松井 強さん:のびすく松井塾代表、Children会代表
こんなに熱く、そしてまっすぐに教育を通じて地域の未来をお話し聞かせていただいたのは初めてで、良い意味で衝撃でした。
OTONAMIEの取材とは別件でお願い事に伺ったのですが、気がつけば別件そっちのけで松井さんのお話しに入り込んでいました。のびすく松井塾とはいわゆる学習塾ではなく、遊びから考えるチカラを育む、個性が生きる体験塾です。
今までの日本の義務教育は、子どもをみんな同じ一定の学力以上にすることが目標でしたが、これからは、はみ出していた個性を子どもから奪うのではく、そこを伸ばすことだと、お話しいただきました。下記図(マネして描いてみましたが伝わってますでしょうか)
THE BLUE HEARTS世代の私には、とても響くお話しでした。
さらに、ちょっと未来が楽しくなるお話しもしていただきました。
東北のある小学校で、バスや保護者による送迎を禁止しました。さらに今まで小学校から与えていた宿題をなしにして、父親と子どもがテーマを自分たちで決めて、実行することを宿題としました。
どのような効果があるのでしょうか。
子どもは歩いて通わなければいけないので、朝ご飯をしっかり食べるようになります。帰りも歩きで時間がかかるので決まった時間には自主的に帰宅します。体力を使うので夕ご飯もしっかり食べます。次の日も歩いて登校するので早めに眠るようになります。
なるほど。私も小学生のときに片道30分かけて歩いて登下校していたので、帰宅時の空腹感とてもよくわかります。
自主的にテーマを決めて父親と行った宿題を提出します。先生が誉めます。子どもが帰宅して父親に報告します。父親も嬉しくなり「次はもっと」となります。
小6のソフトボール大会で負けて悔し泣きしていた私に「悔しいやろ。その悔しさを覚えておいて、それをバネに頑張れ。」と言った父の言葉を思い出しました。
送迎を禁止。宿題のシステムを変えるだけで、こんなにも大きな効果が生まれるとは驚きです。当たり前に疑問を持つことで、変わることがやっぱりあるのだなと、少し未来が楽しくなってきました。
突然の取材にも快諾いただいた松井さん(電話059-253-3130)、本当にありがとうございました。
村山祐介。OTONAMIE代表。
ソンサンと呼ばれていますが、実は外国人ではありません。仕事はグラフィックデザインやライター。趣味は散歩と自転車。昔South★Hillという全く売れないバンドをしていた。この記者が登場する記事