お久しぶりです。
「元高校生ライター」のタイガです。
さて僕も高校を卒業して、大学生になりました。びっくりするくらい早い3年間でした。引っ越しに伴い4月より住民票も熊野市から津市に移し、津市民になりました。
今はコロナの影響で始業が伸び、実家のある熊野に仮住まいしているわけなんですが、時間があり余ってるんですね。先日緊急事態宣言も解除され、「何しよっかな~」と考えた結果、
「原チャリで熊野の滝めぐりして写真撮ろ!」
ってことで早速計画を練り、早速熊野市にある6つの滝に行ってきました。
写真はカメラを持っていないので、僕の格安スマホ(Huawei製)で全て撮ります。今回は巡った順に、行き方や難易度も含めてご紹介していこうと思います。
それでは行きましょう!
※記事が長くなりすぎたので前編と後編に分けました。
出発の時
午前10時。お家を出発します。滝巡りをする相棒は「Honda エイプ50」です。しょっちゅうどこかの調子が悪くなる非力な相棒ですが、今までなんとか僕の無理難題にも応えてくれてます。何気に2001年生まれの同い年です。
今日は山奥まで行くので、そこでガス欠になると怖い。とりあえずガソリンを満タンにしときましょう!
「ガソリン安っす!」
原油高が大暴落しましたもんね。田舎でこの値段はもはや革命です。
思ってた以上にガソリンが入っていました。しかしエイプには燃料計(フューエルメーター)がないので、気づけばガス欠なんてことが結構あります。燃費はそこそこ良いものの、タンク容量が5.5Lしかないので、ガソリンは1滴でも多く入れときます(笑)
ちなみに今日の撮影は、すべて僕のスマホの「Huawei P30 lite」でしました。価格は衝撃の2万9千円。こいつの実力も見てやってください。基本的にAI機能を使って撮影しており、トリミング以外はなにも手を加えていません。
それでは1つ目の滝に向かいます!
大馬の清滝(井戸町)
駐車場所:大馬神社駐車場(クリックするとグーグルマップが開きます)
所要時間:5~10分
到達難度:★☆☆☆☆
見ごたえ:★☆☆☆☆
おすすめ:★★☆☆☆
※「所要時間」とは駐車場から滝に行くまでにかかる時間です。
実ははじめ、有馬町の「雄雌の滝」という所に行こうとしていたのですが、どこにあるか全く分からず、諦めてこちらに来ました。
駐車場も広めでいい感じです。この橋を渡ると大馬神社(本宮)です。大馬の清滝はこの神社の境内にあります。ちなみに「本宮」とは別に「里宮」もあります。里宮はもっと熊野市街に近い所にあります。
鳥居の近くには大きな木があります。ほんとに大きな木です。この神社の狛犬は、七里御浜にある獅子岩と人面岩なんですね。非常にスケールが大きいです。
駐車場から5分ちょっとで拝殿に着きます。祀られているのは天照大神だったり、この地で海賊を討伐した坂上田村麻呂将軍だったり様々です。本命の滝は拝殿から少し鳥居側に戻ったところにあります。
滝が見えたので、写真をパシャリ。すると…
「嘘やーん!なんも見えへんやん!」
これ、滝を撮っています。肉眼ではかろうじて見えますが、僕のスマホのカメラではこれが限界でした。
「あの手前の若い木、切り倒したりたいわ!!」
「降りて行って滝つぼまで行ったろかな!?」
もう頭の中は煩悩だらけです。
なんとか自分を落ち着かせ、「キレイなのは遠くにあるからキレイなの~」というスーパーフライの曲を思い出しながら、駐車場へ。無念。
滝が綺麗に映らないのは悔しいですが、この大馬神社の中では自然のパワーが感じられます。
滝だけだとあまりおすすめはできませんが、その周りの雰囲気が最高なので、おすすめ度は★2です!
