5月29日(土)、名張市の赤目四十八滝キャンプ場に忽然とサウナが現れました。
このサウナは、三重県の『20代、30代「みえ」のシャベリバ』という集まりから生まれた三重県のヒノキを使った移動式サウナ。『20代、30代「みえ」のシャベリバ』とは、「地域コミュニティと若者をつなぐきっかけづくり事業」を実施している団体です。
「三重県産の木材でなにかおもしろいことをやりたい!」という声に、ひとりのサウナ好き(サウナー)メンバーが「移動式サウナは?」と提案したのがきっかけで、 『つながるサウナ3.0』というプロジェクトが立ち上がりました。『3』という数字は「三重県」の“三”であり、「三方よし」の“三”という意味が込められているそうです。
サウナは今年4月から名張市で住宅のリフォーム・リノベーションなどを手がけるイエノキさんで、シャベリバのメンバーが毎週集まって、木を加工するところから制作されました。サウナを作るということなので、サウナーばかり集まっているのかといえばそうでもなく、大工さんがメンバーにたくさんいるのかといえば、それもそうでもありませんでした。
じつは、そこがいちばんおもしろいところなのです。私も別件でイエノキさんにうかがったときに、隣で作業しているようすを見ていたら、なんだかワクワクしてきて、翌週もうかがって屋根部分をちょこっとお手伝いしてきました。サウナーでも大工でもない私ですが、「なにかおもしろいことやってる感」であふれていて、キャンプ場の設置も見に行ってしまいました。
この日は本来ならクラウドファンディング(160%達成!)のお披露目会でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の状況を踏まえ、延期となり、オンラインでの完成報告となりました。
軽トラで運ばれたサウナは、緑に囲まれた赤目四十八滝キャンプ場広場にあっというまに設置され、サウナストーブに置かれたサウナストーンが熱々に熱せられました。サウナストーンにかける水は、制作で出たヒノキの削り屑を浸した水。さらにヒノキの香りが漂って幸せな気分に。外に出て川に入ってクールダウンすれば、これまでにない体験が待っているかも。
今後は、サーフィン大会、キャンプ場の音楽イベント、街のお祭りなどに貸し出しを考えているとのこと。サウナという小さな空間で、自分を見つめる、いつもとは違うコミュニケーションを図る、自然を満喫するなどその人なりのいろんな楽み方ができそう。
サウナの販売やレンタルについてのお問い合わせはプロジェクトホームページへ。
https://www.tsunagaru-sauna-santenzero.com/
東京で編集者として勤務。2017年より新潟県の豪雪地帯で地域おこし協力隊経験を経て、現在、名張市在住。伊賀・名張で楽しく暮らす方法を模索中。得意ジャンル:地域情報、飲食店、人物