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2021年の三重県民手帳は⁉️

そろそろ2021年度の手帳がたくさんお目見えする時期になってきましたねー。

三重県民なら三重県民手帳でしょと言うことで、ここ何年かは、三重県民手帳を愛用しています♪

公共機関など暮らしの安全安心に役立つ情報など三重県民なら知っておきたい事が紹介されているのが三重県民手帳。

2021年度の県民手帳の表紙は2018年から3年ぶりの三重県が誇る伝統工芸品の伊勢型紙を使い、染めたものです。

この伊勢型紙を彫ったのが彫師の那須恵子さん。2010年に鈴鹿市に移住。若手職人グループ”常若””凛九”に所属され、素晴らしい手技を未来に繋げたいと鈴鹿市白子を拠点に活動されています。『型紙が100年先も染め手を支え、型紙で心を伝える』を目標に精進されているそうです。

那須恵子さん

今回は那須さんご自身にお話を聞く事ができましたので、三重県民手帳に使用された伊勢型紙のこだわりやデザインの意味を伺ってみました。

こだわりを教えて下さい

伊勢型紙の機能やデザインの自由性を伝える。その為に、オリジナルで新たに三重をテーマにした模様を考え、浴衣を型染めする技法である注染染め(ちゅうせんぞめ)で染め上げた木綿生地を手帳カバーを仕立てました。
今回の2021年版は市松と千鳥の2柄。
ところで注染染めとは?
綿素材(晒生地)の浴衣や手ぬぐいを染めるのに一般的な型染めの技法です。明治時代に開発され、当時は職人がラッパ状のものを布の上に置いて口で吹き込み染料を浸透させて染めていました。大正末期から昭和初期にかけてコンプレッサーによる吸引方法が開発され生産量が上がりました。
特徴は液体の染料を上から注いで下から吸引するので表裏がなく、注いだ染料が自然に混ざり合いぼかし染めも美しい。型染めの中では比較的量産が可能なので、伊勢型紙といえば高級な着物というイメージにとらわれず、気兼ねなく普段使いできる染物になります。(なるほど!)

デザインは意味があるのですか?

市松はカタカナの「ミエ」の文字を四角に四角くデザインし、市松模様状に並べたものをランダムに配置しました。手帳一冊の中に隠れハートが1個から最大3個いるはずです。3個見つかったアナタはかなりラッキー♡
まるで運試しですね(笑)
千鳥は三重県の鳥シロチドリとか三重の海をイメージした千鳥と波の丸紋。そして霞に見立てたカタカナの「ミエ」を散らしました。
そしてもう一つ、千鳥柄に隠されたヒミツがあります。三重で活躍する伝統工芸の若手職人グループ「常若-とこわか-」のロゴが、千鳥と共ににさり気なく紛れています。制作にあたった彫師の那須恵子もメンバーの一人。わざの継承を助け、工芸の魅力を発信し未来へつなぐ「常若」にも是非ご注目ください。
伝統を引き継ぐ職人さんが、減少していると聞きます。若手職人さんが伝統を未来に繋げる為に精力的に活動されているというのは素敵な事だと思います。後世にまで伊勢型紙が受け継がれていくと嬉しいですね。

那須さんから一言!

ただいま四日市近鉄百貨店5階無印良openMUJIにて、三重県民手帳カバーに使用した型紙実物や染め上がりの布などの展示をしております。11月末まで(予定)です。染屋さんで活躍してきた型紙を見る機会は滅多にありません。手帳4000部分の浴衣生地を染めるのに使ってもまだまだ丈夫な伊勢型紙を直接見に来てくださいね。
地域の人でも中々伊勢型紙を見る機会が少ないので、私も見に行ってみようと思っています。


型屋2110 伊勢型紙彫刻 那須恵子
メール:katagamikatagami@gmail.com
HP:https://kataya2110.jimdo.com
伊勢型紙ブランディングプロジェクト紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=pXfgzdkCM5s

「常若-とこわか-」
https://tokowaka.jimdofree.com/

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