ホーム 01【食べに行く】 「複式学級」という答えにたどり着いた日

「複式学級」という答えにたどり着いた日

 

松阪市西部に位置する香肌峡は、道沿いをエメラルドグリーンの櫛田川が流れ、香肌峡県立自然公園にも指定されており、神秘的な山々や渓谷の秘境巡りも魅力のひとつです。

奈良県境の近く、山々に囲まれた飯高町波瀬地区は、県の重要文化財に指定されている「泰運寺の八角銅鐘」や、一人の陶芸家が35年かけて制作した「虹の泉」があります。

泰運寺の八角銅鐘
虹の泉

飯高町の山深い場所というのはもちろんですが、人がとても魅力的で、包容力というのか、受容性というのか、「何かが違う」と、隣町に住む私は、その魅力に惹かれてきました。

現在は休校中の波瀬小学校

先日、現在は休校となっている波瀬小学校で、ワンデイカフェという心おどるイベントがあったので行ってみました。波瀬小学校の中に入るのが初めてだったので、ワクワクしながら中へ。

素敵すぎる!注文を済ませ、出来上がるのを待っている間に、校内散策。

スペインのバスク地方をイメージした造りなのだそう
地元の杉・桧がふんだんに使用されている。
楽器も残されたまま。
図書館で本を読んで待つ。
まっすぐな木の廊下。つい走りたくなる。

複式学級であった為、校内はとてもコンパクト。「考える子、働く子、やさしい子、丈夫な子」が教育モットーだったそう。

この地の人々の魅力。もしかすると、2つ以上の学年をひとつの学級に編成した「複式学級」で学んだというのも関係があるのでしょうか。上級生は下級生を思いやり助ける責任感を、下級生は上級生らが学ぶものや学ぶ姿勢を吸収し、それぞれが自主性をもって学校生活を送っていたのだろうと、そんな光景が目に浮かびます。

校内散策し、そんなことを思っているうち、注文したものが出来上がり、テイクアウトをして岐路につきました。

自宅で、波瀬のきれいな水で育ったクレソンがたっぷり入ったピタパンと、チーズが濃厚でもちもちがたまらないポンデケージョをほおばりました。

おいしくて楽しくて、なんだか答えのひとつらしきものまで見つかったワンデイカフェ、次の開催も検討中だそうです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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