次の滝からきちんと映っていますのでご安心ください。
どうかブラウザバックしないでください…。
弁天滝(新鹿町)
駐車場所:近畿自然歩道の駐車場(クリックするとグーグルマップが開きます)
所要時間:20~30分
到達難度:★★★☆☆
見ごたえ:★★★☆☆
おすすめ:★★★☆☆
とりあえず駐車場へ。なかなか広い駐車場です。
ちなみに上に駐車場の場所を書いていますが、実はこれ僕のオリジナルなんです。ネットにはどこにも登り口が書いてないんで、「多分ここやろ」という勘で森へ入っていきます。
この時はまだこの道が弁天滝に通じているかすらわかっていない状況です。
熊には会いたくないので付けときます。ちなみに今はスニーカーを履いていますが、リュックにはトレラン用のシューズが入ってます。
入り口には特に何の表記もありませんが、ここは近畿自然歩道です。(繰り返しますが、この時はここが近畿自然歩道なのかすら分かっていません)
かなり整備されていて歩きやすいです。
しばらく歩くと、自然の中で不自然に目立つ人工物がありました。
「なかなか頑丈そうやん」
安定感のある新しい橋です。しかし残り3分の1になると…
「ん、なんか急にボロボロな橋になったぞ!」
「うわぁ、今少しグニャンってなった!!」
悪い夢に出てくるようなボロボロの橋が。さっきの橋の安心感は何処へ?思わず足を広げて、手すりにしがみつきます。ですがその手すりもぐにゃぐにゃなんですね。
そして何気に高いんですよ。落ちたら骨の一本二本は逝ってしまいそうな高さです。まじ勘弁。
なんとか橋を渡り切り、再スタートです。
しばらく歩き、次に考えることはそう、
「果たして道はここで当たっているのか?」
10分以上ガチペースで歩いている訳なんですが、なかなか滝が見えてこない。音もない、気配もない、この道が当たっているという確信もないため、不安しかありません。
「もしかしたら、滝があったのに見落としてたかもしれへん。いったん引き返して探してみよう。」
ということで、歩いていくと…
ここまで戻ってきました(泣)
やっぱり間違ってたんかな?とりあえず新鹿に住んでいる友達に電話をかけることにしました。
「あーあれ、かなり山奥にあるらしいで。」
なんてテキトーな返答であろうか。どうやら彼が言うに、道は当たっているみたいです。しかし本人も登ったことがないため、よくわからないそうです。「こんな情報を当てにしてよいのか?」という疑問を抱いたまま、もう一度森に入ります。
またこの橋を渡らなければいけません…。
先ほど引き返した地点。写真では見にくいですが、よく見ると薄っすら道があるのがわかります。ここまで来ればもうヤケクソです。進みます。
「お、鳥居がある!奥に滝も見える!新鹿の友達よ、ありがとう!」
ようやく見つけました。大体駐車場から15分以上歩いたところにありました。
そしてなんとここ、先ほど引き返した地点から、100mも先に行かない所なんですね。
人生こんなことばっかりです。
鳥居をくぐり進んでいくと、弁天様の祠がありました。「お邪魔します」と手を合わせ、ロープを頼りに滝つぼに向かいます。
滝がだんだん見えてきました。ロープは途中でなくなり、完全に道なき道を歩いています。こんなところにジーパンとVANSのスニーカーで来た自分をシバキたくなります。
そしてようやく滝つぼへ。
「でけーな」
かなり大きな滝です。そして汗だくです。
弁天滝は高さが約50mもあります。非常に水量が少なく、ゆっくりと岩の肌を滑り落ちていくのが特徴の滑瀑です。昨日一日しっかりと雨が降ったのにこの水量ということは、元からかなり水が少ないと思われます。昔ここは修行の場だったそうで、今でも地元の方が綺麗に整備しています。
ちょうどお昼時だったので、少し下ったところで昼ご飯を食べることにしました。とても気持ちいい所です。
滝つぼ付近の険しい道を歩いた時、リュックにもかなり負荷がかかっていたようで、2個入りのコンビニのおにぎりが合体していました。
あの嫌な橋を渡り、無事帰還。一日に4回もあそこを渡りました。
弁天滝は普通の滝とはひと味違う、ゆっくり滑り落ちるように水が流れる滝でした。行くまでの道は長いですが、決して歩きにくいわけではなく、最後の滝周辺の岩場を省けば、整備された綺麗な道です。
それらを加味して、おすすめ度は★3つです。
もしここに行かれる方にアドバイスをするなら、「橋は3つある」という事です。
・1つ目はあのボロボロな橋。
・2つ目は鉄の骨組み木が架けてある橋。
・3つ目は全部木でできた橋。
3つ目を渡ればすぐそこに鳥居があります。目安にしてくださいね。どうか僕と同じようなことをする人がいませんように…。
【番外編】箱淵(育生町)
駐車場所:箱淵(クリックするとグーグルマップが開きます)
※箱淵に駐車場はありませんので、路肩への駐車になります。
所要時間:5分
到達難度:★★☆☆☆
見ごたえ:★☆☆☆☆
おすすめ:★★☆☆☆
次の滝に向かう途中にあったので、寄ってみました。どうやら看板のイラストを見る限り、ここで泳ぐ方が多いみたいです。淵まではすぐそこで、よく見ると人が降りて行った道の跡があります。
「ええやーん」
めちゃ綺麗です。なかなか水量があり、水に落ちる滝の音が心地よく、非常に気持ちいい所です。結構淵は深いです。夏場は多くの人がここで泳ぐのでしょうが、泳ぐ前に少し勇気が必要かもしれません。
ちなみに淵の反対側はこんな感じになっています。
「めっちゃ泳ぎたい!」
非常に浅くて、スベスベした一枚岩なので、小さい子どもでも水遊びが楽しめる場所になっています。
いかがでしたでしょうか?
ここまで2つの滝+番外編を見て頂きました。あと4つ滝があるのですが、一つの記事にするとあまりにも大きくなってしまうので、残りは後編で書こうと思います。
後編は、有名な「布引の滝」や、険しい崖を降りて行った先にあった絶景の滝まで、濃い濃いな内容になっています!
後編の滝は行くのが大変でしたが、その分非常に見ごたえのある滝がたくさんあります!
後編をお楽しみに!
大阪生まれ、沖縄育ち、三重県在住の大学1年生。釣りに山登り、時にはソロキャンプなど、とにかく面白そうと思えば何でもするのが僕スタイル。熊野の魅力発信活動「Discovery熊野」の代表。得意ジャンル:コアな熊野のミリョク、熊野古道などなど