心と言動が「合っていないなあ」と感じることがある。
常にどこか我慢や無理をしているような。
そんな時はひとり旅をすると良いのだけど(だって、どこへ行くかも何をするかも、100%自分の気持ちひとつだ)、このご時世それもなかなか難しい。
じゃあ県内で日帰り旅行なんかどうだろう?
いろいろと考えていたら、「ひとり旅」とも言えないような、あることを思いついた。
三岐線に乗ってみよう。
桑名市といなべ市を結ぶ三岐鉄道北勢線は、通勤でいつも乗っている。でも、四日市市といなべ市を結ぶ三岐線のほうは久しく乗っていない。
ほんと、いつから乗っていないんだろう?
昔は父に連れられ三岐線に乗って、藤原町の聖宝寺に何度か行ったものだけど。
というわけで、大安駅から終点の西藤原駅までを、あの黄色い電車に乗ってみることにした。
そして、また聖宝寺に行ってみよう。
乗るのが久しぶりなだけで電車自体はよく見ていたのに、黄色じゃない車両は初めて見た。
さて、ここから聖宝寺への道をまったく覚えていないのだけど、確かひたすらまっすぐ行けばよかったはず。
とはいうものの「ひたすらまっすぐ」の方向がわからないので(←方向音痴)、ここはもうGoogle頼り。
何せ昔に来た時のことで憶えているのは、
1.西藤原小学校の前を通った
2.長い階段を上った
3.滝があった
4.池に丸い橋があった
という断片的なことだけなんだから。
で、ここから階段を・・・
ここで少し個人的な話になるけれど(唐突に)、実は私の父は今、わけあって入院している。
特にここ数年の言動には困らされていて、今の私にとっての父はそのイメージのほうが強くなってしまっている。
ただ、なんというか・・・、それだけを自分の中にストックしてしまうことは父に対してフェアじゃない気もして、「そうじゃない部分」もちゃんと溜めておかないといけない気もして、そんな意味もあって思いついた今回の旅だった。はずだった。
階段を閉ざされた私が歩いた道は、どうやら車で来る人のための山道だったようで・・・。
もうこの時点で、思い出に対する郷愁もオトナミエ記者としての使命感(?)も、どこかへ行ってしまっている。
まあとにかく暑いわ鼓動がバスドラみたいだわふくらはぎがパンパンだわ、でも進まなきゃしょうがないので進む。
そして。
ちょっと生き返った気持ちになった。
ちなみに、来た道を(またゼェハァいいながら)引き返して、「閉まってる」と思った階段をもう一度よく見てみたら、実は通れたことが判明・・・。
300段近くあるそうで、でも私が歩いた道よりははるかに早いはずなので(泣)、皆さんはこちらからどうぞ。
私もまた改めて思い出を拾いに行こうと思います。階段で。
三重県生まれ三重県育ち。
半径30キロの(?)グルメや「実はすごい」をご紹介します。
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