘書のような役割の高級女官であり、

他の女官を指揮する立場でもあったんだとか。

 

群行では唯一、市女笠を被る立場であるため、まつりで平安時代を想起させるには重要な役割の一つである。

 

 

斎王まつりまでに、所作指導やリハーサルを行い、

歩き方も自宅でたくさん自主練。

とにかく、足の筋肉をフル活用。

昔の人は歩き方一つ、こんなに美しかったのかと、

改めて日本文化の良さを学んだ。

 

 

 

ーーーー迎えた61日、斎王まつり当日

当衣装協会や実行委員会の方を始め、多くの人の協力により着付けをさせていただく。着付けが進むたび、「誰やこれ!」って思うくらい自分が平安美人となっていく。

 

皆から、「綺麗やん!!」って言われる。(成人式で着物を着ても誰にも綺麗って言われなかった私…)

 

平安装束の艶やかさと同時に、その重さに気が付く。

 

それはそうだ、大体5キロから10キロくらいある。斎王様なら25キロくらいの衣装を着る。平安の人はこれを着て、実際に京都から斎宮まで歩いていたのか!と思うと、平安の人がいかに体力がなければ生きていけなかったかわかる。ちょっと歩くだけでも肩こりがした。

 

しかもこの日は快晴で27度。こんな厚着をしたらちょこっと歩いただけでも汗が噴き出す。

装束を着ないと絶対にわからない。平安時代の暮らしが鮮明に思い浮かぶ。

 

 

そんなさなか、41回斎王まつりが開幕した。

私が一番鮮烈だと思ったのは斎王群行である。

 

出演者側から見ている群行は全く違う。

 

群行には

 

カメラを向ける人、

 

綺麗だね、という人

 

人形みたいだね、という子ども

 

斎王様に向かってお姫様!と叫ぶ子ども

 

本当にいろんな人々がいた。

3万人という人が、一気に私たちに注目する。

そのような体験をしたことがあっただろうか。

 

 

そして、

これを見た人々の記憶から、「斎王」という歴史が続いてく。

こんな景色があったんだ。本当に美しいなあ。きれいだなあ。

斎王まつりは、やはりいつまでも続いていかなければならない祭りだ。

人々の記憶に、「斎王」が残り続ける。

暑さを忘れるくらい、斎王まつりが長く続いてほしいと強く感じた。

たぶん、こんな綺麗な平安装束、「着物」を着たあでやかな人々を見た子どもたちが「いつかあういう風になりたい」って思い、そして大人になったときに、「斎王まつりに出てみよう」となるのかもしれない。

斎王まつりが終わったあと、

来年も参加しよう。来年こそはもっと多くの人に斎王まつりを知ってもらおう。

こう強く思ったのを覚えている。

P.S.斎王まつりに携わっていただいた実行委員会の皆様を始め、着付けの先生、そして同じ出演者の皆様、本当にありがとうございました!

 

 

斎王まつり実行委員会HP:Homepage (saioh.jp)

明和町公式YouTubeチャンネル「第41回斎王まつり」

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で